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雲の形作りで先行スパン1の相棒!? 長期的な動きを見る、一目均衡表の「先行スパン2」とは?

ファイナンシャルフィールド / 2022年7月4日 1時50分

雲の形作りで先行スパン1の相棒!? 長期的な動きを見る、一目均衡表の「先行スパン2」とは?

前回は、一目均衡表のうち「先行スパン1」についてお伝えしました。今回は先行スパン1とセットで語られる、「先行スパン2」について説明していきたいと思います。

先行スパン2とは

一目均衡表における先行スパン2の計算式、および考え方は次のとおりです。
 
先行スパン2=(当日を含めた過去52日間の最高値+当日を含めた過去52日間最安値)÷2を、当日を含めて26日先行させたもの
 
先行スパン2は簡単にいうと、52日移動平均線の動きを当日から数えて26日分、先にずらした線といえます。
 
前回お伝えした先行スパン1が、一目均衡表の転換線と基準線の平均値を、当日から数えて26日分先に進めた線であったことを考えると、先行スパン2は先行スパン1よりも長期的な動きを見るために活用されることが分かります。
 
実際のチャートでどのように表示されているのか確認してみましょう。図表1は日経平均株価指数の日足チャートですが、一目均衡表の基準線、転換線、遅行線、先行スパン1、先行スパン2と色分けしてあります。これらのうち、先行スパン2は薄赤色の線です。
 
図表1
〇日経平均株価指数(日足)、一目均衡表

出典:TradingView Inc. TradingView
※解説を目的に使用しています
 

先行スパン2も「雲」を形作る一辺

先行スパン2は、先行スパン1と共に、一目均衡表における「雲」を形作る線です。薄緑色とピンク色の価格帯が雲ですが、上昇相場においては薄緑色の雲が現れ、下落相場においてはピンクの雲が現れます。
 
先行スパン2は、上昇相場で現れる雲では下辺に位置し、逆に下落相場の場合は上辺に位置します。
 

先行スパン1と先行スパン2の関係性

先行スパン1も先行スパン2も雲を形作る線ですが、両者の関係性は、先行スパン2のほうがより長期的な移動平均線としての意味合いがあることから、先行スパン2を軸に先行スパン1がどのように動いているかを観察します。
 
基準線と転換線の関係性と似たように考えると、先行スパン2が基準線、先行スパン1が転換線のようなものと捉えると分かりやすいかもしれません。
 
つまり、先行スパン1が先行スパン2を下から上に抜けると、雲の色が薄緑色に転じ、上昇相場に移行するひとつのサインと捉えることができます。逆に、先行スパン1が先行スパン2を上から下に抜けた場合、雲の色がピンク色に変わり、下落相場に入っていくサインと考えられます。
 

まとめ

一目均衡表における基準線、転換線、遅行線、先行スパン1、先行スパン2といった線は、端的にいうと、相場と移動平均線の動きを組み合わせながら、相場のトレンドを探るために用いられます。先行スパン1と先行スパン2は、当日から数えて26日分、値動きを先にずらした線であるため、一目均衡表は相場の先行きがある程度示されるテクニカル分析手法であるともいえます。
 

出典

TradingView Inc. TradingView
 
執筆者:重定賢治
ファイナンシャル・プランナー(CFP)

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