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手取り30万の会社員。年金をもらうときは毎月手取りいくら?

ファイナンシャルフィールド / 2022年3月31日 12時10分

手取り30万の会社員。年金をもらうときは毎月手取りいくら?

将来もらえる自分の年金がいくらになるかご存じですか?老後がふと気になったものの、計算がむずかしそうで後回しにしているという人も、多いのではないでしょうか?   そこで今回は、基礎的な年金の計算方法について「手取り30万円の会社員」をモデルケースに解説します。ご自身がもらえる年金の概算をイメージしやすくなりますので、ぜひ参考にしてください。

年金の計算はどうやるの?

年金の計算を行うには、全員が一律で対象となる「老齢基礎年金」と会社員などが対象となる「老齢厚生年金」の2種類を合計する必要があります。
 

・老齢基礎年金

計算式と、ポイントは以下のとおりです。

計算式 支給額
= 78万900円(令和3年度)× 保険料納付月数 / 480ヶ月


●保険料納付済期間と保険料免除期間などを合算した、受給資格期間が10年以上
●20歳から60歳まで40年間納めると、満額もらえる
●原則、65歳から受給できる

 

・老齢厚生年金

計算式と、ポイントは以下のとおりです。

計算式 支給額
= 報酬比例年金額 + 経過的加算 + 加給年金額


●厚生年金に加入していたときの報酬額や年数により変わる
●65歳以前にもらうと最大30%減額(繰り上げ受給)
●65歳以降にもらうと最大42%増加(繰り下げ受給)

 

手取り30万円のモデルケース

ここでは、手取り30万円の人が、退職後にいくら年金がもらえるか見ていきましょう。モデルケースの条件は以下の通りです。実際の報酬は年齢があがるにつれて増えていく傾向ですが、計算をシンプルにするため「手取り収入を30万円」に固定しています。


●手取り収入30万円
●60歳で退職
●20歳から60歳まで年収は一定
●40年間(480ヵ月)保険料を支払う
●年金は65歳から受けとる
●加給年金はなし
●平成15年4月以後の計算式にて算出:平均標準報酬額×5.769/1000×平成15年4月以後の加入月数

年金種類 計算式
老齢基礎年金 支給額 = 78万900円(令和3年度)× 480ヵ月 / 480か月
= 78万900円 
老齢厚生年金 支給額 = 30万円 × 5.769 / 1000 × 480ヵ月
= 83万736円
合計 161万1636円(年額)/ 12ヵ月    
= 13万4303円(月額)

 
結論として、手取り30万円の人が老後に受け取れる年金額は「13万4303円(概算)」となります。
 

30万円手取りの人が受け取れる年金額まとめ

今回ご紹介した年金受給額のモデルケースでは、2種類の年金の計算をしたため、むずかしいと感じる人も多かったかもしれません。
 
しかし、ご自身の年金額を把握することで、ライフプランの設計に大いに役立ちます。しっかり理解して老後に備えましょう。
 
出典
国民年金機構『老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額』
国民年金機構『老齢厚生年金の受給要件・支給開始時期・年金額』
国民年金機構『老齢厚生年金の保険料』
国民年金機構『報酬比例部分』
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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