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地方在住の30代の平均年収。首都圏と比べてどれくらい差がある?

ファイナンシャルフィールド / 2022年4月11日 22時40分

地方在住の30代の平均年収。首都圏と比べてどれくらい差がある?

平均年収は、働く地域によって同じ30代でも大きく変わってきます。地方で暮らしている人と、首都圏のなかでも東京で暮らしている人では、年収にどれくらいの差があるのでしょうか。   本記事では、日本の平均年収はどれくらいなのか、地方在住と東京都在住の30代の平均年収の違いはどれくらいあるのかについて詳しく解説します。   将来、首都圏に出て働くかどうか悩んでいる人や、今の自分の年収を平均と比較するとどの程度なのかを知っておきたい人は、ぜひ参考にしてください。

日本の平均年収はどれくらい?

国税庁の「民間給与実態統計調査(令和2年)」によると、1年を通じて勤務した給与所得者1人あたりの平均給与は約433万円。男女別に見ると、男性が約532万円・女性が約293万円であることが分かりました。
 
次に、地方か首都圏かといった地域は関係なく年齢階層別の平均給与を見てみると、30代男女の平均給与は30~34歳が400万円、35~39歳が437万円です。30代の平均年収は、日本の平均年収に近い金額のようです。
 
では、地方在住の30代と首都圏(東京都)在住の30代の地域別で見た場合、平均年収はどれくらいになるのでしょうか。
 

地方(関西地方)在住の30代の平均年収

関西地方と首都圏(東京)の30代平均年収を、厚生労働省 「令和2年賃金構造基本統計調査」(各都府県すべて産業計・企業規模10人以上)より見ていきましょう。まず、関西地方在住の30代の平均年収(所定内給与額×12で試算)は、図表1のようになりました。
 
【図表1】

男性:30~34歳 男性:35~39歳 女性:30~34歳 女性:35~39歳
大阪府 360万2400円 406万9200円 307万9200円 323万4000円
京都府 351万円 396万3600円 301万4400円 315万2400円
兵庫県 341万400円 384万1200円 301万2000円 308万7600円
滋賀県 328万8000円 369万7200円 280万5600円 303万2400円
奈良県 339万3600円 376万6800円 291万9600円 309万7200円
和歌山県 322万9200円 344万6400円 267万7200円 281万2800円

 
もっとも高い平均年収が、大阪府の35~39歳男性で406万9200円、もっとも低い平均年収は和歌山県の30~34歳女性の267万7200円でした。
 

首都圏在住の30代の平均年収

次に、首都圏とりわけ東京都在住に絞っての30代の平均年収を見ていきましょう。
 
【図表2】

30~34歳 35~39歳
男性(東京都) 397万800円 472万2000円
女性(東京都) 346万8000円 375万1200円

 
東京都の平均年収は、35~39歳男性がもっとも高く、472万7200円です。女性の平均年収も地方に比べると高く、35~39歳女性は375万1200円でした。
 
関西地方でもっとも高い、大阪府の35~39歳男性の平均年収と東京都の35~39歳男性の平均年収を比べてみると、その差は65万8000円で東京の平均年収が高いことが分かります。
 
なお、参考までに首都圏(東京・茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・神奈川・山梨の1都7県)の平均年収は男性で30~34歳349万7900円、35~39歳397万9100円、女性で30~34歳297万6300円、35~39歳312万1100円でした。
 

首都圏と地方で年収に差が出るのはなぜ?

同じ30代でも、東京都と地方では平均年収に約60万円もの差があります。では、年収にこのような差が出るのはなぜなのでしょうか。東京と地方の労働環境はどのように違うのか、また勤める人の能力がどのように変わっていくのかを詳しく解説します。
 

労働環境の違い

地域間の所得格差は、地理的な特性や地域の産業構造によって生じやすいといわれています。全国に事業所を展開するような、大企業に勤めている場合であれば、首都圏でも地方でも年収に大きな差はないかもしれません。
 
しかし、地方の企業に勤めていると、大都市圏よりも景気拡大の恩恵にあやかりにくいなど、その動向に左右される面が出てくると考えられています。
 
また、企業活動が活発な東京では、給与も相対的に高くなる傾向が見られることなど、労働環境の違いが平均年収の違いを生む大きなポイントだといえます。
 

労働者の能力が上がりやすい

地方の企業で働く社員よりも東京で働く社員のほうが、労働から得られる学習効果による影響が高い傾向が見られます。地方では経験できないような価値のある経験を積むことで、給与が高くなるといわれているためです。
 
首都圏は人が集まる環境が整っているため、多くの人と関わり合い業務をこなすことで、身につけた相応のスキルが評価となります。その結果、給与につながりやすいのでしょう。
 

地方と首都圏(東京)の30代平均年収の差は約60万円!

同じ30代でも、東京か地方で働くかによって、平均年収に大きな差が生まれます。東京は労働者の能力が上がりやすい環境が整っており、企業活動も活発なので、労働から得られる学習効果の影響も高いと考えられています。
 
将来、年収の高い仕事に就きたいと考えている人は、一度東京で多くの経験を積んでみることをおすすめします。
 
出典
国税庁「民間給与実態統計調査(令和2年)」
厚生労働省 「労働統計年報」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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