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借入額は年収によって決まっている? 年収300万の私が借りられる最高額はいくらぐらい?

ファイナンシャルフィールド / 2022年3月29日 1時30分

借入額は年収によって決まっている? 年収300万の私が借りられる最高額はいくらぐらい?

貸金業者からお金を借りる場合、上限を規制する「総量規制」と言われる法律が適用されます。本記事では、総量規制とは何か、年収300万円の人は最高いくらまで借りられるのかについて解説します。   総量規制の対象外になる貸し付けもあるため、これから先にお金を借りる予定がある人は、正しい知識をしっかりと身につけましょう。

総量規制とは

 

「総量規制」とは、貸金業者から借りられる「お金の総額の上限」を規制する法律であり、2016年に施行されました。
 
主な内容は、「貸金業者が行う貸し付けは、年収の3分の1を超えてはならないこと」です。したがって、年収300万円の人が借りられる最高額は100万円になります。
 
また、最高額とは、「総額の上限」であり、1社につき100万円借りられる訳ではありません。例えば、A社から30万円借りているとしたら、B社では70万円まで借りられます。
 
複数社の契約がある場合は、借りている金額の「総額」で決まることを覚えておきましょう。
 

総量規制の目的

では、一体何故「総量規制」は生まれたのでしょうか。
 
総量規制の目的は、貸金業者による過剰な貸し付けを規制すること、また、多重債務に苦しむ人たちを救済することにあります。
 
貸金業者は、申込者一人一人に対して、信用情報を照会します。ここで、申込者の他社の借り入れ状況や返済状況などを確認し、審査が行われます。
 
なお、総量規制の適用対象は、消費者金融業者以外にも、信販会社やカード会社も含まれます。クレジットカードでキャッシングしている人も対象となるため、申し込みの際には、よく確認しましょう。
 

総量規制の対象外になる貸し付けもある

 

総量規制は、年収の3分の1までと決まっていますが、総量規制の対象外になる貸し付けもあります。この見出しでは、「除外貸付け」「例外貸付け」2種類について詳しく解説します。
 
お金を借りるときに、総量規制の対象なのか対象外なのかを知っておけば、限度額を考えるのに役立ちます。身近にあるローンなどが対象外となるので、ぜひチェックしてみてください。
 

除外貸付け

除外貸付けとは、「総量規制になじまない貸付け」として分類されるローンや貸し付けです。下記で挙げるローンは、総量規制の対象外なので、そのあとにお金を借りたとしても影響はありません。

●住宅ローン
●自動車ローン
●有価証券を担保とする貸し付け
●高額療養費の貸し付け

住宅ローンや自動車ローンは、そのものの価格が年収を超える場合が多いため、総量規制の対象外です。これから先に、住宅や自動車を購入する予定がある人は、対象外であることを知っておきましょう。
 

例外貸付け

次に、例外貸付けについて見ていきましょう。例外貸付けは、主に下記で挙げるものがあります。

●借入残高を段階的に減少させるための借り入れ
●顧客に一方的に有利となる借り換え
●配偶者と併せて3分の1以下になる貸し付け
●個人事業者に対する貸し付け
●つなぎ資金にかかる貸し付け

例外貸付けは、顧客の利益の保護に支障を生じない貸し付けとして分類されます。ただし、借り換えなどの、借入額が借入残高に算入されるものは、ほかでお金が借りられなくなる場合があるでしょう。
 
個人事業者に対する貸し付けは、事業計画書や資金計画、収支計画などを提出し、返済ができるのかどうかをしっかりと確認したうえで契約します。また、申込者が配偶者の年収とあわせて3分の1とする場合は、配偶者の同意が必要です。
 

年収300万円の人が借りられる最高額は100万円

 

総量規制により、年収300万円の人が借りられる最高額は、年収の3分の1にあたる100万円までです。また、100万円は合計金額なので、他社ですでにお金を借りている人は注意が必要です。
 
総量規制には、住宅ローンや自動車ローンなどの除外貸付け、個人事業者やつなぎ融資などの例外貸付けがあり、これらは総量規制の対象外です。お金を借りるときに、総量規制を理解しておけば、おおよそいくらまで借りられるのかの目安も立てやすいでしょう。
 
ぜひ、これから先にお金を借りる予定がある人は、参考にしてください。
 
出典
日本貸金業協会 1 お借入れは年収の3分の1までです
日本貸金業協会 2 総量規制にかかわらず、お借入れできる貸付けの契約があります
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

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