【コロナ禍のお葬式】家族葬が55.7%で最多。お葬式にかかった費用・お布施の相場も公開!
ファイナンシャルフィールド / 2022年7月18日 5時10分
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コロナ禍になって、それまで当たり前だったことが当たり前ではなくなり、日々の生活や学校、仕事の仕方など、さまざまなものが変化してしまいました。その変化したものの中にはお葬式も含まれています。 コロナ禍でのお葬式事情はどのように変化したのでしょうか、そしてお葬式にかかった費用や、お布施の相場はどれくらいだったのでしょうか。
コロナ禍で変化したお葬式
2020年から2022年までの2年の間に、お葬式を行った喪主の方に対して行われた「お葬式に関する全国調査」(2022年3月、株式会社鎌倉新書)では、家族葬を行ったと答えた人が最も多く55.7%でした。コロナ禍の影響で一般葬を控えた人が多く、一般葬を行った人は25.9%となっています。
2020年に発表された前回の調査結果では、家族葬が40.9%、一般葬は48.9%でしたので、コロナ前のお葬式の主流は一般葬だったのが、コロナ禍になり家族葬が主流に変化したという結果でした。しかし、コロナ禍でなかったら一般葬を行いたかったと答えた人は44.0%もおり、今後コロナ禍が収束したり、行動規制が緩和されたりすれば、一般葬を選択する人がまた増えてくる可能性があります。
また、通夜を省略した一日葬は5.2%から6.9%へ、通夜や告別式などを行わない直葬・火葬式も4.9%から11.4%へと増加しており、食事を伴わず、密を避けて短時間で葬儀を終わらせることができるので、コロナ禍のお葬式として選ぶ人が増えたと思われます。
コロナ禍のお葬式にかかった費用は
同じ2022年の調査結果では、お葬式の平均費用は110.7万円と過去最少の金額となっています。2013年に発表された第1回のアンケート結果からの推移は、2013年は202.9万円、2015年は184.0万円、2017年は178.3万円、2020年は184.3万円と続いていました。2022年の結果である110.7万円はコロナの影響を受けて葬儀の規模が小さくなり、家族葬が過半数を超えた影響が出ていると考えられます。
葬儀の費用は、基本料金、飲食費、返礼品の3つを合わせた合計金額のことです。基本料金には、斎場や火葬場の利用費、祭壇や棺、遺影などの葬儀を行うために必要なものや、ご遺体を運ぶ搬送費などがあります。
飲食費は、通夜ぶるまいや告別料理などのお膳にかかる飲食代金のことです。そして返礼品は、香典に対するお礼の品物などにかかる費用です。2022年の110.7万円の内訳は、基本料金が67.8万円、飲食費が20.1万円、返礼品が22.8万円となっています。
会場の規模が小さくなると祭壇なども小さなものを用いることになり、参列者の人数が少なくなると飲食費や返礼品も少なくなります。またコロナの影響で、飲食自体を取りやめたり、お弁当を持ち帰るようにしたり、食事を共にしないように配慮したことも影響していると思われます。
コロナ禍でのお布施の金額は
お布施の額の調査結果では、2022年は平均22.4万円となっています。2020年は23.7万円でしたので、微減という結果となりました。平均は22.4万円でしたが、最も多かったのは1万円以上から10万円未満の28.4%でした。次いで10万円以上から20万円未満が23.9%、20万円以上から30万円未満が15.3%、30万円以上から40万円未満が9.3%と続いています。
しかし、本来お布施というのは決められた金額があるわけではなく、宗教者へ対する感謝とそれに対する謝礼という意味合いのものでもあります。宗教や宗派、地域によっても相場に違いがありますし、お寺によっては具体的な金額票を作成しているところもあります。支払う側の個々の事情によっても変動するものですので、葬儀社や宗教者に直接相談してみてもいいかもしれません。
コロナの影響を反映したお葬式
2020年から2022年のお葬式は、コロナの影響が色濃く反映されています。最も選ばれたお葬式は家族葬でしたが、コロナ禍でなければ一般葬を行いたかったという人が、同じく家族葬を行いたかったと答えた人よりも多かったことなどからも、本来希望していたお葬式ができなかった人が多くいたのかもしれません。
しかしその反面、かかる費用は少なく抑えることができて、小規模でも家族でゆっくり見送れる葬儀を選んだ、ともいえるのではないでしょうか。
出典
PRTIMES第5回お葬式に関する全国調査(2022年)コロナ禍の葬儀に大きな変化
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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