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図書館司書の年収はいくら? 必要なスキルや仕事の流れを紹介

ファイナンシャルフィールド / 2022年4月29日 23時10分

図書館司書の年収はいくら? 必要なスキルや仕事の流れを紹介

4月30日の「図書館記念日」に続く5月1日~31日は、「図書館振興の月」として定められています。これは、図書館員が連帯し、図書と社会との結びつきを強めようとするもの。   では、そんな図書館員として働く司書の仕事とは、どういったものなのでしょうか。司書になるために必要なスキルはあるのでしょうか。   ここでは、図書館司書の年収や仕事内容を紹介します。

図書館司書の平均年収

図書館司書の多くは司書資格を必要とされることの多い、専門性の高い職業です。図書館で働く人が多い一方で、正規雇用の求人は極めて少ないため、その多くは嘱託職員、派遣社員、アルバイトやパートタイマーの雇用形態というのが現状です。そのため年収は高いとはいえません。
 
図書館司書で安定した雇用形態を望む場合は、国立国会図書館職員採用試験や地方公務員試験を受験し、採用される必要があります。
 
厚生労働省の令和2年度賃金構造基本統計調査では、図書館司書の平均年収は41.5歳で497万円ほどとあります。この場合の図書館司書の年収は地方公務員での年収です。また、最も年収の高い国立国会図書館職員の年収は、国家公務員行政職俸給表(一)によると平均年収は約644万円~665万円となっています。
 
次に、大学図書館などの正規雇用職員になると、賞与等を含め、約200~300万円ほどの年収になります。
 
派遣社員や契約社員、アルバイトやパートの場合は時給が約1000~1300円程度、年収に換算すると170万ほどになります。
 

図書館司書に資格は必要? 仕事の内容

図書館司書の仕事の流れとしては、資料を管理し、利用者からの相談や貸出返却カウンター業務などのサービスを担当します。選書や購入、修理、イベントの企画など図書館業務の全般を行います。
 
司書は国家資格であり、大学や短大で司書資格取得に必要な科目の単位を履修することで資格を取得することができます。また、司書講習を受講するなどすれば、学生ではなく一般の人も取得が可能です。司書の資格がなくても、図書館で働くことは可能ですが、採用時に司書の資格を持っていると有利になることもあります。
 
また、有資格の場合は資格手当が付くこともあります。派遣会社などでも資格取得を推奨しています。資格なしで働き始めて、一時的に休職し講習を受講する人も多くいますので、可能であれば採用までに取得することをお勧めします。
 

図書館司書にとって必要なスキルは?

司書の仕事は主に資料の貸出や返却、予約やリクエストの受付など、利用者対応が非常に多い仕事です。利用者層は幅広く、「本が好きだから」と図書館司書を志望すると、接客業務の多さに戸惑うことが多いかもしれません。高いコミュニケーション能力が必要となります。接客業のスキルを身につけておいて損はないでしょう。
 
また、図書館利用者からの最も多い相談は、資料がどこにあるかという質問です。資料に関する質問を受けた場合に、いかに的確にスピーディーに答えられるかということも重要です。図書館に所蔵されている資料がどこにあるか熟知しておく必要があります。
 
また、配架でたくさんの資料を抱え、書架に戻す作業も大事な仕事です。正しい場所に配架する知識に加えて体力も必要になります。バックヤード業務もありますので、その業務は思ったよりも多岐にわたります。
 

それでも図書館で働きたい人のために

‎4月30日の図書館記念日の翌日からの1ヶ月間は、図書館振興の月です。図書館がもっと暮らしの中で身近になって、多くの人に本を届けられることを考える月間です。
 
図書館司書は高い年収を望むことは難しい職業ですが、図書館が好きで、やりがいを求めている人には向いている職業です。色んな人と接したい、本にも関わりたいという人には天職だといえます。
 

出典

厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査結果の概況
人事院 国家公務員行政職(一)俸給表
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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