つみたてNISAのメリットってなんだっけ? わかりやすくおさらい
ファイナンシャルフィールド / 2022年4月8日 13時10分
老後資金を貯めるために、投資を考えている人も多いでしょう。つみたてNISAは、投資初心者の人でも始めやすいと言われていますが、一体どのような制度なのでしょうか。 本記事では、つみたてNISAとは何か、メリットについて詳しく解説します。これからつみたてNISAを始めようか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
つみたてNISAとは
つみたてNISAは、投資信託をする際に利用できる、少額投資非課税制度のことです。つみたてNISAの特徴は、下記で挙げる5種類があります。
・少額から運用ができる投資信託が対象
・投資信託の運用利益が非課税
・非課税投資枠は年間最大40万円
・非課税で保有できる期間は投資した年から20年間
・対象となる投資信託は法令上の条件が設けられている
まず、一般NISAとの違いについて見ていきましょう。
一般NISAとの違い
つみたてNISAと一般NISAの違いは、下記を参考にしてください。
(表1)
つみたてNISA | 一般NISA | |
---|---|---|
対象年齢 | 20歳以上 | 20歳以上 |
非課税枠 | 年間40万円まで | 年間120万円まで |
非課税期間 | 最長20年間 | 最長5年間 |
購入方法 | 積立投資 | 一括投資・積立投資 |
投資可能期間 | 2018年~2042年 | 2014年~2023年 |
つみたてNISAは積立投資のみに対して、一般NISAは一括投資も可能です。また、非課税枠や非課税期間、投資可能期間も異なります。
つみたてNISAのメリット
つみたてNISAは、年間40万円まで非課税になるなど、多くの特徴がありますが、それ以外にもメリットはないのでしょうか。
この見出しでは、つみたてNISAの具体的なメリットを4つ紹介します。少額から始められる、運用コストを抑えられるなど、投資初心者の人にとってうれしいメリットが多いので、ぜひ参考にしてください。
少額から始められる
つみたてNISAの大きなメリットの1つに、少額から始められることが挙げられます。投資初心者の人にとって、いきなり大金を投資に使うのは、とても勇気がいることです。
商品によって最低投資額は変わってきますが、自分の生活に負担をかけない範囲で資産形成が目指せます。投資の知識が身に付いてきたら毎月の投資額を増やすなど、工夫もできる点も魅力です。
長期的な運用ができる
つみたてNISAで購入できるものは、金融庁が長期・分散・積立の投資に適していると判断した金融商品のみです。投資初心者の人でも、安心して商品が選べて、非課税期間も最長20年なので、長期的な運用が可能です。
ただし、金融庁が判断した商品でも、価格変動によるリスクがある点には気を付けましょう。
年齢の上限がない
つみたてNISAは日本国内に住んでいる20歳以上の人であれば、年齢の上限がありません。ただし、口座開設する1月1日時点で、20歳でなければいけない点に気を付けましょう。
投資初心者の人から、ご年配の人でも、幅広く始めることができるのは、つみたてNISAの大きなメリットです。
例えば、40代からつみたてNISAを始めたとしても、非課税期間が20年間あるため、老後資金の準備も十分にできるでしょう。
いつでも換金できる
つみたてNISAは、いつでもお金を引き出せるのが大きなメリットです。
老後資金を貯めるための私的年金制度の1つに、iDeCoがあります。iDeCoは、原則60歳以降にならないとお金が引き出せないため、まとまったお金が急に必要になったときの対応が難しい点があります。
つみたてNISAなら、老後資金を貯めることを目的に始めたとしても、収入が激変したり、災害があったりしたときに役立つでしょう。
つみたてNISAは初心者でも始めやすい
つみたてNISAは、日本国内に住む20歳以上の人なら、誰でも始められる税制優遇制度です。非課税枠は毎年40万円まで、非課税期間は20年間あり、少額から始められるので初心者の人も始めやすいでしょう。
ほかにも、長期的な運用ができる、いつでも換金ができるなどのメリットがあります。
ただし、初心者の人でも始めやすいといっても、積立投資に関する最低限の知識は必要です。どんなものでも、投資にはリスクがあることを理解しましょう。
出典
金融庁 つみたてNISA早わかりガイドブック
金融庁 一般NISAの概要
金融庁 つみたてNISAの概要
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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