2022年夏のボーナスは増加の見通し? その使い道を前年データからFPが予測
ファイナンシャルフィールド / 2022年6月27日 13時10分
6月から7月にかけては、多くの企業でボーナスが支給されます。そこで気になるのが、ボーナスの使い道です。ボーナスを受け取る方の多くは、一般的にどんなことに使う予定なのでしょうか? 2022年夏のボーナスの使い道について考えてみます。
2022年夏のボーナスの見通しは?
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの「2022 年夏のボーナス見通し」によれば、民間企業の2022年夏のボーナスについて、1人当たりの平均支給額は38万3949円と、2年ぶりに増加に転じる見込みとしています。
その理由として、コロナ禍の影響が一巡し、前年の落ち込みが大きかった飲食業や娯楽業をはじめとする企業の業績の回復が見られていることが挙げられています。
また、企業の人手不足感が強まっていることも相まって、ボーナスの支給額が押し上げられる見込みとなったようです。
夏のボーナスの使い道は?
支給されるボーナスの使い道はさまざまですが、やはりほかの人がどのように使っているのか気になることも多いでしょう。
2021年にマイナビニュースが行ったアンケート調査(対象:マイナビニュース男女会員801人)によると、2021年の夏のボーナスの主な用途の予定について、図表1のような回答となっています。
【図表1:2021年夏のボーナスの主な用途の予定】
順位 | 用途 | |
---|---|---|
1位 | 預貯金 | 48.8% |
2位 | 生活費の補てん | 23.4% |
3位 | ローンや借金の返済 | 15.8% |
4位 | 趣味・娯楽費 | 14.7% |
4位 | 未定 | 14.7% |
6位 | 税金の支払い | 14.1% |
7位 | 金融商品の購入 | 13.5% |
8位 | レジャー費 | 10.7% |
9位 | 教育費 | 10.1% |
10位 | 外食費 | 9.9% |
※マイナビニュース 「2021年夏のボーナスの使い道、1位「預貯金」の次に多かった回答は?」を基に筆者作成
※調査結果は複数回答による。
このアンケート結果を基に、2022年の夏のボーナスはどう使われていくのか、預貯金を除いて考えてみます。
生活費の補てん
貯蓄を除くボーナスの使い道の予定として、2021年の夏で最も回答が多かったのが生活費の補てんでした。
2022年も新型コロナウイルスの影響がまだ尾を引いている部分があるため、昨年と同様、生活費をカバーするために使われることが多くなるものと予想されます。
ローンや税金の支払い
生活費に続いて回答が多く見られたのが、ローンなどの返済や税金の支払いです。
住宅や車のローンなど、金額が大きな買い物の返済にボーナスを充てたり、今後に支払う税金などに利用するという方も多いようですが、こうしたまとまった金額が必要となる支出にボーナスを使うケースは、例年多いのではないでしょうか。
趣味娯楽費
ボーナスの定番ともいえる使い道に趣味娯楽費があり、2021年の夏は貯蓄を除いて3番目に回答が多くなっています。
毎月の給与以外の臨時収入として、ある程度は自由に使えるボーナスの用途に、2022年も趣味娯楽費を多くの方が選択すると思われます。
金融商品の購入
コロナ禍における株価や仮想通貨市場の高騰が落ち着いている現在においても、将来のために引き続き、金融商品の購入にボーナスを充てる方も多いでしょう。
特に2022年は、物価高から実質的な貯金の目減りが目立つため、そのリスクヘッジとして、株式などの知識を有する方を中心に、夏のボーナスで金融商品の購入を検討しているケースも少なくないはずです。
レジャー費
2021年の夏のボーナスで予定している使い道で、回答がそれほど多くなかったのはレジャー費です。
2022年は、3年ぶりに行動規制が少ないゴールデンウイークを迎えられ、各地で開催されるイベントも増えました。昨年に比べて新型コロナウイルスの影響が落ち着いている状況にあることから、この夏のレジャー費への支出が増加するものと思われます。
特に、日々のリモートワークで外出頻度が減っている方は、その疲れやストレスを癒やすため、夏の家族旅行などボーナスを使ってレジャーを楽しむ方が増えると予想されます。
ボーナスの使い道は有意義な選択を
ボーナスの使い道は人や家庭によってさまざまで、他人が何に使うのかは参考程度にはなりますが、「こう使うべき」といった、決まったルールも当然ありません。状況によって貯蓄や生活費に回すのも、趣味やレジャーに使うのも自由です。
ボーナスが支給されるのであれば、自分や家族のために有意義なものとなるように、使い道についてしっかり考えておきたいところですね。
出典
マイナビニュース 2021年夏のボーナスの使い道、1位「預貯金」の次に多かった回答は?
三菱UFJリサーチ&コンサルティング 2022 年夏のボーナス見通し
執筆者:柘植輝
行政書士
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