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高収入の親が多いって本当? 子供が東大に通う家庭の平均年収とは?

ファイナンシャルフィールド / 2022年3月29日 12時30分

高収入の親が多いって本当? 子供が東大に通う家庭の平均年収とは?

日本のトップ大学東京大学は国立大学なので、勉強さえ頑張れば決して裕福でなくても行ける大学というイメージを持っている人もいるでしょう。   しかし、東京大学に通う学生の親は富裕層が多いともよく言われています。そこで東京大学に通っている親の年収はどれくらいなのでしょうか。今回は東大の学生の親は高収入が多い説について解説します。

東大生の親は年収1000万円台が多い

東京大学が毎年実施している学生生活実態調査の2020年度版のデータによると、東大生の親の年収は1000万円以上の層が最も多く、42.5%という結果になっています。また、親の職業に関しても管理職が最も割合が多く、38.4%でした。
 
また、2番目に多いのが専門職・技術職、3番目は教育職でした。ちなみに日本人の平均年収は433万円。これを考えると倍以上の数字となっており、東大生の家庭は富裕層が多いと言えます。
 
奨学金に関しても、東京大学の学生で奨学金を受給している学生は14.9%とかなり低い割合です。奨学金を利用しない理由は「奨学金を利用する必要がない」「審査に通らない」が大半となっており、奨学金を利用しなくても学費・生活費を賄えるレベルの家庭の学生が多いと考えられます。
 
アルバイトの平均時間・平均月収も週8時間程度、月3万7410円、アルバイトをする理由も社会勉強のためが最も多い割合を締めています。このようにお小遣い稼ぎ程度のアルバイトで生活ができる学生が多いのも、東大生に富裕層が多いと判断できる要素と言えるでしょう。
 

東大生に富裕層が多い理由はなぜ?

東大生の親に富裕層が多い理由には、教育格差問題が考えられます。日本は年々大卒至上主義の傾向が強くなっており、早期教育の重要性が訴えられています。
 
特に大都市圏では小学校・中学校のお受験も加熱しており、最終的に東大のような名門校の受験を見据えて名門小学校・中学校を受験する家庭も増えています。
 
また、これらの学校を受験するにも、対策のための塾通いが欠かせないので、私立の学校に通う学費だけでなく、塾代も出せるだけの収入が必要でしょう。それに、私立中学を受験するメリットとして、中高一貫校を選べば高校受験を気にせずに大学受験に挑戦できるという点が挙げられます。
 
東大合格者を輩出するような中高一貫校では、中学2年までには中学3年間のカリキュラムを終え、世間一般の高校生よりも早く高校内容に取り組むことで、高校3年間の1年間は受験のための勉強に専念できる学校も多いです。
 
このように公立とは異なり、私立は受験のための勉強に時間を割ける環境が整っていることから、東大生を輩出しやすいとも考えられます。ちなみに東大の学生の半数以上が東京都をはじめとする関東出身です。
 
そのため、幼い頃から大学受験を見据えた教育を受けている子どもが多く、自然と富裕層家庭で育った学生が集まると考えられます。
 
また、先ほど東大生の親は管理職が多い傾向にあると解説しました。やはり日本は学歴社会であり、特に大都市圏で働く場合、出世するには学歴が必要です。やはり子は親を見て育ちます。ある程度上のポジションにいる人ほど、「出世するためには学歴が必要である」という認識が強いです。
 
そこで親が勉強をして出世し、お金を稼ぐことで学歴・教育の必要性を身を持って理解し、子どもに勉強を教えられる、勉強の大切さを子どもに伝えられるという部分も、東大生の親に富裕層が多い理由として大きいでしょう。
 

東大受験には早期投資が必要な時代

東大生の親は年収1000万円以上の富裕層が多いのは事実です。東大は国立で私立と比べて学費が安いことで知られていますが、いくら学費が安いとは言え、日本の最高峰の大学。
 
そのため、東大に入るために幼い頃から子どもに投資をしている家庭が多く、自然と富裕層が集まる結果になっています。学歴社会の傾向が顕著になっている現代において、やはり子どもを育てるには貯蓄が必要。今から子どもの将来のための貯蓄を始めてみてはいかがでしょうか。
 
出典
東京大学 2020年度(第70回)学生生活実態調査結果報告書
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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