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【リタイアするかはあなた次第】定年がない3つの業界と平均年収を解説

ファイナンシャルフィールド / 2022年6月28日 9時0分

【リタイアするかはあなた次第】定年がない3つの業界と平均年収を解説

老後を迎えても働きたいシニア世代は毎年増えています。   総務省の調査によると、65歳以上の労働人口は2021年で929万人でした。これは2011年の同調査の1.6倍にあたります。つまり、定年を迎えても継続して働きたいシニア世代が増えているということです。   そこで今回は、一般的に定年後も働ける業界と、それぞれの平均年収を解説します。

定年後も働ける業界3選

一般的に、定年後も働き続けられるのは下記3つの業界です。

・弁護士、税理士などの士業
・大工やパティシエといった職人
・農家

それぞれの労働人口と年齢構成はどのようになっているかチェックしていきましょう。
 

60歳以上の士業は多い

定年後も士業として働いている人は、図表1に示したように一定の割合で存在します。
 
【図表1】

全体の人口 60歳~69歳 70歳~79歳 80歳以上 割合
弁護士 4万3206人 4038人 4044人 1885人 23.0%
税理士 8万163人 9868人 4343人 3421人 22.0%
社労士 4万2887人 8880人 4630人 1630人 35.3%

出典:日本弁護士連合会 「弁護士白書2021年」 日本税理士会連合会 「税理士登録者数」 日本税理士会連合会 「第6回税理士実態調査報告書」 全国社会保険労務士連合会  「社会保険労務士白書」より筆者が作成
 
弁護士と税理士は5人に1人、社労士は3人に1人が60歳以上という結果となりました。以上から、定年後も士業は安定的に働けるといえます。
 

大工は高齢化している現状

大工や菓子職人は、定年後も自営業として働き続けられる業種です。2021年の大工の就業者数は492万人ですが、36%が55歳以上でした。菓子職人は123万6720人で、平均年齢は42.4歳となっています。
 
こういった職業は、長い時間をかけて技術やスキルを磨く仕事です。しかし、努力して実績を積めば開業して、いつまでも年齢にとらわれず働くことができます。
 

農家

農家の場合は、体が元気なうちは定年という概念がないのでいつまでも続けられます。現状の農業に携わる年齢構成は図表2にある通りです。
 
【図表2】

図表2

出典:農林水産省 「農業労働力に関する統計」
 
先ほど紹介した2つの業界と比較すると65歳以上も携わっている割合がおよそ70%と高いことが分かります。
 

定年がない業界の平均年収は?

定年がない業界の平均年収は、それぞれいくらなのでしょうか。士業と職人、農家のそれぞれの年収を図表3にまとめました。
 
【図表3】

業界 士業 職人 農家
業種 弁護士 税理士 社労士 大工 菓子職人 農家
平均年収 1437万円 958万円 474万円 462万円 341万円 123万円

 
それぞれを見ると、士業の年収が圧倒的に高いことが分かります。大工や菓子職人、農家については建設内容や商品によって収入が変わりますので、必ずしもこの水準になるわけではありません。
 

定年後に働きたい人は、アルバイトやパートも考慮に入れる

どの業界で働くにしても努力や勉強が必要です。さらに、収入面で落ち込む可能性もあると考えておきましょう。とくに士業や大工、菓子職人や農家は知識や技術だけでなく、体力が必要な面もあります。
 

出典

日本弁護士連合会 弁護士白書 2021年
日本税理士会連合会 税理士登録者数
日本税理士会連合会 データで見る税理士のリアル
全国社会保険労務士会連合会 社会保険労務士について
国土交通省 建設業の働き方改革の現状と課題
職業情報提供サイトjobtag 和菓子製造、和菓子職人
農林水産省 農業労働力に関する統計
日本弁護士連合会 近年の弁護士の活動実態について
厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種
農林水産省 営農類型別経営統計
 
執筆者:川辺拓也
2級ファイナンシャルプランナー

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