1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

高等専門学校と専門学校、どちらが高年収? 専門的な勉強をしたい場合は?

ファイナンシャルフィールド / 2022年5月22日 0時10分

写真

高校受験を控える方の中には、高等専門学校に興味をもっている方もいるのではないでしょうか。一般的な高等学校に比べて2年多く勉強することになるけれども、どのようなことが身につき、どのぐらいの年収が得られるのかが気になるものです。   そこでこの記事では高等専門学校と専門学校の違いや、卒業後の年収の違いなどをくわしく説明します。

高等専門学校と専門学校の違い

高等専門学校は、高度な技術者の養成を目的とした高等教育機関で、中学修業後の5年間(商船学科は5年6ヶ月)学びます。ほとんどが工業系の学科となっていて、機械工学や電気工学、情報工学、応用工学など多岐にわたります。
 
少ないですが、商船学科やビジネス系の学科を設置している学校もあります。ロボットコンテストやプログラミングコンテストで好成績を収める学生もいるのが特徴です。
 
卒業後は就職する人、大学の3年次に編入学する人、高等専門学校の専攻科に進学する人に分かれます。高等専門学校の専攻科ではさらに2年間勉強し、卒業後は大学の学士に相当する学位をもらえます。
 
就職する学生は全体の6割弱を推移しています。就職を希望した学生の99%が就職を決めるなど、就職率が非常に高いのが特徴です。就職先としては、製造業が最も多く、情報通信業、建設業が続きます。この3業種で全体の7割を超えています。
 
専門学校は、仕事に必要な知識や技術などを学ぶ職業教育機関で、高等学校を卒業後、2年間にわたって学ぶ人が最も多いです。
 
ただし、修業年限に決まりがなく、1年制の学校から4年制の学校までさまざまです。医療や美容衛生・食品衛生、教育・保育、服飾、文化・教養など、学べる分野も多岐にわたり、学生が就きたい職業に合わせて選べます。
 
例年高等学校を卒業した学生の15%強が専門学校に進学しています。修業年限が2年以上で62単位以上を修めれば「専門士」、修業年限が4年以上で124単位以上を修めると「高度専門士」の学位を取得できます。
 
また、要件を満たせば卒業後、大学3年次に編入学することも可能です。専門学校を卒業した人の就職率は約95%で、多くが学んだ内容に関係のある仕事に就いています。
 

高等専門学校と専門学校の平均年収

厚生労働省が公表している「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、学歴別の平均年収は高専・短大を卒業した人で289万2000円、専門学校を卒業した人で288万4000円と、わずかながら高専・短大を卒業した人が上回りました。
 
男女別にみると、男子の高専・短大卒業者は345万7000円だったのに対し、専門学校は309万4000円と約35万円ほどの差がありました。一方、女子については高専・短大卒業者で262万6000円、専門学校卒業者で264万8000円と専門学校卒業者のほうが高いという結果になりました。
 
これは高等専門学校は男子学生が多くを占めているのに対し、短期大学は女子学生がほとんどを占めていることや、高等専門学校の卒業生の多くが、工業分野の技術や知識を身につけていることとも関係があるでしょう。また、専門学校を卒業した方のほうが高等専門学校を卒業した方よりも多様な業種で活躍できます。
 

高等専門学校の方が年収は高いが学科が限られる

高等専門学校のほうが学べる分野が限られますが高度な技術を習得でき、男子の場合、年収が高くなる傾向があることが分かります。
 
ただし、高等専門学校で学べるのは工業系や商船系、ビジネス系に限定されるのに対し、専門学校は幅広い職業に必要な知識や技術を学べます。やりたいことや適性を考えて、進路を選ぶとよいでしょう。
 

出典

文部科学省 高等専門学校の特色
文部科学省 高等専門学校の学科一覧(令和3年4月現在)
専修学校#知る専 専門学校の事が知りたい
スタディサプリ進路 専門学校の就職事情を調査!大学との比較、就職率、メリット・デメリットを解説
国立高等専門学校機構 各種情報
学校基本調査報告書(東京都) 令和3年度学校基本統計
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください