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平均年収が低い都道府県。主要産業はなに?

ファイナンシャルフィールド / 2022年3月28日 13時50分

平均年収が低い都道府県。主要産業はなに?

都会ほどお金を稼ぎやすいとささやかれているように、実は都道府県によって平均年収に地域差があります。厚生労働省による令和元年「賃金構造基本統計調査」を元に、都道府県ごとに平均年収にどれくらいの差があるのか、平均年収が低い都道府県の主要産業は何かを紹介します。   また、平均年収が低い都道府県に共通した要因があるのかについても考えていきます。

都道府県ごとの平均年収

令和元年「賃金構造基本統計調査」によると、都道府県の平均年収の1位は、東京都で408万円です。2位が神奈川県の377万円、3位が大阪府の362万円となっており、共通するのは日本の経済の中心地がある都道府県ということです。したがって、都会ほど平均年収が高いというのは間違いないことがわかります。
 
一方で、都道府県の平均収入が低い県には、47位青森県の259万円、46位は宮崎県の263万円などがあります。全国での平均年収は338万円なので、青森県、宮崎県の平均年収は全国平均よりも約75〜80万ほど低いことがわかります。では、この2県の主要産業に共通点があるのかを紹介していきます。
 

青森県、宮崎県の主要産業とは?

・全国最下位!青森県の主要産業とは?

青森県の特産品といえば、りんごです。青森県では多くの種類のりんごがつくられていて、私たちの食卓を彩ってくれています。特に津軽地方では米やりんごづくりが、県南地方では野菜作りや畜産業が盛んに行われています。
 
青森県は県の三方を海に囲まれているため、海の幸に恵まれた地域でもあります。ちょうど親潮(寒流)と黒潮(暖流)がぶつかり合う場所となっており、潮目がぶつかっている場所ではプランクトンが多く発生するので、プランクトンを餌とする魚がたくさん集まります。また、陸奥湾ではホタテガイの養殖が行われるなど、それぞれの海域特性を生かした漁業が盛んです。
 

・宮崎県の主要産業

宮崎県は、全国有数の農業県として発展した場所です。宮崎県の温暖な気候を利用してきゅうりやピーマン、さといもなどをはじめとしたさまざまな農産物が作られています。ビニールハウスを利用して作られている農作物が多いので、季節関係なく出荷できるというのも宮崎県の強みです。
 
また、宮崎牛やブロイラーなどの畜産業も全国トップクラスで東京や大阪などに多く出荷されています。宮崎県は、電子部品やデパイス産業も盛んに行われていると言われていますが、従事者数で比較すると圧倒的に食品関連が多いのが特徴です。
 

都道府県別平均年収が低い理由とは?

青森県と宮崎県の共通点は、第一次産業の従事者が多いことです。第一次産業は、独自のブランドなどを開発して農産物や畜産物に付加価値をつけられれば話は別ですが、一般的には第一次産業はもうかりにくいと言われています。青森県も宮崎県も過疎化が進む地域でもあり、働き盛りの若者が仕事を求めて県外に流出してしまうという共通の問題を抱えています。
 
県外に若者がどんどん流出してしまうことによって人口が減ってしまうため、サービス業や小売業などを利用する消費者が減ります。消費者が少ないとサービス業や小売業などがもうからないため、都会に比べて賃金が低くなってしまいます。
 
また、過疎化しており人口の流出が激しい地域は、税収が減ります。公共事業は税収を資金に行われているため、税収が減ると公共事業が活発に行われなくなります。したがって、公共事業を担う建築業の仕事が少なくなるというのも平均年収が低い理由のひとつといえます。
 

平均年収が低い理由は、第一次産業の発達と過疎化にある

都道府県別平均年収のワースト2県には主要産業が第一次産業いう共通点がありました。同時に過疎化の問題を抱えており、消費者が少ないためサービス業や小売業、建設業などの企業がもうかりにくく、賃金が高くないことが推察できます。
 
出典元
厚生労働省 賃金構造基本統計調査(令和元年)
青森県庁HP 青森県の産業
宮崎県 食料品・電子部品、デパイス産業が盛んな宮崎県
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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