NISA・つみたてNISA・iDeCoの併用できる組み合わせは? 併用がおすすめなのはどんな人?
ファイナンシャルフィールド / 2022年4月8日 13時0分
税金の優遇措置を受けられる資産運用におすすめの制度として「NISA・つみたてNISA・iDeCo」が人気です。さらにできるだけ多くのメリットを得たいなら、複数の制度を併用する方法がおすすめです。 この3つの制度の中で、組み合わせて利用できるのはどれでしょうか?また、複数の制度を併用するのが向いているのはどんな人なのでしょうか? 3つのお得な制度の併用について詳しく見ていきましょう。
NISA・つみたてNISA・iDeCoの併用は2パターンある
NISA・つみたてNISA・iDeCoの併用について理解するには、それぞれの制度を理解しておく必要があります。
まず、NISAとつみたてNISAは「少額投資非課税制度」という資産形成を支援するための制度です。一方、iDeCoは「個人型確定拠出年金」という年金制度の一種なので、NISA・つみたてNISAとは基本的な仕組みが全く異なります。
NISA・つみたてNISAは併用できない
「つみたてNISA」に対し、もう一方のNISAのことを「一般NISA」と呼ぶこともあります。
実は、同じ制度であるNISAとつみたてNISAは、どちらか片方しか利用できないという決まりがあります。1年ごとに交互に利用可能ですが、同時に利用できないのです。したがって、併用できる組み合わせは次の2つのどちらかになります。
1)iDeCoとNISA
2)iDeCoとつみたてNISA
iDeCoとNISAを併用するケース
NISAの年間非課税枠は120万円となっており、より多くの資産を投資できるというメリットがあります。ただし、非課税の運用期間は最大5年しかないので、より短いスパンで投資を行い、利益を確定していく必要があります。
iDeCoとNISAを併用することで、老後の資産をiDeCoでじっくり増やしつつ、手元にあるまとまった資金をNISAでさまざまな金融商品に投資して、効率よく増やしていけます。
iDeCoとつみたてNISAを併用するケース
iDeCoとつみたてNISAは、どちらも積み立てで投資を行うという特徴があります。投資額やタイミングを気にしなくても、毎月決まった金額を自動的に投資できるという点がメリットです。
また、つみたてNISAは投資先が金融庁のルールに沿って絞られているため、安全性の高い金融商品にしか投資できません。大きなリターンは期待できませんが、より少ないリスクで投資を行えます。
NISA・つみたてNISA・iDeCoの併用がおすすめな人は?
NISA・つみたてNISA・iDeCoを組み合わせて利用する場合は、「iDeCoとNISA」または「iDeCoとつみたてNISA」のどちらかを選びます。
では、この2種類の組み合わせは、それぞれどのような人に向いているのでしょうか? NISA・つみたてNISA・iDeCoそれぞれの特徴から判断できる、併用がおすすめな人の特徴を見ていきましょう。
iDeCoとNISAの併用がおすすめな人の特徴
より多くの資産を投資して効率的に資産を増やしたい人は、iDeCoとNISAの併用が向いています。また、投資の経験や知識が豊富で、多くの種類の金融商品から投資先を選んで投資を楽しみたい場合も、iDeCoとNISAの併用がおすすめです。
iDeCoとつみたてNISAの併用がおすすめな人の特徴
iDeCoとつみたてNISAの併用は、忙しくて投資にあまり時間を割けない人に向いています。また、つみたてNISAは投資信託のみ、iDeCoも投資先がある程度絞られ、比較的リスクの低い金融商品に限られているので、投資の経験があまりなく、これから投資を勉強していきたい人におすすめです。
NISA・つみたてNISA・iDeCoの併用はライフスタイルに合わせて選ぼう
税制優遇措置を受けられるおすすめの投資方法「NISA・つみたてNISA・iDeCo」を併用する場合の組み合わせは、「iDeCoとNISA」または「iDeCoとつみたてNISA」のいずれかだということがわかりました。
どちらにもメリットがあるので、それぞれの組み合わせの特徴を理解し、資産運用の目的や自分のライフスタイルに合わせて選びましょう。そうすることで、生活に必要な資産を確保しつつ、効果的に資産を増やすことができます。
出典
金融庁「NISAとは?」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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