初めての投資信託。選ぶときのポイントは?
ファイナンシャルフィールド / 2022年4月8日 9時30分
投資信託は少額資金で投資できることも多く、個人では投資が難しい地域や商品にも分散投資ができます。運用はプロに任せられるので、気軽に資産運用できるのが魅力です。 しかし、投資信託初心者の中には「初めての投資信託の選び方がわからない」「どんなポイントに注目したら良いのか教えてほしい」などの疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。 そこでここでは、初めての投資信託を選ぶときのポイントについて解説します。
投資信託とは
投資信託は、多数の投資家から集めた資金をまとめてファンドマネジャーが国内外の株式や債券、不動産などに投資をして運用する金融商品です。運用で得た利益は、投資家に還元(分配金)されることも多いです。投資信託は、図表1のように3つの機関が役割を分担しています。
図表1
機関 | 役割 |
---|---|
販売会社 | 投資信託を販売して投資家から資金を集める。 証券会社や銀行など。 |
委託会社 | ファンドを組成して受託会社に運用指示を出す。 投資信託委託会社。 |
受託会社 | 委託会社の指示をもとに投資・資金管理を行う。信託銀行。 |
投資信託の主なメリットは、以下3点です。
・少額資金で始められる
・プロに運用を任せられる
・分散投資によりリスクを軽減できる
証券会社によっては100円から投資信託ができ、運用はプロに任せられるため仕事で忙しい方でも安心です。個人では投資が難しい国や地域、商品に分散投資が可能です。
初めての投資信託を選ぶときのポイント
投資信託を選ぶときは、インデックスやアクティブなどの運用方法、投資対象地域や投資対象資産などに注目することが大切です。これらのポイントに注目することで、自分の投資スタイルに合った投資信託を選ぶことができます。
また、コストを把握したうえで運用できます。ここでは、初めての投資信託を選ぶときのポイントについて見ていきましょう。
運用方法
投資信託を選ぶときは運用方法を確認しましょう。日経平均株価やTOPIX、ダウ、S&P500などの指標と連動することを目指すインデックスファンドと、指標を上回る投資成果を目指すアクティブファンドがあります。
インデックスファンドは市場平均のリターンが取れて、低コスト、アクティブファンドは市場平均より高いリターンが期待できますがコストが高い傾向にあります。
自身の希望する運用方法か確認したうえで、投資信託を選ぶようにしてください。初めての投資信託であれば、リスクが低いインデックスファンドがおすすめです。
コスト
投資信託を選ぶときは、コスト(費用)に注目しましょう。投資信託のコストには「購入時手数料」「運用管理費用(信託報酬)」「信託財産留保額」があります。それぞれのコストの内容は図表2のとおりです。
図表2
コスト | 内容 |
---|---|
購入時手数料 | 購入時に販売会社に支払う費用。 ノーロード(購入時手数料無料)の投資信託も多い。 |
運用管理費用(信託報酬) | 投資信託を保有中に、運用・管理に対する報酬として 支払われる費用。信託財産から間接的に支払われる。 委託会社、販売会社、受託会社に配分される。 |
信託財産留保額 | 投資信託を換金する際に支払う費用。信託財産に留保される。 |
投資信託のコストは、目論見書などで確認できます。初めての投資信託であれば、ノーロードファンドで運用管理費用は0.5%以下など、できるだけコストが安い投資信託がおすすめです。
投資対象地域・投資対象資産
投資対象地域や資産も投資信託を選ぶときのポイントです。投資対象地域は「日本国内」「先進国」「新興国」の大きく3つに分けられます。
例えば、日本国内であれば投資対象の情報を収集しやすく、先進国は新興国に比べて比較的リスクを抑えられ、新興国はハイリスク・ハイリターンであることが多いです。
また、投資対象資産は株式や債券、不動産があるため、目論見書でポートフォリオを確認しましょう。初めての投資信託であれば、日本国内または先進国を対象とした投資信託がおすすめです。
純資産総額
純資産総額は、投資信託(ファンド)の大きさを表します。投資信託に組み入れられている株式などの時価総額のことです。資産合計に収入(利息や配当金)を加え、負債を差し引いた金額です。
「純資産総額が大きい=投資家から多くの資金が集まっている」「純資産総額が小さい=投資家から集まっている資金は少ない」ことがわかります。初めての場合は、純資産総額が多い投資信託がおすすめです。
証券口座を開設して投資信託を選んでみよう
投資信託を選ぶときは、インデックスやアクティブなどの運用方法、信託報酬などのコスト、投資対象地域や投資対象資産、純資産総額などを確認しましょう。これらのポイントを確認することで、自分に合った投資信託を選べます。
投資信託による資産運用に興味がある方は、早速、証券口座を開設して投資信託を選んでみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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