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「円安」が続く今、「外貨預金」は「普通預金」よりもお得? メリットやデメリットを解説

ファイナンシャルフィールド / 2022年5月26日 23時20分

「円安」が続く今、「外貨預金」は「普通預金」よりもお得? メリットやデメリットを解説

円安が加速する中で、日本円以外の資産を持つ必要性を感じている人も多いでしょう。普通預金よりもお得といわれることもある外貨預金のメリットや、リスクについて解説します。

外貨預金とは?

外貨預金とは、日本円を米ドルやユーロのような外国通貨に換えて預ける預金のことです。基本的な預金方法や払い戻し方法は日本円の預金と大差ありません。1ヶ月~2年程度の一定期間、外貨を預ける「外貨定期預金」や自由に出し入れができる「外貨普通預金」などの種類があります。
 

外貨預金のメリット

異なる通貨を売買する際の交換比率を「為替レート」と呼びます。外貨預金の大きなメリットは、為替レートの変動による利益が狙えることです。
 
例えば為替レートが1ドル=100円のときに、1万円分を外貨預金したケースを考えてみましょう。当初の預金額は100ドルとなります。1ドル=120円になったタイミングで預金を引き出すと、払い戻される金額は120円×100ドル=1万2000円です。つまり1万2000円ー1万円=2000円、資産が増えたことになります。
 
外貨預金では、日本円の預金と同様に利息も得られます。日本円と比べると相対的に金利が高い通貨もあるのがメリットです。債権や株などの金融商品では利息や配当金がもらえない可能性がありますが、外貨預金では安定的に利息が受け取れるメリットがあります。
 
なお、外貨定期預金は預け入れたときの金利が満期まで変わらない固定金利、外貨普通預金は変動金利が採用されています。
 

外貨預金のデメリット

外貨預金は外貨での元本は保証されています。しかし、為替レートによっては為替差損が生じ、元本割れする可能性もあるのがデメリットです。
 
例えば為替レートが1ドル=100円のときに、1万円分を外貨預金したケースを考えてみましょう。当初の預金額は100ドルとなります。1ドル=90円になったタイミングで預金を引き出すと、払い戻される金額は90円×100ドル=9000円です。つまり1万円ー9000円=1000円、損をしたことになります。
 
また、預け入れ時に円と外貨を交換する際、交換手数料が発生します。直接外貨で預け入れや引き出しをする場合にも手数料が発生するケースもあるため、取引を重ねるとコストがかさむのもデメリットです。
 
加えて、銀行が破綻した場合でも預金が保護される「預金保険制度」がありますが、外貨預金は預金保険制度の対象外となっているため注意が必要です。
 

外貨預金で大きく失敗しないためのコツ

外貨預金のリスクをなるべく低く抑え、安心して運用するために有効なのが「分散投資」です。複数種類の通貨で外貨預金をすることで、特定の通貨が値下がりした場合でも、他の通貨の値上がりでカバーすることが可能になります。積立のような形で預金のタイミングをずらしながら一定額を預金していくと、価格が高い時期には少なく、価格が低い時期には多く外貨と交換することになるため、短期的な価格の変動による損失を和らげる効果が得られるでしょう。
 
また、大前提として余裕資金で投資することも重要です。長期的に投資ができれば、たとえ一時的にマイナスが生じても、預金を継続することでプラスに転じるケースもあります。
 
外貨定期預金は、満期になった後、解約して日本円を受け取る以外にも、「外貨のまま使う」「外貨のまま運用を続ける」といった選択肢があります。為替レートを見ながら、メリットが大きい方法を選択することが大切です。
 

出典

一般社団法人全国銀行協会 外貨預金の特徴を知る
楽天銀行株式会社 外貨定期預金
auじぶん銀行 外貨定期預金
三井住友銀行 外貨普通預金
イオン銀行 外貨普通預金
日本銀行 為替相場(為替レート)とは何ですか?
auじぶん銀行 初めての外貨預金
三井住友信託銀行株式会社 はじめての外貨預金 外貨預金ってなに?
金融庁 預金保険制度
金融庁 投資の基本
 
執筆者:荒木和音
2級ファイナンシャルプランニング技能士

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