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一目均衡表で最重要!? 発案者いわく、絶対にないがしろにできない 「遅行線」について知ろう

ファイナンシャルフィールド / 2022年7月4日 1時10分

一目均衡表で最重要!? 発案者いわく、絶対にないがしろにできない 「遅行線」について知ろう

以前、テクニカル分析の手法として、「一目均衡表」の「基準線」と「転換線」についてお伝えしてきました。今回は「遅行線」について確認していきたいと思います。

一目均衡表の遅行線とは

一目均衡表の遅行線は遅行スパンともよばれますが、基準線や転換線とは違い、計算式を基に表示されるのではなく、次のような考え方を基に表示されます。
 
遅行線(遅行スパン)=当日の終値を、当日も含めて26日遅行させた線
 
例えば、当日の株価から数えて、26日過去にずらして表示されるのが「遅行線」です。言葉で理解するよりも目で見たほうが分かりやすいので、実際のチャートを用いて確認してみましょう。
 
図表1は日経平均株価指数の日足チャートですが、復習も兼ねて、基準線と転換線も表示してみました。赤茶色が基準線、青色が転換線、そして黄緑色が遅行線(遅行スパン)です。
 
図表1
〇日経平均株価指数(日足)、一目均衡表

出典:TradingView Inc. TradingView
※解説を目的に使用しています
 
ローソク足が実際の日経平均株価指数の動きですが、遅行線は、実際の株価から26日遅れて動いていることが分かります。このため、日柄がずれているだけで、波形は実際の株価と同じであるのが特徴です。
 

遅行線における買いシグナル・売りシグナル

一目均衡表では、「三役好転(さんやくこうてん)」「三役逆転(さんやくぎゃくてん)」といった、売買のタイミングを示す考え方があります。これらについては、また別の機会にそれぞれ詳しくお伝えしますが、遅行線は三役好転、三役逆転の考え方と密接に関わっています。
 
例えば、三役好転が成立する条件のひとつに「遅行線が株価の上に来たとき」というのがあります。これは、遅行線が株価を上回ると買いシグナルの1つが点灯するという考え方です。逆に、「遅行線が株価の下に来たとき」は売りシグナルの1つが点灯するとされており、こちらは三役逆転が成立する条件のひとつになっています。
 
図表2の日経平均株価指数の日足チャートで確認してみましょう。
 
緑色の丸印は、遅行線が日経平均株価指数の上に来たとき、赤色の丸印は、遅行線が日経平均株価指数の下に来たときを示しています。前者が買いシグナル点灯、後者が売りシグナル点灯を意味します。
 
図表2
〇日経平均株価指数(日足)、一目均衡表

出典:TradingView Inc. TradingView
※解説を目的に使用しています
 
買いシグナルが点灯した後、日経平均株価指数は上昇し、逆に売りシグナルが点灯した後は、日経平均株価指数が下落しているのが分かるかと思います。
 
これらは、それぞれ三役好転、三役逆転が成立する条件のひとつに過ぎず、他の条件も併せて確認する必要があることから、一目均衡表を活用する場合、この点には注意しましょう。
 

まとめ

今回は、一目均衡表の遅行線についてお伝えしました。遅行線は、株価の動きを26日前にずらして表示することで、今の株価の動きがどうなっているかを相対的に確認し、相場の勢いを測るためのものといえます。
 
基本的に、遅行線が相場の上に位置しているときは勢いが強く、逆に下に位置しているときは弱いと判断されます。
 

出典

TradingView Inc. TradingView
 
執筆者:重定賢治
ファイナンシャル・プランナー(CFP)

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