ATM利用料・キャッシュレス決済・投資…ネット銀行が一般銀行よりもおすすめといわれる理由とは？

インターネットの普及によって、銀行のサービスをウェブサイトのみで行う金融機関が増えています。「店舗レス」によるコスト削減が主な目的ですが、顧客にとってのメリットも少なくないようです。例えば、ネット銀行の口座は自宅から簡単に申し込めるため、窓口に行く手間が省けます。この他にもさまざまなメリットが挙げられますが、この点が推奨されている主な理由です。   本記事では、ネット銀行の概要と主なメリットを紹介します。

ネット銀行ってどんな銀行？

ネット銀行を利用するメリットの前に、どういう銀行なのかを紹介します。
 

・ネット銀行とは

ネット銀行は、店舗を持たずにインターネットだけで営業する銀行です。インターネットバンキングやオンラインバンキングとも呼ばれています。ネット銀行といっても、行われているサービスは一般銀行と変わりません。顧客は、スマホやパソコンから日常的に利用するさまざまなサービスにアクセスできます。
 
また、一般銀行と同じく預金保険機構に加入しているため、万が一破綻した場合も上限の1000万円までは預金が保護されます。
 

・ネット銀行の特徴

ネット銀行は実店舗を持たないため、顧客の問い合わせにはコールセンターやチャットなどを充実させて対応しています。また、発行されるのはキャッシュカードのみで基本的に通帳レスのため、預金残高や取引内容の確認などはウェブサイトのマイページ内で確認します。なお、こういった確認は、システムメンテナンス時を除いて24時間いつでも可能です。
 

・口座開設方法

ネット銀行の口座開設手続きは、メールアドレスの登録・個人情報の入力・本人確認書類の送信という3ステップで完了します。銀行によって多少の違いはありますが、手続きに必要な時間は3〜7分程度です。後日、キャッシュカードや契約書などが送付されます。
 

ネット銀行が推奨される5つのメリット

ネット銀行が推奨されるのは、一般銀行にはないメリットがあるためです。本項目では、主な5つのメリットを紹介します。
 

・自宅や外出先から振り込み可能

ネット銀行では、スマホやパソコンから振り込みが行えます。そのため、インターネットに接続できれば場所を選ばずに振り込み可能で、ATMや窓口の閉店時間を気にする必要もありません。
 

・ATM利用料が無料

ネット銀行では、自社や提携先ATMの利用料と振込手数料が無料の金融機関も少なくありません。無料になる条件などは各銀行によって異なるため、事前にウェブサイトで確認しておくことが大切です。
 

・キャッシュレス決済との連携

ネット銀行は、アプリ決済・クレジットカード・デビットカード・プリペイドカードなどの、さまざまなキャッシュレス決済との連携が可能です。
 

・投資の手数料が割安

ネット銀行では、スマホやパソコンで金融商品を取引できます。また、各種取引の購入手数料が割安に設定されている銀行も少なくありません。
 

・ポイントの付与

ネット銀行の口座から家賃や公共料金を引き落とすことで、系列企業が運営するショッピングサイトなどで使えるポイントが付与されます。
 

ネット銀行は安全にも配慮している

ネット銀行には、ATM利用料の無料やキャッシュレス決済との連携、投資に必要な手数料が割安といったさまざまなメリットがあります。
 
心配なのはセキュリティー面ですが、一定回数の誤入力で利用不可になる機能や1回しか使えないワンタイムパスワードなどによって、第三者による不正利用を防止しています。独自の認証システムを導入している銀行もあるため、こういった機能を使うことで安心して利用できます。
 

出典

総務省 インターネットバンキングの仕組み
金融庁 銀行免許一覧（都市銀行・信託銀行・その他）
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部