奨学金の予約採用は高3の何月から受付開始？浪人した場合の申請方法とは？

ファイナンシャルフィールド / 2022年5月16日 13時0分

進学のためのお金を借りられる奨学金制度は、勉強したいという意欲がありながらも経済的に余裕がない学生にとって大きな助けとなる支援制度です。さらに、利用の予約をしておける予約採用を使えれば、安心して受験勉強に取り組めます。では、実際に予約採用を利用したい場合、いつから申し込めるのでしょうか。この記事では、奨学金の予約採用が始まるタイミングを、万が一、浪人した場合の申請方法とともに解説します。

そもそも予約採用とは

予約採用とは、進学する前に奨学金の利用を予約できる制度です。民間の団体や大学などの学校が実施している制度もありますが、中でも最も知られているのが独立行政法人日本学生支援機構による制度です。

独立行政法人日本学生支援機構が実施している予約採用の申し込みは在籍している高校で3年生のときに行いますが、申込時に進路が決まっていなくても問題はなく、その後、奨学金が不要になればキャンセルもできます。

ただし、誰でも利用できる制度ではなく、利用する学生の学費などを負担している人（父母など）の収入や、学生本人の学力などによって利用できるかどうかが決まります。また、奨学金制度には入学後に申し込む在学採用もありますが、在学採用に比べて予約採用は、1回目に奨学金が振り込まれるタイミングが早い点も特徴です。

予約採用の受付が始まるのはいつ？

予約採用の受付が始まる時期は制度を実施している団体によって異なります。最も知られている独立行政法人日本学生支援機構の場合も、具体的な受付開始日や締め切り日は各学校に任されているため高校によってさまざまです。ただし、申請の受付は年に3回実施されることは決まっていて（2回目までの申し込みが難しい人のために3回目が増設された）、初回の受付開始は早い学校で高校3年生の4月下旬頃からとなっています。

予約採用が通っているのに浪人したらどうすればよい？

予約採用に通った通知を既に受けているのに浪人することになった場合、予約採用の資格はどうなってしまうのでしょうか。また、資格を利用しないことについて、どのような手続きを行えばよいのでしょうか。

結論からいいますと、浪人した場合、予約採用の資格は喪失します。また、予約採用を利用しないことになった場合、特に手続きを行う必要はありません。そもそも、予約採用は入学の手続きを行うことによって初めて有効になる制度だからです。志望校に合格しなければ必然的に入学の手続きを行えないため、キャンセルの申請や連絡などを行わなくても予約採用は自然と無効になります。

・予約採用の資格は喪失するが利用するチャンスは残っている！

予約採用を利用できるチャンスは高校3年生のときだけではありません。高校卒業後2年以内であれば予約採用を再度申し込めるため、浪人しても2浪までであれば予約採用を利用できる可能性は残っています。ただし、在学中に受けた予約採用資格を翌年以降に再び利用することはできず、あらためて審査を受けることは必要です。

浪人中に予約採用を利用する場合も現役のときと同じく、申込先は在籍していた高校で、申し込みのタイミングも在籍していた高校が定めている期間に従います。申し込みに必要な書類を在籍していた高校に提出したら、学校から推薦をもらって予約採用の選考に臨みます。

予約採用を利用するなら期間内の申し込みが必須！申し込みを逃さないためにも情報チェックは忘れずに

志望校に無事合格したのに学費が払えず入学できなくなるかもしれないといった不安を持たずに受験勉強に励みたいなら、予約採用の制度の利用はおすすめです。ただし、制度を利用するためには、まず申し込みを行うことが必須となります。申し込みを逃さないためにも、申請受付が始まる時期になったら在籍する高校の情報をしっかりチェックしておくようにしましょう。