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子どもの教育費は家計負担が大きい! 教育費援助を考えている実家(祖父母)はどれくらい?援助額の予定は?

ファイナンシャルフィールド / 2022年3月12日 11時10分

子どもの教育費は家計負担が大きい! 教育費援助を考えている実家(祖父母)はどれくらい?援助額の予定は?

児童手当や高校・大学無償化など、子どもの公的支援も充実してきていますが、教育費の負担が重いことに変わりありません。教育費捻出のために、旅行や外食、交際費などを節約している世帯は多いです。   また、実家の祖父母から子どもの教育費を援助してもらっている世帯もあります。   ここでは、子どもの教育費や実家から援助してもらっている世帯や金額について解説します。

子どもの教育費

 
子どもの教育費は非常に大きな金額です。図表1は、文部科学省「平成30年度 子供の学習費調査」をもとに幼稚園~高校の学習費総額(年間)をまとめたものです。
 
図表1

学校 学習費総額(年間)
公立幼稚園 22万3647円
私立幼稚園 52万7916円
公立小学校 32万1281円
私立小学校 159万8691円
公立中学校 48万8397円%
私立中学校 140万6433円
公立高校 45万7380円
私立高校 96万9911円

※「学習費総額」は「学校教育費」「学校給食費」「学校外活動費」で構成されます。
※学校教育費:入学金や授業料、修学旅行費用など学校教育のために支出した費用
※学校外活動費:塾や家庭教師、習い事などにかかる費用
 
図表2は、日本政策金融公庫「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」をもとに大学にかかる年間費用をまとめたものです。
 
図表2

学校 年間費用
国公立大学 170万7000円
私立(文系)大学 233万8000円
私立(理系)大学 272万円

 
それぞれの費用について詳しく見ていきましょう。
 

幼稚園

 
文部科学省「平成30年度 子供の学習費調査」によると、幼稚園でかかる1年間の学習費総額と内訳は図表3のとおりです。
 
図表3

公立幼稚園 私立幼稚園
学習費総額 22万3647円 52万7916円
うち学校教育費 12万738円 33万1378円
うち学校給食費 1万9014円 3万880円
うち学校外活動費 8万3895円 16万5658円

※文部科学省「平成30年度 子供の学習費調査」より
 
3年間でかかる費用は、公立幼稚園はで67万941円、私立幼稚園は158万3748円です。公立と私立では、学校教育費は2倍以上、学校外活動費は約2倍の差があります。
 

小学校

 
小学校でかかる1年間の学習費総額と内訳は図表4のとおりです。
 
図表4

公立小学校 私立小学校
学習費総額 32万1281円 159万8691円
うち学校教育費 6万3102円 90万4164円
うち学校給食費 4万3728円 4万7638円
うち学校外活動費 21万4451円 64万6889円

※文部科学省「平成30年度 子供の学習費調査」より
 
小学校6年間でかかる学習費総額は、公立で192万7686円、私立で959万2146円です。公立と私立で、学校教育費は約14倍、学校外活動費は約3倍違います。
 

中学校

 
中学校でかかる1年間の学習費総額と内訳は図表5のとおりです。
 
図表5

公立中学校 私立中学校
学習費総額 48万8397円 140万6433円
うち学校教育費 13万8961円 107万1438円
うち学校給食費 4万2945円 3731円
うち学校外活動費 30万6491円 33万1264円

※文部科学省「平成30年度 子供の学習費調査」より
 
中学校3年間でかかる学習費総額は、公立が146万5191円、私立が421万9299円です。特に学校教育費の差が大きく、90万円以上の違いがあります。
 

高校

 
高校(全日制)でかかる1年間の学習費総額と内訳は図表6のとおりです。
 
図表6

公立高校 私立高校
学習費総額 45万7380円 96万9911円
うち学校教育費 28万487円 71万9051円
うち学校給食費 -円 -円
うち学校外活動費 17万6893円 25万860円

※文部科学省「平成30年度 子供の学習費調査」より
 
高校3年間でかかる学習費総額は公立が137万2140円、私立が290万9733円です。公立と私立で2倍以上の差があります。高校は学校給食費が0円です。
 

大学

 
日本政策金融公庫「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」によると、大学の入学~在学中の費用は、図表7のとおりです。
 
図表7

国公立 私立(文系) 私立(理系)
入学費用 67万2000円 81万8000円 88万8000円
在学費用(年間) 103万5000円 152万円 183万2000円

※「入学費用」は受験費用や入学しなかった学校への納付金が含まれます。
※「在学費用」は家庭教育費が含まれます。
 
4年間の費用合計は、国公立が481万2000円、私立(文系)が689万8000円、私立(理系)が821万6000円となります。
 

実家からの援助

 
野村證券が2019年に実施したインターネット調査によると、「孫の入学(教育資金)にどれくらいお金を出してあげたい?」という質問の回答は図表8のとおりです。
 
図表8

金額 回答者の割合
10万円未満 65.0%
10万~50万円未満 16.9%
50万~100万円未満 3.6%
100万~300万円未満 2.7%
300万~500万円未満 2.0%
500万~750万円未満 0.4%
750万~1000万円未満 0.2%
1000万円以上 0.0%
お金を出したいとは思わない 9.1%

 
図表7のとおり、回答者のうち9割以上の方が「教育資金を援助したい」と答えています。そのうち、援助額が50万円未満と答えた方が約8割です。
 

教育費の援助を考えている実家(祖父母)は約9割、援助額は平均32万円

 
野村證券の調査によると、回答者の約9割が孫の教育資金を援助したいと答えました。また、援助額の平均は32万円です。幼稚園、小学校、中学校、高校、大学など、いずれもまとまった教育費が必要となります。実家からの援助があれば、家計の負担を軽減することが可能です。
 
実家からの援助や高校・大学無償化などの公的支援を考慮して、子どもの教育費の計画を立ててみましょう。
 
出典
文部科学省「平成30年度 子供の学習費調査」
日本政策金融公庫「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」
野村證券「子の結婚や住宅購入に、○○○万円だす!? 50代~70代の調査から見る平均額」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:高橋庸夫
ファイナンシャル・プランナー

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