少額投資って? 少ない資金&低リスクで投資する方法とは?
ファイナンシャルフィールド / 2022年5月6日 12時30分
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少ない資金でリスクを抑えて投資する少額投資の代表的な投資方法を紹介します。
少額投資とは
少額投資は、投資経験がない人やまとまった資金がない人でも、比較的簡単にスタートできる仕組みです。
もちろん投資には、「変動価格」というリスクが生じ、購入する金額が大きくなるほど、変動時の損失額も大きくなるものですが、少額投資の場合は、損失が生じた場合でも少額に抑えられるという安心感もあります。1商品あたりの投資金額を少額にすることで、投資商品を株や投資信託、債券など複数に分散して投資しやすくなります。
また、投資商品内でも異なる性質を持つ複数の銘柄に投資しやすくなります。この「分散投資」は結果的にはリスクの分散につながります。
・ミニ株(単元未満株)
・積立投資(投資信託)
・株式累積投資(るいとう)
・低位株
・おつり投資
・ポイント投資
・つみたてNISA
・iDeCo(個人型確定拠出年金)
(※本稿では詳細説明を省略します)
ミニ株(単元未満株)
銘柄ごとに設定されている単元数以下で購入できる株で、大企業の銘柄を1株から購入する投資方法です。
仮に株価200円、単元株数100株の銘柄の株があったとすると、最低購入金額は200円×100株=2万円の資金が必要となりますが、ミニ株・単元未満株だと1株から購入でき、この場合は200円×1株=200円で購入ができます。少ない元手・資金からでも取引が可能です。
■ミニ株のメリット
少額から始められるのが最大のメリットです。まとまった資金がなくても、複数の株に分散させて投資することも可能です。
■ミニ株のデメリット
購入できる銘柄が限定されます。また、売買も“成行き注文”のみで、リアルタイムでの株式取引はできません。投資額に対して手数料が割高になる可能性もあるので注意が必要です。
とはいえ、投資初心者や、投資予算が少ないという方には おすすめの投資方法だと思います。
積立投資(投資信託)
投資信託を毎月や毎週、毎日など、定期的にコツコツと積み立てていく投資方法です。100円や1000円など、安価な金額で始めることができます。
毎月一定額を購入するため、購入する時期を気にする必要もありません。購入時の価格が安ければ多くの口数を購入でき、逆に高いときには購入する口数は少なくなります。長期に続けることにより、時間の分散効果が得られ、1口あたりの平均購入額は一括でまとめて購入するよりも安くなる効果も期待できます。
あくまでも少額の購入をコツコツと続けるという性質の投資商品なので、短期間で大きな利益を得ることはできませんので注意してください。
株式累積投資
毎月定額で株式を購入する投資方法です。「るいとう」とも呼ばれています。
株式を積み立て方式で買い続けるようなイメージです。1銘柄につき月々1万円以上1000円単位の一定額で同一株を買い付けます(上限100万円未満です)。通常の単元株取引で投資を行うと、多くの資金を準備する必要がある銘柄においても、株式累積投資を利用すれば少額の資金で株式を購入できます。
株式累積投資を利用して株式を購入した場合、配当金や株式分割などにより、取得する株式は持分株数に応じて配分され、配当金などは自動的に再投資される仕組みです。購入者の持分が単元株式数に達したときには単元株に分割され、単元株は購入者の名義となり、購入者が株主として、議決権などを行使することが可能となります。
なお、株式累積投資を利用して購入できる銘柄は、取扱証券会社が選定した銘柄の範囲内です。銘柄は取扱証券会社によって異なります。
おつり投資
日々の買い物で出たおつりを、少しずつ積み立てて投資にまわす投資方法です。
貯金が苦手な人でも簡単に投資資金を作ることができます。クレジットカードや電子マネーを利用して会計した際に、疑似的なおつりを出し、それを投資信託の運用にまわすとよいでしょう。
おつりとして計算されるのは、買い物金額の端数部分です。例えば150円の買い物をした場合、設定金額を300円にすると「300-150=150円」、500円にすると「500-150=350円」、1000円では「1000-150=850円」がおつりとして記録される仕組みです。
ポイント投資
ポイント投資は、貯まったポイントを投資資金代わりに運用する投資方法です。
そのポイントを使って、国内株式(現物)や米国株式(円貨決済)、投資信託を取引できます。現金を使わないので、気軽に投資デビューできるのではないでしょうか。運用で得た利益はポイントに加算されるため、各種ポイントサービスで利用できるのもメリットのひとつです。
まとめ
少額投資のメリットは、“少ない資金で” “リスクを抑え” “投資ができる” という手軽さがありますが、少額だからといって安易に投資することは避けましょう。
それぞれの少額投資の考え方や特徴、コストやリスクなども確認した上で行うよう留意しましょう。
執筆者:仁木康尋
日本FP協会CFP(R)認定者、国家資格キャリアコンサルタント
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