太陽光発電は光熱費の節約に効果的? 太陽光発電のメリットと注意点とは
ファイナンシャルフィールド / 2022年4月17日 0時0分
![太陽光発電は光熱費の節約に効果的? 太陽光発電のメリットと注意点とは](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_136872_0-small.jpg)
「太陽光発電は光熱費の節約になる」と、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。屋根の上に太陽光パネルを載せている家を見かけるのも、珍しくありません。 太陽光発電は、本当に光熱費の節約になるのでしょうか。光熱費の節約になるのであれば、検討をしたいという方もいらっしゃることでしょう。本記事では、太陽光発電のメリットと注意点を確認しながら、光熱費の節約に効果的かどうかを解説します。なお、本記事は太陽光発電システムを自宅に設置することを前提としています。
太陽光発電のメリット
太陽光発電システムを自宅に設置した場合、自宅の電気は、そのシステムで発電された電気によって賄われることになります。これが「電気代を節約できる」といわれる直接的な要因になります。
太陽光は「再生可能エネルギー」のひとつであり、それによって発電した電気を「固定価格買取制度(FIT制度)」によって電力会社に売却(売電)することができます。
例えば、自宅に設置した太陽光発電システムで発電した電気を自宅で消費し、余った電気を電力会社に売却することで収入を得るということも可能というわけです(この収入を売電収入といいます)。なお、2022年以降の買取価格(調達価格)は図表1のとおりです。
図表1
![](https://financial-field.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/75e53d4448e1e2458319d198b7c42715-13.jpg)
出典:経済産業省 資源エネルギー庁 「固定価格買取制度」
また、経済的なメリットではないのですが、太陽光発電はこのほかにも「災害時の停電対策になる」「環境に優しい」といったメリットもあります。
太陽光発電の注意点
太陽光発電システムを設置するには、当然、費用がかかります。2022年における住宅用太陽光発電の設置費用は、1キロワット当たり20~30万円が相場といわれています。
仮に4.5キロワットの太陽光発電システムを設置するとしたら、90~135万円の費用がかかる計算になります。メーカーや設置場所、設置方法により、費用は異なってきますので、設置する場合はしっかりと確認をするようにしたほうがよいでしょう。
なお、太陽光発電システムで発電するためには、太陽光が太陽光パネルに当たる必要があります。夜間は発電されません。天候や季節にも、発電量は影響されます。悪天候はもちろんですが、冬は日照時間が少ないため、発電量は少なくなります。
このような場合には、売電収入を得られないだけでなく、自宅の電気の全てを賄えない可能性があることも念頭に置いておいたほうがよいでしょう。
太陽光発電システムは、あくまで設備であり、耐久消費財です。より長持ちさせるために、計画的なメンテナンス(定期点検や部品交換など)を行うべきです。ただし、メンテナンスには費用がかかりますので、メンテナンスの計画に合わせた資金計画を立てておくのが望ましいです。
まとめ
太陽光発電は、投資のような考え方ができます。つまり、資本を投下して(太陽光発電システムを設置・メンテナンスして)、回収していく(光熱費の節約する、売電収入を得る)という図式ができます。利回りの計算もできます。利回りとは、投下資本に対する利益の割合です。
太陽光発電が光熱費の節約に効果的かどうかは、利回りの考え方で説明ができます。利回りが高いほうが効率的といえます。利回りを高くするためには、回収金額(節約金額や売電金額)を大きくするか、投下資本(初期費用やメンテナンス費用)を小さくするかです。光熱費の節約のために太陽光発電の設置を考えている方は、この利回りの考え方から検討してみるとよいでしょう。
ただし、天候や季節により、回収金額が異なる可能性があることには注意が必要です。メンテナンスのため、追加の投下資本が必要になる点も見逃せません。ただし、ある程度予想のできるものであれば、最初から計画に入れておくことでリスクを軽減できます。
設置場所も重要な要素です。まずはご自宅が太陽光発電システムを設置するのに適しているかどうかをメーカーなどに相談してみましょう。適していれば具体的に話を進めてもよいでしょう。適していなければ、設置をしないほうがよいかもしれません。客観的な判断が必要になりますので、迷われた際には本記事を思い出していただけると幸いです。
出典
経済産業省 資源エネルギー庁 なっとく! 再生可能エネルギー 固定価格買取制度
経済産業省 資源エネルギー庁 なっとく! 再生可能エネルギー 固定価格買取制度
東京電力エナジーパートナー 暮らしの電化 太陽光発電のメリット・デメリット
執筆者:中村将士
新東綜合開発株式会社代表取締役 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 CFP(R)(日本FP協会認定) 宅地建物取引士 公認不動産コンサルティングマスター 上級心理カウンセラー
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
2025年から「太陽光発電」の設置が義務化!?補助金も出るそうですが、何年で元が取れますか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年8月3日 4時0分
-
一級建築士が断言「18畳以下の部屋は6畳エアコンで十分」「分譲価格が一番高い最上階角部屋は電気代がヤバい」
プレジデントオンライン / 2024年8月2日 6時16分
-
【太陽光発電設置理由は?】59.4%が「電気代を節約できるから」 その他の理由とは...?
PR TIMES / 2024年7月17日 15時15分
-
非FIT太陽光発電所の電力購入契約の締結について
PR TIMES / 2024年7月16日 18時15分
-
電気代の値上げにも動じない⁉家庭用蓄電池で「元をとる方法」と相場費用を解説
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月9日 2時10分
ランキング
-
1日経平均株価“大暴落”で「新NISA」は大丈夫?聞かれる不安の声 円高で物価高は落ち着く可能性も【Nスタ解説】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年8月5日 22時38分
-
2日経平均株価、一時3400円超上昇…1990年10月2日を上回る史上最大の上昇幅
読売新聞 / 2024年8月6日 10時9分
-
3【解説】株価“史上最大の下げ幅”…大きな2つの要因 下落いつまで? 経済への影響は
日テレNEWS NNN / 2024年8月5日 19時35分
-
4ホンダ、コンパクトカー「フィット」リニューアル 「本当にデザインが良いよなぁ」SNS期待の声
J-CASTニュース / 2024年8月5日 7時10分
-
5「IDとパス」激増、守るべき管理の大原則とは? 放置した「退職者アカウント」が脅威の入り口に
東洋経済オンライン / 2024年8月6日 9時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)