大豆ミートを食べたことある? 今注目の「プラントベース食品」、世間の期待は「低価格化」?
ファイナンシャルフィールド / 2022年3月9日 23時10分
![大豆ミートを食べたことある? 今注目の「プラントベース食品」、世間の期待は「低価格化」?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_131909_0-small.jpg)
糖質をカットしてみたり、脂質をカットしてみたり。最近では健康やダイエットにこだわった食品が当たり前のように店頭に並ぶようになりました。 加えて、今注目を集めているのが、代替食品。植物性の食材をまるでお肉のように仕上げた大豆ミートなど、食べたことがあるという人もいらっしゃるのでは? このような植物性の食材からつくられた「プラントベース食品」は、健康やダイエットのみならず、さまざまな食生活への対応や、世界的な人口増加にともなうタンパク質不足、畜産による環境負荷を減らす取り組みのひとつとして期待されています。 環境にやさしく、健康への寄与も期待できるとされるプラントベース食品。まだ日本での知名度はいまいちですが、欧米では年々需要が拡大しているようです。 TPCマーケティングリサーチ株式会社の発表(※1)によると、プラントベース食品の欧米市場規模は、2020年度で前年度比28.5%増の1兆2735億円。この10年間で約3倍に急成長しているとのこと。 環境問題への配慮はもちろん、菜食主義者の人口が日本より多いと推測できることも、欧米でのプラントベース食品人気の理由のひとつなのでしょうか。 今回は、このプラントベース食品に対する世間の認識などをみてみましょう。
プラントベース食品、聞いたことはないけれど興味がある人は多数!
まず、株式会社オレンジページが発表した調査結果(※2)をみてみます。
こちらは、国内在住の20歳以上の女性(有効回答数1224人)を対象に行われたもの。プラントベース食品の認識はどのようになっているのでしょうか。
●よく知っていて、どんなものか説明できる 4.7%
●聞いたことがある 17.3%
●知らない 77.9%
なんと、言葉の認知度は22.0%という結果に。そのうち、詳しく説明できるという人はわずか5%ほどでした。
知名度はまだまだということが分かります。
プラントベース食品がどのようなものか説明したうえで、興味を持つか持たないかについては以下のとおり。
●興味がある 14.1%
●やや興味がある 39.3%
●あまり興味がない 31.8%
●興味がない 14.8%
「興味がある」と「やや興味がある」を合わせると53.4%でした。プラントベース食品がどのようなものかを知ると、興味が出る人は多いようです。
確かに、「どんな味なのか」「どんなメリットがあるのか」など、実際に自分で体験したくなりますよね。
プラントベース食品、気になるのは「味」と「価格」
では、実際にプラントベース食品を食べたことがある人たちは、どのような魅力を感じているのでしょうか。
マイボイスコム株式会社が発表した調査結果(※3)をみてみましょう。この調査では1万131件の回答を集めています。
プラントベース食品の魅力を問う質問(複数回答)では、「健康に良い」が43.1%と半数近くにのぼりました。「食物繊維を多く摂取できる」(22.1%)、「脂質の吸収を抑えられる」(16.2%)といったメリットにも注目が集まっているようです。
また、プラントベース食品の内容を知っている層では、「良質な植物性タンパク質を摂取できる」「地球環境にやさしい」といった回答も多くなっているとのこと。
では、逆にプラントベース食品で気になる点はどのようなものがあるのでしょうか。
1位:おいしいかどうか 42.7%
2位:価格が高そう 27.4%
3位:加工の過程で、何が入っているかわからない 18.7%
4位:本当に安全かどうか不安 17.9%
5位:原材料の産地や安全性、遺伝子組み換えなどの不安 16.7%
およそ4割の人が、「おいしいかどうか」と味を気にしていることが分かります。そして3割近くの人は、「価格が高そう」と敬遠するような回答に。確かに、現時点では爆発的に流通しているというわけでもないため、価格がやや高そうなイメージはぬぐえませんね。
そのほか、ホンモノの味に寄せるために何か特殊なものを入れているのではと疑ったり、それが安全なのか不安だったりと、まだまだ未知のものに対する不安が大きいことも分かりました。
プラントベース食品に期待すること第1位は「低価格化」
最後に、プラントベース食品に世間が期待することをみてみましょう。
ミヨシ油脂株式会社が発表した調査結果(※4)をチェックしてみます。この調査は、全国の20~79歳の消費者、約2000人を対象に行われたもの。
1位:低価格化 45.8%
2位:味の改良 40.1%
3位:安全性の確認 34.2%
4位:特にない 24.4%
5位:量販店やコンビニエンスストアなどで購入できる 21.4%
TOP5はこのような結果に。半数近くの人が、低価格化を求めていることがわかります。
2位が味の改良ですので、先ほどみた「気になること・不安なこと」の上位2つが、こちらにも反映されているようです。
「味」と「価格」が改良され、スーパーやコンビニなどで気軽に買えるようになれば、日本でももっと消費が増えていきそうですね。
出典
※1 TPCマーケティングリサーチ株式会社、2021年 欧米のプラントベースフード市場について調査結果を発表
※2 株式会社オレンジページ 新たなたんぱく源として注目の『プラントベース食品』、興味がある人53.4% 大豆ミートの次にくるものは?
※3 マイボイスコム株式会社 プラントベースフードに関する調査
※4 ミヨシ油脂株式会社 プラントベース食品に関する消費者調査を実施 消費者の40%が「味の改良に期待」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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