非正規雇用でもムリなくできる投資はあるの?
ファイナンシャルフィールド / 2022年3月20日 0時0分
![非正規雇用でもムリなくできる投資はあるの?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_132905_0-small.jpg)
投資は、余剰資金で行うのが基本です。収入が不安定な非正規雇用者の立場では、投資は無理だろうと諦めていませんか? 実は、非正規雇用者でも、無理なくチャレンジできる投資方法があるのです。その方法とは、積み立て投資です。 例えば、少額でもコツコツと長期的な積み立てを続けていけば、将来的に大きな資産を築くことも夢ではありません。 本記事で、非正規雇用者向けのおすすめ投資方法について、具体的にお伝えします。
非課税で運用できるお得な「つみたてNISA」
非正規雇用者におすすめの投資方法は、つみたてNISAです。その概要やメリット、おすすめの理由については以下の通りです。
・つみたてNISAとは?
つみたてNISAは、2018年1月から始まった少額投資非課税制度です。
文字通り、少額から投資を始めることができ、運用益に対して税金が一切かからない制度です。年間で最大40万円までを非課税で運用することができます。
・つみたてNISAのメリット
通常の投資では、配当金を受け取ったり、株式を売却して利益が発生したときには、20.315%の税金が引かれます。
例えば、投資の利益が10万円だった場合には、そこから税金分として約20%が差し引かれるため、実際に受け取れるのは実質8万円となってしまうのです。
つみたてNISAを利用すれば、税金が一切かからないため、利益を全額受け取ることが可能です。しかも、 非課税期間は、最長で20年間まで用意されています。
長期間にわたって、非課税のメリットが受けられるのがつみたてNISAの魅力です。
・つみたてNISAが非正規雇用者におすすめの理由
つみたてNISAがおすすめな理由は、少ない資金でもコツコツと投資ができるからです。
企業の株式や海外ETFなどを購入する際には、最初に多額の資金を準備しなくてはなりません。銘柄によっては、数十万円から数百万円程度の資金が必要となる場合もあります。
これに対し、つみたてNISAの年間投資額は最大40万円です。この40万円を12か月で割ると、1か月あたりの投資額の目安は3万円程度になります。
つみたてNISAでは、毎月3万円を必ず積み立てる必要はありません。月に3千円でも、1万円でも構わないのです。
今月は臨時収入があったから3万円、来月は給料が減りそうだから5千円といったように、そのときの状況に応じて自由に金額を変更することも可能です。
このような投資方法ならば、収入が不安定になりやすい非正規雇用者でも、気軽にチャレンジしやすいでしょう。
・年間で120万円投資できるならば「一般NISA」
非課税で投資できる制度としては、一般NISAもあります。一般NISAは、毎年120万円を上限として、最長で5年間まで非課税で運用できる制度のことです。
つみたてNISAでは、金融庁が指定した一部の投資信託しか購入できませんが、一般NISAの場合は選べる銘柄数が多いというメリットがあります。
年間120万円の余剰資金がある方は、この一般NISAも検討してみるとよいでしょう。なお、2024年以降は、一般NISAは、新しいNISAへと変更される予定です。
老後の資金を投資で貯めるなら「iDeCo」(個人型確定拠出年金)
非正規雇用で働いていると、受け取れる年金額が少なかったり、退職金がもらえないこともあるでしょう。老後の生活資金が心配な方は、iDeCo(個人型確定拠出年金)がおすすめです。
iDeCoは、自分で投資や運用ができる私的年金制度のことです。先述したつみたてNISAと同様に、少額から投資が可能となっており、運用益も非課税となります。
毎月の掛け金は5000円以上、かつ1000円単位で設定できます。しかも、iDeCoの場合は、投資した金額が全額所得控除となるので、税金を少しでも安く抑えたいと考えている方にもおすすめの方法です。
ただしiDeCoは、原則として60歳までは引き出すことはできません。60歳までに解約予定の場合は、つみたてNISAや一般NISAの方が向いているでしょう。
非正規雇用者が利用できる投資についてのまとめ
ここまで、非正規雇用者でも無理なくチャレンジできる投資方法についてお伝えしてきました。
非正規雇用者でも、つみたてNISAを利用すれば、少ない資金でも投資ができます。長期間コツコツと積み立て投資を続けていくことで、複利効果が期待できるというメリットもあります。
老後の生活のことが心配な方は、iDeCoも検討してみるとよいでしょう。自分に合った投資方法を選んでみてください。
出典
金融庁 つみたてNISAの概要
金融庁 一般NISAの概要キスト
金融庁 新しいNISAの概要
iDeCo公式サイト iDeCo(イデコ)の特徴
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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