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電気代上昇・電力ひっ迫の夏。経済産業省のすすめる「省エネ節約」って?

ファイナンシャルフィールド / 2022年7月18日 3時30分

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2022年の夏は梅雨明けが例年より早く、猛暑予想も出ていることから電力需要の増加が予想されます。一方で、ロシアによるウクライナ軍事侵攻に伴い、世界的なエネルギー資源不足が懸念されている状況です。電力ひっ迫を回避するために、国民一人ひとりが節電を心掛けなければなりません。   今回は、今夏の電力需給の見通しや経済産業省がすすめる「省エネ節約」について解説します。

2022年夏の電力需給の見通し

2022年の夏は10年に一度といわれる猛暑の予報が出されているため、電力需要は通常の年よりも増えることが予測されます。電力需給を安定的に行える最低限の予備率は3%といわれる中で、7月の東北・関東・北陸の予備率は3.1%と予測されており、非常に厳しい状況です。
 
東日本大震災以降、徹底した節電が行われたことで夏季の電力需要は減少傾向にあったものの、2020年、2021年の夏季・冬季共に複数エリアで想定された最大需要を上回るなど、電力需要は増加傾向にあります。
 
コロナ禍により国民の生活様式が以前と比べて変化したことが要因の一つです。また、ロシアによるウクライナ侵攻が起きたことで、欧州を中心としてロシア産のエネルギー資源に依存しない方向性が高まっています。その結果、ロシア産以外のエネルギー資源の確保競争が激化しており、エネルギー資源の価格高騰や安定的な確保が難しくなるのではないかという懸念が指摘されている状況です。
 

夏季に消費電力が高い家電

夏季に最も電力を消費する日の1世帯あたりの電力消費量は13.1キロワットアワーとされています。電力消費量が多い家電を全体に占める割合で示すと、1位がエアコンで34.2%、2位が冷蔵庫で17.8%、3位が照明で9.6%です。上位3種の家電で家庭の電力使用量の61.6%を占めているので、節電に努めるなら上位3種の家電の使い方を見直すことが効果的です。
 

資源エネルギー庁が提言する「省エネ節約」と具体的な節約法

資源エネルギー庁は省エネ節約を提言し、省エネによって節約できるエネルギー量を電気料金やガス料金に換算し、原油換算やCO2削減量として数値に換算しています。節電を行うことで家計に優しいだけでなく、地球環境的にも優しい生活を送ることが可能です。ここからは、家庭での電力消費量が多い家電製品の省エネ節約法を見ていきましょう。
 

・エアコン

●冷やしすぎに注意し、設定温度を1度上げると年間で約820円の節約、30.24キロワットアワーの省エネ、原油換算で7.62L、CO2削減量1は4.8キログラム
 
●冷房をつけっぱなしにせず、1日1時間使う時間を短縮すると年間で約510円の節約、18.78キロワットアワーの省エネ、原油換算で4.73L、CO2削減量は9.2キログラム
 
●フィルターを月に1~2度掃除すると年間で約860円の節約、31.95キロワットアワーの省エネ、原油換算で8.05L、CO2削減量は15.6キログラム
 

・冷蔵庫

●中身をいっぱいにせず半分にした場合は年間で約1180円の節約、43.84キロワットアワーの省エネ、原油換算で11.05リットル、CO2削減量は21.4キログラム
 
●開閉回数を半分にすると年間で約280円の節約、10.40キロワットアワーの省エネ、原油換算で2.62リットル、CO2削減量は5.1キログラム
 
●扉を開けている時間を半分にすると年間で約160円の節約、6.10キロワットアワーの省エネ、原油換算で1.54リットル、CO2削減量は3.0キログラム
 
●設定温度を「強」から「中」にすると年間で約1670円の節約、61.72キロワットアワーの省エネ、原油換算で15.55L、CO2削減量は30.1キログラム
 
●壁から隙間を空けて設置すると年間で約1220円の節約、45.08キロワットアワーの省エネ、原油換算で11.36リットル、CO2削減量は22.0キログラム
 

・照明

より省エネ効果が高い電球に交換すると電気代の節約になります。
 
●白熱球を電球型蛍光ランプにすると年間で約2270円の節約、84.00キロワットアワーの省エネ、原油換算で21.17リットル、CO2削減量は41.0キログラム
 
●白熱球をLEDランプにすると年間で約2430円の節約、90.00キロワットアワーの省エネ、原油換算で22.68リットル、CO2削減量は43.9キログラム
 

電力ひっ迫を回避するため一人ひとりが節電を心掛けて生活しよう

エネルギー資源の不足や価格高騰が全世界的に懸念されており、電力ひっ迫は喫緊の課題となっています。一人ひとりが限りある資源を大切に使う意識を持つことが重要です。節電を心掛けることで家計の無駄な出費が減るだけでなく、地球環境を守ることにもつながります。まずは、無理なくできるところから節電を心掛けて生活していきましょう。
 

出典

電力需給に関する検討会合 2022年度の電力需給に関する総合対策
経済産業省 資源エネルギー庁家庭でできる省エネ
経済産業省 資源エネルギー庁エアコン
経済産業省 資源エネルギー庁冷蔵庫
経済産業省 資源エネルギー庁照明
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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