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【舞妓さんちのまかないさん】「舞妓さん」のお仕事って? お給料はもらえるの?

ファイナンシャルフィールド / 2022年6月15日 12時20分

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アニメ『舞妓さんちのまかないさん』では、舞妓(まいこ)さんたちの共同生活の様子が描かれています。   では、実際の舞妓さんたちの生活はどうなっているのでしょうか。京都の花街(かがい)を歩く姿を現地で見かけたりテレビで見たりすることはあっても、彼女たちの実情を知る人は多くありません。   本記事では、舞妓さんの仕事内容やお金に関する情報などを紹介します。

舞妓さんは修行や稽古が主な仕事

日本髪に白塗りの顔と丈の長い振り袖を着て歩く姿が印象的な舞妓さんは、1段上の芸妓(げいこ)さんを目指す15~20歳くらいの女性たちです。プロダクションに相当する置屋(おきや)や屋形(やかた)に入門後、1年程度の下積み修行を経て認められた人だけが舞妓さんになれます。
 

・舞妓さんが暮らす花街とは

舞妓さんは、京都の花街にある置屋で暮らしています。花街とは、酒や料理を味わいながら、芸妓さんや舞妓さんの唄や踊りなどを楽しむお茶屋が集まる地域のことです。
 
京都には、祇園甲部(ぎおんこうぶ)、宮川町(みやがわちょう)、先斗町(ぽんとちょう)、上七軒(かみしちけん)、祇園東(ぎおんひがし)という5つの花街があり、総称して「五花街(ごかがい)」と呼ばれています。
 

・舞妓さんになるには1年程度の修行が必要

置屋に入門後、「仕込み」と呼ばれる住み込みの下積み修業が始まります。置屋の主である「お母さん」や、先輩芸妓や舞妓の「お姉さん」たちから学ぶのは礼儀作法やしきたり、京の花街言葉、舞踊(ぶよう)などです。中でも、京の花街言葉は厳しく指導されます。また、置屋の掃除やお姉さんたちの衣装の後片付けなども、修業時代の大切な仕事の1つです。
 
入門後10ヶ月程度が経過してお母さんに認められますと、約1ヶ月間の「見習い」に昇格します。姉妹盃(しまいさかずき)を交わしたお姉さんと一緒に舞妓姿でお座敷に出て、現場で仕事を覚えていきます。
 

・舞妓さんは稽古も仕事の1つ

見習い期間が終了すると「店出し」と呼ばれる3日間のお座敷まわりを経て、本格的に舞妓さんとしての仕事が始まります。ただし、夜のお座敷で舞踊を披露することだけが仕事ではありません。
 
舞妓さんは、朝の10時から夕方まで、毎日のように「学校法人祇園女紅場(にょこうば)」や歌舞練場(かぶれんじょう)に通います。女紅場や歌舞練場で芸妓さんになるための舞踊、唄、三味線、笛、囃子(はやし)、太鼓、小鼓、茶道や書道などの稽古に励むのも大切な仕事の1つです。
 

・舞妓さんのお金事情

舞妓さんとして5、6年働いて適正と判断された人だけが芸妓さんになります。舞妓さんとしての活動は、あくまで芸妓さんになるための修行です。そのため、舞妓期間中は収入がありません。
 
ただし、置屋で暮らすため、家賃や食費は不要です。また、お母さんやお姉さんからお小遣いをもらえるため、日常生活でお金に困ることはありません。
 

芸妓になると個人事業主として収入を得ることになる

『舞妓さんちのまかないさん』で描かれているように、実際の舞妓さんも花街の置屋で共同生活をしています。その間は給料もない厳しい世界ですが、芸妓さんになると個人事業主となって収入が得られるようになります。
 
主な収入源は客が支払う「花代(はなだい)」と呼ばれる料金のため、自分の芸事(げいごと)と芸妓としての魅力次第で、より多く稼ぐことも可能です。
 
ただし、そのためには芸事や芸妓としての魅力を磨き続けるのはもちろん、置屋やお茶屋、指名してくれる客との絆を深め続ける努力が必要になります。
 

出典

WEBサンデー  舞妓さんちのまかないさん
バス・鉄道の達人歩くまち京都 花街
公益財団法人京都伝統伎芸振興財団(おおきに財団)
祇園甲部歌舞会 芸鼓と舞妓
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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