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日本のフードロスはどのくらい? 減らせば節約にもなる?

ファイナンシャルフィールド / 2022年7月10日 11時10分

日本のフードロスはどのくらい? 減らせば節約にもなる?

最近ではテレビCMなどでも取り上げられている「フードロス(食品ロス)」ですが、日本のフードロスは、どれくらいあるのでしょうか?   フードロスの実情を知り、なぜフードロスが発生してしまうのかを知ることは、フードロス削減のために必要なことです。そして、フードロスを減らすことができれば、家計の節約にもつながる可能性があります。

フードロスの現状

フードロスとは、「まだ食べられるのに捨てられてしまう食品」のことです。そしてフードロスの原因は、事業活動を伴って発生する事業系食品ロスと、各家庭から発生する家庭系食品ロスの、大きく2つに分けることができます。
 
事業系食品ロスには、小売店での過剰仕入れ、総菜類の作りすぎによる売れ残りや返品、飲食店での食べ残しや作り置きの廃棄、生産者による規格外品の廃棄などがあります。
 
家庭系食品ロスには、家庭での作りすぎや食べ残し、調理過程での皮のむき過ぎなどによる過剰な廃棄、消費期限を過ぎてしまった食品の廃棄などがあります。
 
それでは、実際の日本のフードロス量がどれくらいなのでしょうか?
 
2020年度の日本のフードロス量は年間522万トン。日本人1人当たり、年間約41kgの食品を捨てていることになり、さらに日本人1人あたりが1日あたり、お茶わん1杯分ぐらいの量を捨てているということになります。
 
また全体のうち、事業系食品ロスが275万トンで53%を占めており、その内訳は食品製造業が121万トンで23%、外食産業が81万トンで16%、食品小売業が60万トンで11%、食品卸売業が13万トンで2%です。そして、家庭系食品ロスが247万トンで全体の47%となっています。
 

フードロスを減らすために

事業系食品ロスと家庭系食品ロスの割合の差はわずか6%と少なく、家庭でのフードロスが意外と多いことが分かります。これはつまり、私たち一人ひとりが、家庭でフードロスが出ないように心がけることで、日本全体のフードロスを削減できるということです。
 
それでは、どのようなことに気を付ければ、家庭でのフードロスを少なくできるのでしょうか?
 

食品を購入するときに気を付けること

まずは、必要以上にストック食品を買わないようにすることが大切です。なぜなら、ストックしている食品を把握しきれなくなってしまうと、気づかないうちに消費期限切れになったり腐らせたりして、廃棄しなければならなくなるからです。
 
そして、すぐに食べる予定の食品などは、スーパーなどで新しいものを奥から取らず、手前に並べられている賞味期限の近いものから購入しましょう(てまえどり)。
 
また、本当にすぐに食べるものであれば、賞味期限間近で値引きになっている商品を購入したり、野菜や果物などで、形が悪かったり色が浅かったりするものの、おいしく食べられるものが割安で購入できるのなら、そういったものを利用するのもよいですね。
 

食品を調理するときに気を付けること

野菜の皮や葉っぱなど、食べられる部分を捨ててしまわないように、無駄なく使って調理することや、食べきれる量以上に作りすぎないようにしましょう。もちろん、食べ残さないようにすることも、とても大切です。
 

フードロスを減らせば節約もできる

「お金」をそのまま捨てる人はいないでしょう。しかし、「お金で購入した食品」は、ためらわずに捨ててしまっている人が多いのではないでしょうか?
 
フードロスを減らすために、購入するときや調理するとき、そして食べるときに気をつければ、節約にもつながります。
 
社会全体の課題であるフードロスを減らす行動をすることで、捨ててしまう食品を購入せずにすみ、個人的には節約もできるという良い流れを、生活の中に取り入れていきたいですね。
 

出典

農林水産省 食品ロスとは
農林水産省 食品ロスの現状を知る
農林水産省 小売店舗で消費者に「てまえどり」を呼びかけます
消費者庁 特設サイト「めざせ!食品ロス・ゼロ」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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