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老後のお金対策で注目が集まる住宅の「リースバック」。利用前に知っておくべきメリットと注意点とは

ファイナンシャルフィールド / 2022年6月18日 1時0分

老後のお金対策で注目が集まる住宅の「リースバック」。利用前に知っておくべきメリットと注意点とは

住宅のリースバックとは、自宅を売却して現金を受け取ったあとも、そのまま自宅に住み続けられるサービスです。長年住んだ家を手放すことなくまとまった資金を得られることから、老後の生活資金取得の手段として注目が集まっています。   今回は、住宅のリースバックのメリットと注意点について解説していきます。

リースバックによる3つのメリット

国土交通省では、リースバックについて「所有している資産を第三者に売却し、その後、第三者とリース契約を締結することで、それまでと同じ資産を利用し続けることを可能にする取引手法」と定義しています。
 
リースバックには、大きく以下の3点のメリットが挙げられます。
 

老後にまとまった資金を得られる

リースバックでは、自宅の売却後もそのまま住み続けられるため、住み慣れた家での生活を送りながらまとまった現金を得られるメリットがあります。
 
現役時代に比べて収入が減少する老後では、「今の貯蓄で老後を暮らしていけるのだろうか」と不安を抱えている人も多いでしょう。リースバックでまとまった現金を手にすることで、そのような不安解消にもつながるのです。
 

相続手続きが簡潔になる

リースバックは相続対策としても有効です。不動産の相続は、現金のように簡潔に分割できるものではないため、相続人の間でどのように分け合うか話がまとまらないことがあります。すぐに不動産を売却できれば現金として分割することも可能ですが、なかなか買い手がつかなければそうもいきません。
 
そこでリースバックによってあらかじめ不動産の所有権を売却しておけば、相続手続きが簡潔になります。「子供たちに平等に資産を遺したい」と考えている人にとっては、嬉しいメリットです。
 

住宅ローンの負担から解放される

リースバックによって得た資金で、住宅ローンを完済する方法もあります。老後に負債を抱えていると、なかなか安心してセカンドライフを送ることができません。もし病気や介護でまとまった資金が必要になったら、返済が滞ってしまうリスクも考えられます。
 
リースバックで残りの住宅ローンを完済できれば老後の返済負担から解放されるため、精神的にも大きなメリットがあるといえるでしょう。
 

家賃支払いの負担が大きくなることがある

リースバックでは自宅を売却したあとも、そのまま住み続けることが可能です。しかしその際は、自宅の買い手に対して家賃の支払いを行っていくこととなります。その賃料がこれまで毎月支払ってきた住宅ローンの支払額よりも大きければ、結果として毎月の収支が悪化することにもなりかねません。
 
また、賃料は契約更新の度に見直されるものであるため、将来的に賃料が高くなってしまうことも懸念されます。リースバックを利用する際は、将来的に家賃の支払いが難しくなった時のことまできちんと考慮しておく必要があるでしょう。
 

リースバックを活用する際は十分仕組みを理解しましょう

リースバックは、収入が限られる老後にまとまった資金を得られる有効な手段です。しかし、そのまま自宅に住み続ける場合は生涯家賃を支払い続ける必要があります。
 
まだリースバック自体の認知度が低いことからも、トラブルが発生している例も見られるようです。リースバックを活用する際は、十分仕組みを理解することを心がけましょう。
 

出典

国土交通省 消費者向け「リースバック」ガイドブックの策定に向けた検討を開始します~第1回 消費者向けリースバックガイドブック策定検討会の開催~
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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