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【夏を彩る】「花火職人」の年収って? 普段はどんなことをしてるの?

ファイナンシャルフィールド / 2022年6月3日 23時10分

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夏の夜空を美しく彩る花火。その花火を製造したり打ち上げたりするのが花火職人です。江戸時代から受け継がれている伝統的な仕事で、今でも多くの人を魅了します。   「花火職人にあこがれているけれど、年収はどれぐらいだろう」「花火職人になるには、どのようにしたらよいのだろう」と疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。   ここでは、花火職人の仕事内容やなり方、気になる年収までを詳しく解説していきます。

花火職人の仕事は?

花火職人の仕事は、花火の製造と花火大会での作業に分かれます。花火工場に就職する段階で学歴や資格が必要ではありませんが、工場で花火の製造を指揮・監督する立場になると甲種・乙種・丙種いずれかの「火薬類製造保安責任者免状」が必要になります。
 
2014年時点で従業員数が4人以上の花火工場で働く人は1490人で、工場は全国に107カ所ありました。ちなみに、打ち上げ花火の生産高が多い都道府県は新潟県と長野県です。
 
花火大会での仕事は会場の設営や準備、花火の打ち上げ、会場の片付けの3つです。花火の打ち上げの仕事に従事する人は「煙火消費保安手帳」の交付を受けなければなりません。
 
手帳の交付を受けるには、花火大会での補助作業を通して経験を積み、打ち上げのための技能を身につけてから日本煙化協会の地区組織が行う保安講習を受ける必要があります。なお、手帳の交付を受けた後も毎年講習を受けなければなりません。現在、この手帳を取得している人は日本に1万8000人前後いるとされ、そのうち女性は1000人前後と言われています。
 
なお、花火大会が多く行われる夏が花火職人の繁忙期ですが、秋や冬にも花火が打ち上げられることがあるため閑散期はないようです。また、打ち上げ花火の製造は1ヶ月程度かかります。花火の製造に適した気候はありますが、現代では設備を整えて1年中花火の製造が行われています。
 

花火職人の年収と業界の動向

厚生労働省によると、花火職人が属する化学製品製造工の平均年収は485万8000円で、平均年収は41.5歳です。また、化学製品製造工の求人票に書かれている求人賃金は、月額21万1000円です。このうち新潟県の平均年収は471万2000円、長野県が484万円でした。
 
国内の花火生産高は、遊びの変化や少子化の影響を受けて「がん具煙火(家庭用花火)」の分野で低迷してきました。打ち上げ花火については横ばいでしたものの、2020年と2021年は新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けています。しかし、2022年は少しずつですが、花火大会の開催を決めるところも出てきました。
 

花火職人になるには?

花火会社の多くが中小の事業所で、世襲や縁故によって採用を行うため、定期的に採用が行われているわけではありません。ただ、花火大会が行われる7~8月の時期には臨時作業員を採用する花火工場も多いです。花火職人となる人の中には臨時作業員として働き始め、作業に慣れていくうちに花火工場に正式に採用されたという人もいます。
 
また、花火職人として成長するためには先輩の作業を見て技術を盗んでいく姿勢が求められます。最も大切なのは、やる気や意欲です。また重労働のため体力に自信があること、火薬を扱うため責任感を持って仕事をしていく姿勢も大切だと言えるでしょう。
 

花火職人の平均年収は485万円! 忙しいのは夏だけではない

花火職人は花火大会で花火を打ち上げるだけでなく、その製造も行います。最繁忙期は夏ですが、花火大会が1年中行われるため、1年を通して花火の製造や花火大会での作業を行います。
 
花火職人の年収は485万8000円で、花火の生産高の多い新潟県の平均年収は471万2000円です。採用は少ないですが、夏に臨時作業員として働きながら花火職人になる人もいるようです。
 

出典

花火師 – 職業詳細 | 職業情報提供サイト(日本版O-NET)
公益社団法人 日本煙火協会よくあるQ&A | 打揚花火
日本政策投資銀行花火産業の成長戦略
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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