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定年退職後でも「失業手当」を受け取れる!? 3つのポイントを受給要件と一緒に解説!

ファイナンシャルフィールド / 2022年7月10日 22時10分

定年退職後でも「失業手当」を受け取れる!? 3つのポイントを受給要件と一緒に解説!

失業手当とは、離職した人が次の就職先を見つけることに専念できるよう、生活を送るためのお金を給付する制度です。   勤めていた会社が倒産したり解雇されたり、自らの意志で退職したりした人が受け取るイメージがありますが、定年退職後にも受給する方法があることをご存じでしょうか。本記事では、定年退職後に失業手当を受け取るためのポイントを解説します。

失業手当を定年後に受け取る方法とは

失業手当を定年退職してから受け取る場合は、以下のポイント3つを確認しましょう。

・失業手当がもらえる要件に該当しているか
・特別支給の老齢厚生年金の受給実績やその予定がないか
・失業手当の受給期間を延ばす必要がないか

 

それぞれのポイントについて順番に確認していきます。
 

失業手当がもらえる要件に該当しているか

失業手当がもらえる条件は以下の通りです。

・ハローワークで求職の申し込みを手続きしている
・就職したいと積極的に思っている
・就職できる能力があるが、就業できていない
・離職してから2年間さかのぼった際、雇用保険の被保険者としての期間が通算して12ヶ月以上ある

 

定年退職をしていても、上記の条件に該当していれば失業手当を受給することができます。失業手当の基本手当日額は以下の通り計算式が決まっています。
 
・直近6ヶ月の給与合計額÷180した金額の50~80%(60~64歳については45~80%)
 
また、支給額については図表1の通り年代によって限度額が異なります。
 
図表1


出典:厚生労働省 ハローワークインターネットサービス 基本手当について
 
実際に自分が受給できるかどうかについては、ハローワークで相談してみてください。
 

特別支給の老齢厚生年金を受け取らない

特別支給の老齢厚生年金とは、本来65歳から支払われる年金を繰り上げ、もしくは繰り下げて受給できる制度です。この老齢厚生年金は、失業手当と同時に受けることができないため注意が必要です。
 
早めに年金を受け取る「繰り上げ受給」は60歳から受けられます。もし特別支給の老齢厚生年金を60歳から受け取ると、失業手当は受け取れなくなるので気を付けてください。
 

失業手当の受給期間は延ばしておく

失業手当の受給期間は原則1年間です。ただし、必要な手続きを取ることで受給期間を2年間に延ばすことができます。就職先がすぐに見つからない時のため、受給期間は延ばしておきましょう。
 
受給期間を延長するために必要となる対応は以下の通りです。

・全ての離職票と受給期間延長申請書及び延長の理由を証明する書類を準備する
・離職日の翌日から2ヶ月以内に申請する

 
延長を希望する場合には、離職日翌日から2ヶ月という申請時期を過ぎないように注意しましょう。
 

制度をうまく活用しながら充実したセカンドライフを

定年退職後に失業手当を受け取るためのポイントについて解説しました。定年退職後は悠々自適に生活したいと考える一方、年金だけで生活できるのだろうかと不安に感じている人も多いでしょう。だからこそ、失業手当などの制度を上手に活用しながらセカンドライフを有意義に過ごせるよう、しっかりと計画を立てておくことが大切です。
 

出典

厚生労働省 ハローワークインターネットサービス 基本手当について
厚生労働省 Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)~
 
執筆者:川辺拓也
2級ファイナンシャルプランナー
 

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