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「認知症グループホーム」ってどんな施設? 特養や老健との違いは? 入所条件や費用、特徴について解説

ファイナンシャルフィールド / 2022年7月13日 22時50分

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「認知症グループホーム」は認知症である高齢者がヘルパーや専門スタッフなどに支援され、集団で生活する施設のことです。   入所に際しての条件やサービス内容、費用、また特別養護老人ホーム(以下、特養)や介護老人保健施設(以下、老健)などとの違いについて解説します。

グループホームってどんなところ?


 
介護施設の1つであるグループホームとはどのような施設でしょうか。
 

グループホームとは

厚生労働省「e-ヘルスネット」によると、グループホームは「知的障害者や精神障害者、認知症高齢者などが専門スタッフの支援のもと集団で暮らす家のこと」と定義されています。
 

認知症グループホームについて

このうち認知症グループホーム(認知症対応型共同生活介護)は、認知症高齢者などが認知症の症状の進行を緩和させるため、日常生活に近い形で集団生活をする地域密着型の介護サービスです。
 
通常5~9人の高齢者が「ユニット」で専門スタッフやヘルパーの助けを借りて共同で生活を送ります。ユニットとは、複数の居室(個室)と居間、食堂、台所などで構成される生活空間のことをいいます。
 

グループホームの入所条件とは?

グループホームへの入所条件には、次の4点があります。

・65歳以上の高齢者である
・要支援2または要介護1~5の認定を受けている
・医師より認知症の診断書を発行されている
・住民票が施設のある市区町村にある

認知症グループホームは介護保険の地域密着型サービスに属しているため、原則として施設がある市区町村に住民票がある方が条件となっています。
 

費用

グループホームにかかる費用は次の2種類あります。

入所時の費用

毎月の費用

 
・入所時の費用
入所時に施設に支払う費用で、施設により、初期費用0円から100万円を超える施設までさまざまです。一般的におよそ10万円~20万円である場合が多いです。
 
・毎月の費用
毎月の費用は居住費や食費、日常生活費のほか要介護度に応じた基本サービス料が必要です。通常、居住費や食費、日常生活費は、1ヶ月におよそ10万円~20万円かかるとされています。
 
また、毎月の要介護度に応じた基本サービス費は次の通りです。

図表1

 
基本サービス費や加算される費用については施設に問い合わせることをおすすめします。
 

認知症グループホームで受けられるサービス内容


 
認知症グループホームでのサービス内容には、

認知症のケア

日常生活の介助や見守り

看取り(みとり)サービス

 
などがあります。それぞれについて説明します。
 

認知症のケア

グループホーム内でレクリエーションなどを行う中で、入所者の機能訓練、リフレッシュを目指し、同時に認知症のケアを行っています。
 

日常生活の介助や見守り

主な日常生活の介助、または見守りとして、

・食事の提供や介助
・排せつや入浴の介助
・買い物の代行

などがあります。
 

看取りサービス

本来、認知症グループホームには医師や看護師などを配置する義務はありません。しかし、介護保険法の改正で看取りサービスを提供すれば看取り加算の受け取りが可能となり、看取りサービスを導入する施設が増えました。
 

グループホームと特養、老健との違い

同じ介護施設として特養と老健があります。どのような違いがあるのでしょうか。

図表2

 

まとめ

認知症グループホームは認知症の方が専門スタッフの支援のもと集団で暮らす施設です。サービス内容は認知症のケア、日常生活の介助や見守り、そして 看取りサービスがあります。
 
入所して生活を送る介護施設はほかにもありますが、特に認知症の方を専門的に介助、見守りを行っているグループホームを検討するのもいいでしょう。
 

出典

e-Gov法令検索 老人福祉法
厚生労働省 第199回社会保障審議会介護給付費分科会(web会議)資料
熊本市 令和3年度介護報酬改定に係る説明資料の掲載について
 
執筆者:宮本建一
2級ファイナンシャルプランニング技能士

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