【課金しちゃおうかな】スマホゲーム課金の割合 平均額・最大額っていくら?
ファイナンシャルフィールド / 2022年7月17日 23時40分
スマホゲームは無料でダウンロードできるものが多いですが、中には後で課金が必要になるものがあります。 今や子どもも大人も手にするスマホゲームですが、課金している人の割合や平均課金額はどのぐらいなのでしょうか。また、1ヶ月に最大どのくらい課金する人がいるのでしょうか。 ここではスマホゲームの課金事情について、 詳しく説明します。
半数以上が月1000円未満
SMBCコンシューマーファイナンスが2022年1月に公表した「20代の金銭感覚についての意識調査」によりますと、20代でゲームに課金している人の割合は18.4%で、月額平均4804円ということが分かっています。男女別でみると、男性のほうが課金率も平均金額も高くなっています。
ゲームで「レアキャラ」や「レアアイテム」を取得したときに誇らしい気持ちになる人は44.5%となりましたが、「課金してでもゲームを有利に進めたい」と考える人は14.4%、「アイテムやキャラを手に入れるためのお金を惜しまない」と答えた人は17.9%にとどまります。一方、「ゲームに課金しすぎて生活に困った」という人は9.8%、「ゲームに課金したことを後悔したことがある」という人は25%になりました。
マーケティングリサーチを行うアスマークが2021年8月に公表した「スマホゲームの課金に関する調査」によりますと、20代から50代までのスマホゲームユーザーのうち直近1年間に課金経験がある人は39%にのぼりました。
課金金額の内訳をみると、1ヶ月当たり500円未満と答えた人が男女ともに最も多く、半数以上が1000円未満だったのに対し、月に5万円以上課金する人も全体の1.9%にのぼります。また「もっと課金額を増やしたい」と考える人の割合は課金額が増えるほど増加し、5万円以上課金する人については73.3%が「増やしたい」と考えていることも分かっています。
調査からはゲームに課金している人の7割近くが、ゲームをすることで他のプレーヤーとコミュニケーションをとっていることが判明しました。また、スマホゲームに課金する人のほうが課金しない人よりも平均的なプレー時間が多くなる傾向にあります。
最大課金額の例として、YouTuberのHIKAKINさんは、2022年6月に公開した動画の中で、ゲームに課金し過ぎてクレジットカードが止められてしまったことを明かしています。調べたところ1年間で課金していた額は550万円、月額平均45万8000円だったそうです。
高額課金トラブルも
スマホゲームで課金する人が多い中、関連するトラブルも報告されています。特に多いのが、未成年者による高額課金の問題です。
「令和4年版消費者白書」によりますと、スマホゲームをはじめとする「オンラインゲーム」に関する消費生活相談の件数は、2017年が4203件、2018年が4735件、2019年が5374件、2020年が6447件、2021年が7276件と増加傾向にあります。
【図表1】
出典:「令和4年版消費者白書図表Ⅰ-1-4-7『インターネットゲーム(オンラインゲーム)』に関する消費生活相談件数の推移」より引用
そして、2021年の20歳未満の契約購入(課金)の金額割合は、10歳未満、10歳~17歳、18歳~19歳の4つの区分全てにおいて10万円~50万円未満が最大となっております。さらに、購入金額別の割合は「100万円以上」が10歳未満で1.4%、10歳~17歳が6.5%、18歳~19歳が13%と年齢が上がるにつれて上昇しています。
中には、未就学の子どもが父親のスマホを使ってオンラインゲームをした際に高額決済をしてしまったという相談も寄せられています。未就学児だけでなく、小中学生が知らず知らずのうちに高額課金をしたという相談が寄せられる一方で、年齢が上がるにつれ課金が高額化している事実も無視できません。
【図表2】
出典:「令和4年版消費者白書図表図表Ⅰ-1-4-8『インターネットゲーム(オンラインゲーム)」に関する消費生活相談の契約購入金額割合(20歳未満・2021年)』より引用
スマホを含むオンラインゲームにまつわる、小中高生が当事者の相談件数は年々増加していて、2020年度には3723件にのぼりました。中には小学生がゲームに150万円の課金をした後に決済完了メールを削除してしまったというケースもありました。
小さな子どもは大人と比べると、ゲームを有利に進めたいという気持ちやレアアイテムやレアキャラを手に入れたいという気持ちを抑えるのが難しい面があるかもしれません。子どもにスマホゲームを許可する際には、ルールを決めた上で、勝手にクレジット決済されないよう設定しておくなどの対策が必要です。
課金する人としない人で大きな差 100万円超える請求トラブルも
スマホゲームに課金する人は4割程度で、半数以上が1000円未満という調査がありました。ただ、課金額の多い人と少ない人で差があり、課金がエスカレートした結果、生活に困ったり、思わぬ高額課金トラブルを招いたりすることもあるようです。
国民生活センターには小中学生の高額課金の相談も寄せられていて、中には150万円課金した事例もありました。こうした状況を踏まえ、消費生活相談員がスムーズに相談対応できるように消費者庁は2022年6月、「オンラインゲームに関する消費生活相談対応マニュアル」を公表しています。
スマホゲームに課金する際には、エスカレートしすぎて生活に支障をきたさないよう注意する必要があります。
出典
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 20代の金銭感覚についての意識調査2022
株式会社アスマーク スマホゲームの課金に関する調査
消費者庁 オンラインゲームトラブル
消費者庁 「オンラインゲームに関する消費生活相談対応マニュアル」を公表しました
独立行政法人国民生活センター オンラインゲーム
独立行政法人国民生活センター 「スマホを渡しただけなのに…」「家庭用ゲーム機でいつの間に…」子どものオンラインゲーム課金のトラブルを防ぐには?
消費者庁 消費者白書令和4年版
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
夫の小遣い平均額「3万9081円」は少なすぎる…「女性が自立したから」だけではない熟年離婚ブームの意外な理由
プレジデントオンライン / 2024年9月17日 9時15分
-
「いいね押すだけ」ポチポチ気軽に稼ぐはずが...100万円被害 スキマ時間の副業、詐欺師横行に注意
J-CASTニュース / 2024年9月9日 18時56分
-
18歳高校生の娘が「お小遣いを月2万円にしてほしい」と頼んできました。理由は「芸能人が勧める化粧品を定期購入した」そうで…親の私が解約できますか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年9月2日 5時0分
-
10代の過半数が「貯蓄状況に不安あり」 高校生の平均預貯金額は24万円、大学生は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月28日 5時10分
-
SMBCコンシューマーファイナンス調べ 「推し活をしている」10代の45.2%、女性では61.8% ひと月あたりの推し活消費額 推し活をしている人の平均は5,973円
PR TIMES / 2024年8月25日 23時40分
ランキング
-
1「無料のモノはもらわない」お金のマイルール 日々を健やかに過ごす「失敗を許容するお金」
東洋経済オンライン / 2024年9月22日 9時0分
-
2「三菱商事、伊藤忠、ゴールドマン・サックス」がずらり…偏差値55なのに就職実績"最強"の「地方マイナー大学」の秘密
プレジデントオンライン / 2024年9月22日 10時15分
-
3フランフランが「若年女性」人気を総取りするワケ アインHDによる買収を経て、再成長できるのか
東洋経済オンライン / 2024年9月22日 8時0分
-
4「100円マック」も今は昔 値上げしたマクドナルドなぜ好調? コスパ重視の客には500円台のセットで対応
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月22日 6時15分
-
53浪東京藝大「音楽諦めた」彼女の"運命の出会い" 家庭環境の変化で、一度は夢を諦めたものの…
東洋経済オンライン / 2024年9月22日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください