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投資でよく出てくる「RSI」。どんな意味?

ファイナンシャルフィールド / 2022年4月30日 10時30分

投資でよく出てくる「RSI」。どんな意味?

前回まで3回に分けて、「MACD」というテクニカル分析ツールについてお伝えしてきましたが、今回からは「RSI」というテクニカル分析ツールについて説明していきたいと思います。

「RSI」の意味

RSIは「Relative Strength Index」の頭文字を取ったものですが、日本語では「相対力指数」と訳されます。意味としては簡単にいうと、相場の相対的な強さを測る物差しとなりますが、要するに相場が買われ過ぎか、売られ過ぎかを判断するためのツールです。
 
このため、RSIは相場の「割高感」、「割安感」を見る上で非常に有効なツールといえます。RSIの意味は、計算式をひも解くことで理解がより深まります。


RS=(n日間の終値の上昇幅の平均)÷(n日間の終値の下落幅の平均)
RSI=100-〔100÷(RS+1)〕

理解のポイントは「上昇幅と下落幅の対比」ですが、計算式では、下落幅に対して上昇幅が高いと相場は割高、逆に下落幅に対して上昇幅が低いと相場は割安と判断していることが分かります。
 

「RSI」の見方

言葉で理解するのは少しややこしいので、RSIがどのようなものかをチャートで見ていくことにしましょう。
 
〇日経平均株価指数(日足)とRSI


出典:TradingView Inc. 「TradingView」
※解説を目的に使用しています。
 
これは日経平均株価指数の日足チャートですが、上段が日経平均株価指数、下段がRSIです。RSIは薄紫の帯の中にある紫の折れ線グラフです。薄紫の帯には幅があり、上が70.00、下が30.00と一定の範囲が与えられています。
 
RSIを見る上で、この上下の値が重要なポイントで、RSIが70.00を超えると相場は割高、30.00を下回ると相場は割安と判断します。
 
上のチャートは「TradingView」のチャートですが、RSIの設定が14となっています。これは14日の単純移動平均線(SMA:Simple Moving Average)ですが、先ほどの計算式に照らし合わせて考えると、過去14日間の終値の上昇幅・下落幅の平均値が用いられていることになります。
 
つまり、RSIの基礎概念は、単純移動平均線を基に割高感や割安感を探るためのものということができます。
 

まとめ

前回までお伝えしてきた「MACD」は、どちらかというと相場のトレンドを確認するためのテクニカルツールでしたが、RSIは一言でいうと、相場の「割高感」、「割安感」を判断するためのものといえます。
 
テクニカルツールを用いる上で重要なのは、それが何のためのツールなのかをしっかりと認識することです。計算式をひも解くことで、その意味がより深まりますが、RSIにおいても計算式を理解することで、その根本的な意味が分かるようになります。
 
投資初心者の場合、そこまで理解しなくてもいいように思いますが、テクニカルツールは往々にして数式に基づいているため、使い方をしっかりとマスターしたいなら言葉による理解よりも、むしろ計算式による理解の方が、結果的に理解が固まるように思います。
 
次回は、RSIを使った売買のタイミングについて、日経平均株価指数のチャートを用いながら解説していきたいと思います。
 

出典

TradingView Inc. TradingView
 
執筆者:重定賢治
ファイナンシャル・プランナー(CFP)

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