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つみたてNISAとiDeCo、どちらから始めたほうがいい?

ファイナンシャルフィールド / 2022年4月20日 8時30分

つみたてNISAとiDeCo、どちらから始めたほうがいい?

つみたてNISAとiDeCoはどちらも、一定額を積み立てしながら長期間資産を運用していく制度です。利益が一定期間非課税になる税制上の優遇制度を受けられるメリットがあり、上手に運用することで資産を増やせます。   つみたてNISAとiDeCoは両方同時に利用することができますが、まずは1つだけ利用するなら、どちらから始めるとよいのでしょうか?

つみたてNISAから始めたほうがよいケース

つみたてNISAは投資、iDeCoは確定拠出年金という年金制度なので、基本的な仕組みが異なります。つみたてNISAとiDeCoのどちらから始めるべきかを見極めるには、このような、つみたてNISAとiDeCoの違いや、それぞれの特徴をよく理解する必要があります。
 
まずは、つみたてNISAの特徴を詳しく見ていきましょう。
 

つみたてNISAの特徴

 
NISAの正式名称は「少額投資非課税制度」。投資による資産形成を支援するための制度です。NISAには2種類あり、そのうちの1つである「つみたてNISA」では、少額から積立投資を行います。
 
つみたてNISAは、1年間に利用できる非課税の投資枠が40万円まで、運用期間が20年と決まっています。投資対象は、金融庁による条件を満たす投資信託だけなので、比較的安心して投資できる点が大きなメリットです。また、つみたてNISAの口座は証券会社などの金融機関で簡単に開設することができ、金融機関を変更することも可能です。

<つみたてNISAの特徴>

●少額から投資できる
●決まった金額を定期的に投資する
●投資対象は国の条件を満たす投資信託
●年間最大40万円の非課税枠
●最長20年間運用できる

 

つみたてNISAがおすすめな人の特徴

 
iDeCoよりもつみたてNISAがおすすめな人の特徴は、次の2点です。

<つみたてNISAがおすすめな人の特徴>

1)投資にあまり慣れていない
2)お金を引き出して使う予定がある

1)投資にあまり慣れていない
つみたてNISAでは投資先が事前にある程度絞られているので、商品の組み合わせなどを考える必要がなく、リスクの大きい金融商品に投資してしまう心配もありません。したがって、投資にあまり慣れていない方、これから投資を勉強していきたい方は、つみたてNISAから始めるほうがおすすめです。
 
2)お金を引き出して使う予定がある
つみたてNISAは、必要に応じて、商品を売却して投資した資産を手元に戻せます。例えば、今すぐにではなく、将来的に住宅購入資金や教育資金として資産を使う予定がある場合は、つみたてNISAが向いています。
 

iDeCoから始めたほうがよいケース

 
それでは、iDeCoから始めたほうがよいケースにはどのような特徴があるのでしょうか。
 
まず、iDeCoは個人型確定拠出年金と呼ばれる私的年金制度の一種である点に注意しましょう。年金なので、将来受け取る年金に上乗せ、または一括で受け取れますが、原則として60歳になるまで引き出せません。
 
iDeCoの特徴をさらに詳しく見ていきましょう。
 

iDeCoの特徴

 
iDeCoの非課税投資枠は、自営業や会社員、公務員、専業主婦といった条件により異なります。2022年4月現在、iDeCoに加入できるのは60歳未満となっていますが、2022年5月の改正により、一定の要件を満たす場合、65歳未満に加入可能な年齢が引き上げられます。
 
iDeCoでは投資対象として、株式や債券などを含む幅広い種類の金融商品を選ぶことができるので、より大きな運用益が期待できます。
 
また、節税効果が非常に高いという点も、iDeCoの大きな特徴です。運用益が非課税になる点に加え、毎月の掛け金を全額所得控除できます。さらに、年金として受け取る際にも控除を受けられます。

<iDeCoの特徴>

●少額から投資できる
●決まった金額を定期的に投資する
●60歳になるまで引き出せない
●さまざまな金融商品に投資できる
●年間の非課税枠は職業などにより異なる
●長く運用を続けられる
●節税効果が高い

 

iDeCoがおすすめな人の特徴

 
つみたてNISAよりもiDeCoがおすすめな人の特徴は、次の3点です。

<iDeCoがおすすめな人の特徴>

1)投資で利益を出したい
2)より多くの節税効果を得たい
3)老後の資産を増やしたい

1)投資で利益を出したい
投資で多くの運用益を得たいなら、より幅広い金融商品を選べるiDeCoから先に始めましょう。ただし、資産を減らしてしまう危険もあるので、ハイリスクハイリターンな金融商品を選ぶ場合は注意が必要です。
 
2)より多くの節税効果を得たい
iDeCoはつみたてNISAよりも多くの控除を受けられるので、さらに大きな節税効果を得ることができます。よりお得な投資にこだわるなら、まずはiDeCoから始める方法がおすすめです。
 
3)老後の資産を増やしたい
投資の目的が老後の資産と決まっていて、途中でお金を引き出す必要がないなら、iDeCoでしっかりと資産を増やしていくほうが向いています。
 

つみたてNISAとiDeCoのどちらから始めるかは自分の状況次第

 
つみたてNISAとiDeCoにはそれぞれの特徴があり、利用する条件も異なるため、どちらが優れていると簡単に判断することができません。したがって、自分が資産をどのように運用したいか、自分が投資の知識や技術をどの程度持っているかをしっかりと確認したうえで、つみたてNISAとiDeCo、どちらから始めたほうがよいかを判断することが大切です。
 

出典

金融庁「つみたてNISAの概要」
厚生労働省「iDeCoの概要」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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