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通勤中に蜂に刺されてしまいました…労災にあてはまりますか?

ファイナンシャルフィールド / 2022年4月27日 23時0分

通勤中に蜂に刺されてしまいました…労災にあてはまりますか?

ハチの中でも特にスズメバチは、刺されると大変です。時には死に至ることもあります。暑くなってくるとスズメバチの行動も活発になるので気を付けなければなりません。では、通勤中にハチに刺された場合、労災に当てはまるのでしょうか。併せて労災防止につながるハチ対策についても知っておきましょう。

ハチに刺された労災事例

通勤中にハチに刺されて身体に支障が出た場合、労災保険は適用されます。よくある事例として、土木工事や草刈りなどの作業中に突然スズメバチに襲われてショック状態となり、救急車で作業員が運ばれることがあります。中には数時間後に死亡するケースもあります。
 
このように仕事中にハチの被害に遭った場合は、労災が下ります。そして業務中ではなく会社に向かう通勤途中においても、同じく労災は適用になると定められています。ただし、道中にハチの巣が存在することを知っていたならば、その道を避けるなどして刺されない工夫をしなければなりません。
 

スズメバチによる労災予防対策

労災は下りますが、やはり被害に遭う前に対策を講じることが何より重要です。7月頃からハチの活動が活発になるので、郊外の農道や木々の多い場所が通勤ルートの場合はハチの巣がないか日頃から警戒する必要があるでしょう。
 
そして巣を見つけたら、自治体(保健所や消防署など)へ連絡し、撤去されるまではできる限りその付近を通らないようにします。どうしてもその道しかない場合は、巣に振動などの刺激を与えないことが重要です。そばを通るときは足音を立てずにそっと静かに、そしてサッと過ぎ去ります。くれぐれも自らハチの巣を除去しようと挑むことはやめましょう。
 
またハチを寄せ付けない服装で通勤することも大切です。スズメバチの場合、黒い色に反応するといわれています。黒い服や帽子、かばんなどをできるだけ持たないほうが安全です。
 
香水や化粧品などの香りにも寄ってきやすいので、女性も気を付けなければなりません。顔面を保護するようにタオルやマスクをしたり、ヘルメットを被ったりして防御することも重要です。防護手袋も着用しましょう。
 
過去にスズメバチに刺された経験のある人はハチアレルギーを持っているおそれがあるので、一層気を付けたいものです。さらに、ハチ用の殺虫剤スプレーも携帯し、万が一こちらに向かってきたときにはすぐにスプレーを振るように覚悟しておきましょう。
 

刺されたときの症状と対処法

ハチに刺されると毒液がまき散らされて、ほかのハチも寄って来るといわれています。とにかくすぐにその場を退散しなければ、多数のハチの攻撃を受けることにもなりかねません。速やかに巣から離れましょう。
 
症状として、まず激しく痛んで刺された箇所が赤く腫れ上がります。軽症の場合はかゆみがひどくなり、その後倦怠感や息苦しさが生じ、ひどくなると、口が渇いて胸が苦しくなり腹痛や下痢が起きることもあります。めまいや嘔吐の症状もみられます。
 
重症になると、意識がもうろうとし、けいれんがみられ、血圧が低下すると命が危ぶまれます。すぐに救急車を呼ぶ必要があります。
 
とにかく刺されたらまずは傷口を水で洗い流して、毒液を絞り出しましょう。患部に抗ヒスタミン軟こうを塗ります。アンモニアは全く効かないので、持ち歩く薬もハチに刺されに効果のあるものを選ぶ必要があります。
 
ショック症状が現れているときは緊急を要するので、周囲の人にも協力してもらいとにかく早く病院に連れて行ってもらいます。ハチの被害に遭った場所においては、職場にて緊急連絡体制を設けて労働者に一早く連絡することが必要です。
 

梅雨明けからスズメバチが増加傾向に!労災防止対策を強化しましょう!

スズメバチは7~10月に多くなることが分かっています。通勤中に刺されても労災が下りるから大丈夫などと、油断していてはいけません。命を落とす恐ろしい昆虫であることを頭に入れると共に、会社にも迷惑をかけないようにしたいものです。これからの季節、鉢の巣にも注意しながら通勤しましょう。
 
万が一巣を見つけたときは、早めに除去してもらえる業者に連絡するなど会社でも対策を採りたいものです。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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