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テクニカル分析でよく聞く「MACD」って、どうやって使うの?

ファイナンシャルフィールド / 2022年4月30日 10時10分

テクニカル分析でよく聞く「MACD」って、どうやって使うの?

前回は、「MACD」と呼ばれるテクニカルツールの意味について言及しました。今回は、MACDを相場の実践でどのように使うかについてお伝えしていきたいと思います。   ※MACDの意味については、前回の記事『テクニカルツールとしてよく使われる「MACD」。その意味は?』をご参照ください。

MACDは相場のトレンドを映し出している

相場の実践では、MACDをどのように使うのでしょうか。日経平均株価指数の日足チャートで確認していきましょう。
 
以下のチャートは日経平均株価指数の日足チャートですが、上段が日経平均株価指数で、下段にMACDが描かれています。また、MACDにおいては青の曲線が「MACD」、オレンジの曲線が「MACDシグナル」です。
 
〇日経平均株価指数(日足)とMACD


出典:TradingView Inc. 「TradingView」
※解説を目的に使用しています。
 
MACDは、平たくいうと相場のトレンド、つまり、相場が上昇トレンドにあるか、下降トレンドにあるかといった相場の傾向を探るために用いるテクニカルツールです。MACD、MACDシグナルともに上向きを示していれば上昇トレンド、逆に下向きを示していれば下降トレンドと判断していきます。
 
上のチャートでは、例えば2022年の3月中旬から4月辺りで、MACDとMACDシグナルが上向きに動いていることが分かります。このような場合、「日経平均株価指数は上昇トレンドにある」と判断します。
 
一方、2021年の9月中旬から10月辺りでは、MACDとMACDシグナルは下向きに動いています。このような場合、「日経平均株価指数は下降トレンドを描いている」と判断します。
 

MACDにおけるゴールデンクロス、デッドクロスの意味

もう1つ、重要なポイントとして「ゴールデンクロス」、「デッドクロス」という考え方があります。
 
前回の記事でお伝えしたように、MACDは、EMA(指数平滑移動平均線)が収束、拡散している具合いを観察することが目的であるため、使い方としては「MACDとMACDシグナルの交点」に着目します。
 
MACDがMACDシグナルを下から抜ける時の交点をゴールデンクロス、MACDがMACDシグナルを上から抜ける時の交点をデッドデンクロスといいます。
 
ゴールデンクロスは、それまでの下降トレンドから上昇トレンドに転換した可能性があることを示唆し、逆にデッドクロスは、それまでの上昇トレンドから下降トレンドに転換した可能性があることを示唆します。
 
〇日経平均株価指数(日足)とMACD


出典:TradingView Inc. 「TradingView」
※解説を目的に使用しています。
 
上のチャートでは、MACDにおいて、2022年の3月中旬辺りでゴールデンクロスが発生しています。これは、日経平均株価指数が上昇トレンドを描き出したことを示唆しています。
 
その後、4月に入りデッドクロスが出現しましたが、これは日経平均株価指数が下降トレンドを描き出したことを物語っています。
 
このように、MACDというテクニカルツールでは、ゴールデンクロスやデッドクロスというMACDとMACDシグナルの交差点を確認することで、その後、相場が上昇トレンドを描くのか、それとも下降トレンドを描くかを判断していくことになります。
 

まとめ

今回は、MACDの使い方として、トレンドの確認とゴールデンクロス、デッドクロスの意味についてお伝えしました。次回はMACDにおける、いわゆる「買い場」、「売り場」について見ていきたいと思います。
 

出典

TradingView Inc. TradingView
 
執筆者:重定賢治
ファイナンシャル・プランナー(CFP)

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