気になる不動産投資…。年収別の投資額は? 調査してみました!
ファイナンシャルフィールド / 2022年5月31日 10時10分
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投資には株や債券などのほか、不動産を対象とした不動産投資があります。不動産投資について気になっていても、ハードルが高いと思ってなかなか踏み出せない方もいるのではないでしょうか? 今回は、不動産投資で年収別に投資可能な金額について考えていきます。
不動産投資とは
不動産投資とは、マンションやアパートのほか、土地を駐車場にするなどして、その賃料や売却によって収益を狙う投資手法です。
不動産は一般的に、本体価格やメンテナンスなどにかかる費用が高額になりやすく、不動産投資には大きな資金力が必要となる反面、成功すれば長期間、安定して収益を上げることも可能になります。
また、不動産を直接購入するほかにも、REIT(リート)という投資信託を通じた不動産投資もあります。
REITは、運用会社が投資家からお金を集めて不動産を購入し、その運用によって得られた収益を投資家に配分します。大きくもうけることは難しいのですが、少額からでも始められことや、1つの不動産に投資するわけではないためリスクを減らせるというメリットがあります。
年収別の不動産投資額
不動産投資を行うに当たって、どれくらいの資金で投資すべきなのか悩まれる方は少なくありません。不動産投資は銀行から融資を受け、それを元手に行うことが一般的であり、頭金や借入額についてなかなか決められないからです。
そこで1つの指標となるのが年収です。これだけの年収がありますから、これくらいの金額の融資を受けて投資をしてもいいだろうと考えるわけです。
もちろん不動産投資にはリスクもあるため、年収だけで一概に投資額を決めていいということではありません。今回は、あくまでも筆者自身の経験や、他の投資家への取材などによって得た結果による目安の金額としてお考えください。
年収500万円未満
年収500万円未満の場合、例えば相続により多額の財産を得たケースなどのほか、既に土地を所有していて、駐車場など初期費用があまりかからない方法で運用できる立地であるなど特殊な状況を除き、実物の不動産への投資は現実的ではありません。また、不動産投資のために融資を申請しても審査を通過することは難しいでしょう。
この場合、REITを通じた投資信託での不動産投資が現実的な選択肢になります。収支の状況などにもよりますが、月1万円から2万円程度(年間で12万円から24万円程度)の不動産投資信託というのがいいでしょう。
ただし、現状はREITよりも株式の投資信託へ投資した方が、長期的には安定して利益が見込める状況にある点にはご注意ください。
年収500万円から700万円
この辺りの年収から、銀行の融資を利用して不動産投資が可能となってきます。融資される金額としては2500万円から5000万円程度、投資する金額は自己資金含めて3000万円から7000万円ほどが目安でしょうか。
また、これくらいの年収があれば人によっては融資を受けずとも、築年数20年から30年程度のワンルームマンションやアパートの一室なら、購入して不動産投資に回すこともできるでしょう。
ただし、金融機関や頭金の有無、その他のローンなど個別の状況によっては借り入れができないケースがあります。その場合はやはり、投資信託での不動産投資が無難でしょう。
年収700万円超から1000万円
年収700万円を超えますと、中古マンション一棟など本格的な不動産投資が可能になってきます。
融資を受けられる額も跳ね上がることが多く、自己資金として1割から2割の頭金を用意すれば、融資を受けた分を含めて1億円近い資金で不動産投資を行うこともできます。また、立地にある程度こだわった不動産も投資の対象になります。
年収1000万円超
年収1000万円を超えた場合、融資を受けられる金額もさらに上がり、頭金次第では1億円を超えて2億円近い金額を借り入れて投資することも可能になります。
ここまできますと、好立地のマンション一棟買いなど条件のいい大型物件への投資も現実味を帯びてきます。また、複数の不動産を購入して運用するということも不可能ではないでしょう。
不動産投資の金額は年収の5倍から10倍くらいを1つの目安に
不動産に投資する金額は方法にもよりますが、マンションやアパートなどを対象に本格的な不動産投資を行う場合、年収の5倍から10倍程度の投資額が1つの目安になります。
しかし、投資額が大きく、融資を受けることがほぼ前提となる不動産投資は、リスクも非常に高くなります。不動産投資が気になるなら、まずはREITから始めてみたり、十分な下調べとリスクを許容した上で、利益が見込めると思った場合に行うようにしてください。
執筆者:柘植輝
行政書士
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