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厚いほど高反発、薄ければ低反発? 一目均衡表の「雲」って、どんな意味?

ファイナンシャルフィールド / 2022年7月4日 2時10分

厚いほど高反発、薄ければ低反発? 一目均衡表の「雲」って、どんな意味?

これまで2回にわたり、一目均衡表で使用される「先行スパン1」と「先行スパン2」という2本の線についてお伝えしてきました。これらの線に挟まれた価格帯を、一目均衡表では「雲」とよびます。   今回は「雲」について、その意味や使い方をお伝えできればと思います。

一目均衡表の「雲」の確認

「雲」は、一目均衡表のなかでも非常に重要な考え方で、冒頭で示したように先行スパン1と先行スパン2に挟まれた価格帯をいいます。チャートで見れば一目瞭然なので、まず日経平均株価指数の日足チャートで雲について確認していきましょう。
 
図表1のチャートには一目均衡表が表示されていますが、基準線が赤茶色、転換線が青色、遅行線が黄緑色、先行スパン1が薄緑色、先行スパン2が薄赤色と、5本の線を色分けしています。
 
図表1
〇日経平均株価指数(日足)、一目均衡表

出典:TradingView Inc. TradingView
 
※解説を目的に使用しています
 
これらの線のうち、先行スパン1と先行スパン2に挟まれた価格帯が雲で、薄緑色の帯とピンク色の帯に色が分かれています。ここではまず、雲がどの部分なのかを確認してみてください。
 

「雲」の意味

雲は、先行スパン1と先行スパン2の2本の線でできていますが、ざっくりいうと先行スパン1は、基準線と転換線の平均値を当日から数えて26日分進めた線、先行スパン2は当日を含めた過去52日の移動平均線を、当日から数えて26日分進めた線です。
 
つまり、相場の短期的な動きと長期的な動きから、将来の相場のトレンドを予測するうえで1つの基準となるのが雲であることが分かります。
 

「雲」の使い方

それでは、実際に雲がどのように使われるのか確認していきましょう。
 
図表2のチャートのローソク足が日経平均株価指数の動きですが、日経平均株価指数が雲の上にあるか、下にあるかで相場の意味合いが異なります。
 
図表2
〇日経平均株価指数(日足)、一目均衡表

出典:TradingView Inc. TradingView
 
※解説を目的に使用しています
 
例えば、雲の上に日経平均株価指数がある場合、日経平均株価指数の勢いは強く、逆に下にある場合は弱いと判断していきます。また、日経平均株価指数が雲の中に入っている場合は、相場としては方向感が乏しく、強弱はまちまちと捉えます。
 
このように、一目均衡表では雲とよばれる価格帯を基準にして、相場が上にあるか、下にあるかを確認し、相場の勢いや方向感を探る手掛かりとします。
 
チャートでは、例えばピンクの雲が現れているとき、その下に日経平均株価指数が位置しているような場合では、日経平均株価指数が下降トレンドを描いていると判断します。逆に、薄緑色の雲の上に日経平均株価指数が現れているような場面では、日経平均株価指数の動きは強いと捉えます。
 

まとめ

一目均衡表における「雲」は、いわば相場の巡航軌道のようなものです。雲を相場の基本的な巡航軌道と捉えることで、相場が巡航軌道から離れたら戻り、戻れば離れるという、以前お伝えした「収束と拡散」と同じような考え方が適用されていると理解できます。
 

出典

TradingView Inc. TradingView
 
執筆者:重定賢治
ファイナンシャル・プランナー(CFP)

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