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知ってた? 2022年4月から高校の家庭科で資産形成の授業がスタート! どんなことを学ぶの?

ファイナンシャルフィールド / 2022年7月10日 22時40分

知ってた? 2022年4月から高校の家庭科で資産形成の授業がスタート! どんなことを学ぶの?

高校生のころ、家庭科の授業で裁縫や料理をしたという人は多いでしょう。   もちろん、現在でも裁縫や料理の授業は行われているのですが、2022年4月からはそれに加え、資産形成に関する授業が行われることになりました。   そこで今回は、家庭科の授業内容に資産形成が盛り込まれるようになった理由や、その具体的な授業内容について詳しく解説します。

なぜ資産形成に関して家庭科で教える必要があるの?

家庭科の授業に資産形成の項目が追加された理由としてまず挙げられるのは、少子高齢化社会が進んでいくことです。
 
年金支給額や退職金の額は、今後も減少してゆくと予想されています。そうすると、老後の生活資金に関して、若いうちからしっかりと考えておく必要があるといえます。
 
例えば、老後に備えてどのようにライフプランを立てるのか、年金や退職金だけに頼らずにすむような資産形成を、どのように行うのか、という知識を高校生のうちから学んでおくことは、決して無駄なことではありません。
 
また現代は、昭和や平成の時代と比べて、より多様な生き方や働き方ができるようになっていることも大きな理由です。多様な生き方ができるようになっているということは、それだけ自分のことは自分で考えなければならない、ということでもあります。
 
多くの人が主流のライフプランのとおりに生きていた時代とは違い、どのような資産形成の方法が自分に合っているのか、自分自身で情報を集め、実践していく必要があるでしょう。
 
さらに、2022年4月からは、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられました。そのため、18歳でも親の同意なしにクレジットカードを契約したり、銀行口座を開設したりできるようになったのです。
 
これはすなわち、18歳という年齢でも何らかのトラブルに巻き込まれてしまう可能性がでてきた、ということでもあります。トラブルを未然に防ぐためには、高校生の段階から金融に関する知識を身につけている必要があるのです。
 

具体的な授業内容とは?

文部科学省が公示した指導要領によると、具体的な授業内容としてまず挙げられるのは、家計の構造と家計管理の理解です。
 
可処分所得や非消費支出の分析などを行いながら、どのように家計の収支バランスを調整するのかについて学びます。その際には給与明細を教材とし、高校卒業後の進路や職業を想定したシミュレーションを行うことが考えられています。
 
また、指導要領では、家計管理の基本として教育資金や住宅取得、老後の備え、事故や病気、失業といったリスクへの対応について扱うとされ、例えば、住宅ローンの金利や返済方法に関する知識など、具体的な事例も取り上げられるようです。
 
さらに、生涯を見越した経済計画の重要性についても学びます。その際には、預貯金、民間保険、株式、債券、投資信託といった金融商品にも触れながら理解を目指します。
 
インターネットなどで情報を収集し、それぞれの商品を比較したり、実際に運用してみたりすることも予定されています。こうした実際の経験を積みながら、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて理解を深めることになります。
 

これを機に大人も学んでみては?

具体的な授業内容を知って、そんなことまで学ぶのか! と驚いた人もいるかもしれません。しかし、前述したように資産形成が授業内容に追加されたのは、お金に関する知識が、これからの社会を生きる上で必要なものだからです。
 
これは、子どもたちだけでなく大人にもいえることでしょう。この機会に、大人もお金について学びを深めててはいかがでしょうか?
 

出典

文部科学省 高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 家庭編
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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