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「ボーナス」と「寸志」の違いって? 意外な「起源」や「引かれる税金」を解説!

ファイナンシャルフィールド / 2022年6月15日 22時40分

「ボーナス」と「寸志」の違いって? 意外な「起源」や「引かれる税金」を解説!

会社から支払われる給料とは別にボーナスや寸志が出るとうれしいものですよね。   ところで、ボーナスと寸志は具体的に何が違うのかよく分かっていない、という人もいるのではないでしょうか。また、ボーナスや寸志であっても口座に振り込まれる際には税金が差し引かれていることを知らない人もいるかもしれません。   そこで今回はボーナスと寸志の違い、ボーナスや寸志にかかる税金について詳しく解説します。

ボーナスと寸志の違い

ボーナスと寸志はどちらも会社から給料とは別に支給される賞与のことを指します。
 
ボーナスという言葉の由来はローマ神話に出てくる豊穣の女神ボヌス・エヴェントス(Bonus Eventus)だといわれています。それが転じて「良いこと」や「うれしいこと」の意味であるボーナス(bonus)が生まれたというわけです。このボーナスは英語であることからも分かるように、元来は欧米での習慣です。
 
しかし、日本にも同じような習慣がありました。江戸時代に商家で行われていた「お仕着せ」というものです。このお仕着せは奉公人が実家に帰る盆と正月に行われていたことから、日本では多くの会社で夏と冬にボーナスが支給されるようになった、というわけです。
 
ボーナスは一般的に月給の数ヶ月分であることが多いです。しかし、例えばまだ入社したばかりの新入社員にまで多額のボーナスは支払えない、という会社もあるでしょう。そうした際に使われるのが寸志という言葉です。
 
寸志の寸とは長さを表す言葉で、3センチ程度を意味します。そこから転じて「少しの」や「わずかな」という意味としても使われるようになりました。また、寸志の志は気持ちを表す言葉です。そのため、寸志とは「少しばかりの心遣い」といった意味になります。一般的に寸志は月給額よりも少ない、数万円程度の賞与の場合に使われます。
 
また、寸志は親睦会や懇親会などで上司が幹事役に対して会費を支払う際の言葉としても使われます。重要なポイントは、寸志は目上の人が目下の人にいくらかのお金を渡す際に使う言葉だ、ということです。
 

ボーナスや寸志にかかる税金

ボーナスや寸志は会計上、賞与の扱いになります。ボーナスや寸志は給与ではないから税金がかからないというわけでも、寸志はボーナスではないから税金がかからないというわけでもありません。
 
会社が給与規定などによって算出したボーナスや寸志の額を額面といいます。賞与の明細に記載される金額です。
 
会社から口座に振り込まれる際には、まずこの額面金額から社会保険料が控除され(課税対象額)、さらにこの課税対象額から算出した所得税額が天引きされます。そうして社会保険料と所得税を差し引いた額がボーナスや寸志として口座に振り込まれるわけです。この実際に振り込まれる金額を手取りと呼びます。
 
ボーナスや寸志から差し引かれる社会保険料は医療保険、年金保険、介護保険、雇用保険の4つです。労災保険は全額会社負担のため差し引かれることはありません。
 

あらかじめボーナス支給額を計算しておこう!

ボーナスを当てにして買い物をしたり資金計画を立てたりしている人も多いのではないでしょうか。ボーナスは寸志とは違い、会社の定める給与規定によって金額が決まります。そのため、ある程度事前にいくら支給されるのかが分かります。
 
ボーナスを見込んで計画を立てているという人はボーナスの支給日や回数、どういった方式でボーナス額が決まるのかといったことをあらかじめしっかり把握しておきましょう。また、その際にはボーナスにかかる税金のことも忘れてはなりません。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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