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転職回数で年収は変わる⁉ 経験社数が多くても年収は上がる?

ファイナンシャルフィールド / 2022年5月3日 3時0分

転職回数で年収は変わる⁉ 経験社数が多くても年収は上がる?

転職回数が多いと、ネガティブな印象を持たれてしまうと考える人は多いかもしれません。転職回数が増えるほど、条件が悪くなると不安を感じる人もいるでしょう。経済的な余裕を優先したい人にとって、転職で年収が下がることがあっては本末転倒です。 そこで、今回は転職回数が年収にどのように影響を与えるのか、経験社数が多くても年収が上がる可能性などについて解説していきます。

2回以上転職している人は全体の3割!年収への影響は?

厚生労働省は、総務省統計局などさまざまな機関の資料をもとにまとめた「職業生涯を通じたキャリア形成」を公開しています。それによれば、30~50代の男性の中で2回以上の転職を経験している人は全体の3割ほどです。一方、女性の場合は、一度も転職をしない人のほうが全体的に少ない傾向が見られます。また、2回以上転職を経験している人でもっとも多いのは年収500万円未満の層です。ただし、年収が1500万円を超える層の中にも、少数派ながら2回以上転職を経験している人は存在します。
 
転職の目的としては、年収が低いほど「収入アップ」をあげており、年収が高い人は「知能や技術を活かしたい」という人が多い傾向があります。ここで、厚生労働省が調査した「令和2年雇用動向調査結果」から転職後の年収について見ていきましょう。転職で年収を上げている人は全体の34.9%にとどまっています。転職によって年収が下がってしまった人は全体の35.9%、変わっていない人は全体の28.4%です。さらに、年収が1割以上上がった人は24.7%、1割以上下がったという人は26.8%という結果になっています。
 

経験社数に左右されずに年収を上げるポイントは?

「職業生涯を通じたキャリア形成」では、雇用形態による年収アップの違いについてもまとめられています。正社員については勤続年数が上がるにつれ年収はゆるやかに上昇しますが、非正規雇用ではほぼ横ばいです。転職時のタイミングや状況においては、会社都合よりも自己都合で転職を決めた人のほうが年収アップを成功させた人は多い傾向にあります。
 
さらに「職業生涯を通じたキャリア形成」から転職者を採用した企業がどのような点に期待しているかも見ていきましょう。もっとも多いのは「採用時の知識・能力よりも今後の成長への期待が大きい」で全体の半数以上を占めています。「今後の成長よりも採用時の知識・能力の発揮への期待が大きい」と回答したのは全体の30%ほどです。
 
これらの結果から、経験社数に左右されずに年収アップを図るには、自分のタイミングで正社員として転職を目指すのがポイントだと考えることができます。そして、20代など成長への期待を感じてもらえる年代で、十分なスキルを身につけておくことが安定収入につながりやすいといえるでしょう。ただし、社会経験が少ない年代で経験社数が2社以上というのはよい印象を与えない可能性はあります。その場合は、採用担当者を納得させるだけの強みが必要になるかもしれません。
 

経験社数が多い人ほどスキルアップや転職計画をじっくり練ることが大切

経験社数が多いことが、必ずしも年収が下がる要因になるとはいえません。一般的に見て多い場合はよい印象を与えない可能性がありますが、2回程度であれば年収へはそう影響は出ないでしょう。転職回数にかかわらず年収を上げるには、転職時期を決めてスキルアップを図るなど計画をじっくり練って行動することです。突発的な退職はできるだけ避けることがポイントといえます。
 

出典

厚生労働省 職業生涯を通じたキャリア形成(157ページ、175ページ)
厚生労働省 令和2年雇用動向調査結果の概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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