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投資でよく聞く「一目均衡表」ってなに?

ファイナンシャルフィールド / 2022年6月17日 8時10分

投資でよく聞く「一目均衡表」ってなに?

これまで、投資で比較的有名なテクニカルツールやテクニカル指標として、移動平均線、ボリンジャーバンド、MACD、RSIについて順を追って見てきました。   今回から、日本人の投資家にとって昔からなじみの深い「一目均衡表」について、数回に分けてお伝えしていきたいと思います。

一目均衡表の由来

一目均衡表は、ペンネーム「一目山人(いちもくさんじん)」という日本人が考案したテクニカル分析の手法です。相場が均衡状態から大きく外れた時に、買い時、売り時がいつなのかが一目で分かるというのが、一目均衡表の名前の由来となっています。
 
今では、海外でも「Ichimoku」という名で有名になっていますが、戦前に日本人がテクニカル分析のツールを考案していたことに敬意を表します。
 

一目均衡表のイメージ

それでは、一目均衡表がチャートでどのように表されているのか確認していきましょう。以下は日経平均株価指数の日足チャートですが、チャート面に一目均衡表を重ね合わせて表示しています。
 
〇日経平均株価指数(日足)、一目均衡表


出典:TradingView Inc. 「TradingView」
※解説を目的に使用しています。
 
いきなり見ても何だかよく分からないと思いますが、一目均衡表は他のテクニカル分析ツールと比べて複雑な仕組みになっており、パッと見ただけでは意味が分からないのは当然です。
 
少なくとも見た限りでは、カラフルに色がついた線に何か意味がありそうだということは感じます。
 

一目均衡表の基準線とは

それでは、一目均衡表を少し細かく分解しながら眺めていきましょう。
 
一目均衡表では、4つの線と1つの帯があります。そして、これらがどのような関係にあるかを理解していく必要があります。それぞれを細かく説明すると長くなるため、今回は「基準線」について解説します。
 
〇日経平均株価指数(日足)、一目均衡表


出典:TradingView Inc. 「TradingView」
※解説を目的に使用しています。
 
上のチャートの赤茶色の線が、基準線と呼ばれるものです。一目均衡表では、この基準線を軸に他の線と絡めて考えていくことになるため、まず、この意味について理解する必要があります。基準線の計算式は次のとおりです。


基準線=(当日を含めた過去26日間の最高値+過去26日間の最安値)÷2

意味としては、過去26日間の最高値と最安値の移動平均線と考えておきましょう。過去26日間といいますと、おおむね1ヶ月程度です。つまり、基準線だけで相場との関係性を見ますと、相場が基準線を上回っていると割高、逆に下回っていると割安と判断することができます。
 
ただし、1つの移動平均線だけで相場との関係性をひも解かないのが、一目均衡表の特徴です。そのため、基準線以外の線や帯についても理解する必要があります。
 

まとめ

今回は、一目均衡表のさわりとなる部分だけを見てきました。
 
一目均衡表は、4つの線と1つの帯によって形作られているテクニカル分析の手法ですが、これらの意味を1つ1つ分解しながら知っていくことが重要となります。
 
次回は、一目均衡表に見られる「転換線」について確認していきたいと思います。
 

出典

TradingView Inc. TradingView
 
執筆者:重定賢治
ファイナンシャル・プランナー(CFP)

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