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投資信託がマイナスになってしまった…そんなときこそ意識したいことは?

ファイナンシャルフィールド / 2022年4月19日 13時40分

投資信託がマイナスになってしまった…そんなときこそ意識したいことは?

投資している投資信託がマイナスになってしまうと、精神的なダメージを受ける方も多いかもしれません。   定期預金にしておけばよかったとか、他の投資信託にしておけばよかった、タンス預金のほうがまだましだったなど、さまざまなことが頭の中を駆け巡ると思います。   しかし、冷静になってみると投資信託は、その基準価額は上がるか、変わらないか、下がるかの3パターンで動くものです。今回は、下がったときに意識したいことについて考えてみたいと思います。

冷静に対応する

(1)静観する

投資信託の基準価額は当然ですが、市場の動向などによって変動するものです。したがって、下がったからといって、あせって損切をすぐに行う前に、冷静に対応する必要があります。
 
投資の基本の1つに、ドルコスト平均法というものがあることを思い出しましょう。ドルコスト平均法とは、株や投資信託など価格が変動する金融商品を一定の金額で、定期的に投資をするものです。
 
この方法では、投資金額が一定なので金融商品の価格(単価)が低いときにたくさんの株数や口数が購入でき、価格が高いときに購入量が少なくなりますが、長期的に価格変動リスクを低減することができる傾向にあります。
 
したがって、今回のように投資信託がマイナスになったら、たくさん購入できますので、長期的な視点でみればリスクを低減できるかもしれません。
 
また、購入した投資信託が、将来にわたって下がり続けるのか、あるいは一時的な値下がりであって、将来的には基準価額が戻ってくるのかをしっかりと分析する必要があります。
 
いずれは、回復すると判断できた場合には、あれこれと考えることなく、静観してもよいでしょう。
 

(2)トータルリターンで考える

一時的な基準価額の上がり下がりで考えるのではなく、トータルリターンで考えることも必要です。
 
現在の評価損益がマイナスであっても、過去の受け取り分配金などを含めると、投資のトータルとしてはプラスになっている場合もあります。投資の状況を冷静に分析し、今後の見通しをふまえ、対応を検討しましょう。
 

下落したときがチャンスと考える

投資信託の基準価額が下がったら、当初の投資金額と同額の資金で当初の購入口数よりも多くの口数を購入できます。そうすることで、平均の購入単価を引き下げることができるので、追加で購入することも検討しても良いかもしれません。
 
これは、所有している投資信託が将来的には基準価額がもとに戻ってくるという見通しが立てられた場合に有効な投資手法です。基準価額がさらに下落していく場合には、損失が大きくなるので、注意をする必要があります。
 

売却も検討する

保有している投資信託の成長が見込めない場合や、受け取ることができる分配金も期待できないなど投資としても魅力がなくなった場合には、これ以上の損失を増やさないために売却を検討しても良いと思います。
 
その場合、すなわち損切をするには、当初のご自身の投資方針をしっかりと振り返ること、そして許容できる評価損がいくらまでなのかを考えて判断することがとても大切です。一方で、タイミングを逃してさらに損失を拡大することは、できれば避けたいものです。
 

まとめ

投資信託の基準価額は、景気の変動や企業業績、市場の動向などによってプラスになったり、マイナスになったりするものですので、マイナスになったとしても慌てず、冷静になることが重要です。
 
具体的には、保有している投資信託の成長や投資としての魅力などを十分に分析し、ご自身の資産状況やライフプラン、投資方針をしっかりと踏まえ、対応することが大切です。
 
また、ファイナンシャルプランナーやIFA(独立系ファイナンシャル・アドバイザー)などの専門家、証券会社などの金融機関に相談するのも良いと思います。
 
執筆者:堀江佳久
ファイナンシャル・プランナー

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