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年金の追納は分割可能? 支払いする際の手順や注意点を解説

ファイナンシャルフィールド / 2022年3月20日 23時40分

年金の追納は分割可能? 支払いする際の手順や注意点を解説

年金が払えないときには猶予や免除の申請を行うことができますが、そのままにしておくと将来的に受け取る年金額が少なくなります。かといって、数ヶ月分をまとめて支払うのも金額が大きく、難しいでしょう。   そこでこちらでは、年金の追納によるメリットや、具体的な追納の手順、その際に注意すべき点などについてみていきます。

年金を追納するメリット

厚生年金は給料からの天引きになりますが、国民年金は自分で納付しなければなりません。しかし、学生や失業者など収入がない人もいますし、所得が低かったり妊娠中や子育て中で休職していたりする人など、現実問題として払えない人も一定数存在します。
 
このようなケースでは申請をすれば保険料の支払いを猶予や免除してもらうことが可能ですが、その分将来受給する年金額は減少します。
 
ただし、その後で猶予や免除を受けていた保険料を追納することにより、減少した年金額を元に戻すことが可能です。追納は10年前までさかのぼって支払うことができるため、就職や復職などで収入が増えてから納付すれば無理なく払い続けられるでしょう。
 
一般的に、年金は払った額よりも多くの金額を受給できるため、トータルでみれば追納したほうがプラスになります。また、追納するタイミングを収入がアップして税率が上がったときに合わせれば、社会保険料控除による節税でも大きなメリットになるでしょう。
 

追納の手順

年金の追納は、一括払いか分割払いで納付します。追納手続きは、居住地を管轄する年金事務所に「国民年金保険料追納申込書」を提出するだけです。追納申込書は年金事務所やねんきんネットからのダウンロードで取得できますので、取り寄せておきましょう。
 
申込書には、追納したい期間ごとに、一括払い、もしくは1~6ヶ月分ごとの分割のなかから支払い方法を選択する欄がありますので、支払い可能額を考慮して指定しましょう。
 
必要事項を記入してから、申込書を年金事務所に直接提出するか、郵送すれば手続きは完了です。なお、直接窓口に提出する場合には、マイナンバーカードかマイナンバーカードが分かるものと本人確認書類の提示が必要になります。
 
追納の申し込みが受理されたら、希望した期間分の納付書が発行されますので、期限内に納付書で追納を行います。
 

追納するときの注意点

年金の追納は、将来の年金を確保するためにも積極的に行いたいところですが、いくつか注意点があります。
 
まず、追納分は口座からの引き落としやクレジットカード払いが使えず、年金事務所が発行する納付書でしか納めることができません。そのため、納付書の紛失や納付を忘れるなどには十分気を付けておきましょう。
 
また、追納は10年前までさかのぼることができますが、3年以上前の年金保険料については、経過期間に応じて加算額が上乗せされます。そのため、可能であれば3年以内に追納をするようにしましょう。
 
また、追納する際には経過年数が長いほうが加算額も高くなるため、早めに古い時期の未納分から納付することが大切です。全額免除を受けていた人は、追納額にも注意が必要です。全額免除を受けた場合、追納をしなければ年金保険料を半分支払った状態と同じ扱いになります。
 
しかし、追納する際には残りの半額ではなく、支払っていない期間分の保険料を満額納付しなければなりません。半額だけ追納しても、将来的に満額分の年金を受給できるわけではない点に注意しましょう。
 

できるだけ満額近い納付を目指しましょう

このように、年金は追納したほうのメリットが大きいですし、まとめて払うことが難しければ分割で納付も可能です。
 
手続きもそれほど難しいものではありませんので、加算額や追納のタイミングなどに注意しながら、できるだけ満額に近い納付を目指しましょう。自分の年金の納付状況については、ねんきんネットで確認することができます。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

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