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減額率は一生固定! 老齢基礎年金の繰上げ受給がおすすめの人について3つの特徴

ファイナンシャルフィールド / 2022年7月24日 23時30分

減額率は一生固定! 老齢基礎年金の繰上げ受給がおすすめの人について3つの特徴

老齢基礎年金は、繰上げ受給と繰下げ受給のどちらかを選択できます。繰上げ受給は年金受給額が減るのでデメリットが大きいと思われがちですが、人によってはおすすめできる制度です。   この記事では、年金の繰上げ受給制度の概要と、おすすめできる人の特徴を3つ紹介します。

老齢基礎年金の繰上げ受給とは

老齢基礎年金の「繰上げ受給」とは、通常であれば65歳になってから受け取る年金について、60〜65歳になるまでの間に受け取りを開始することをいいます。
 
繰上げ受給には、早くから年金を受け取るというメリットがあります。しかし、請求した時点に応じて年金の減額率が決まり、減額された年金額は一生変わりません。年金の減額率については、生年月日が1962年4月2日以降の人と1962年4月1日以前の人で以下のように変わります。

●1962年4月2日以降生まれの人:1ヶ月ごとに0.4%減額(最大24%)
●1962年4月1日以前生まれの人:1ヶ月ごとに0.5%減額(最大30%)

なお、繰上げ受給は請求した翌月分から年金が支給され、請求後に取り消しをすることはできません。
 

おすすめできる人の特徴

減額された年金額が確定されるため、繰上げ受給を申請するかどうかはよく考えなければいけません。繰上げ受給をおすすめできる人の特徴は3つあります。
 

65歳以降もある程度の収入が見込める人

65歳以降もある程度収入が見込める人は、繰上げ受給を検討してみましょう。特に不動産の賃料収入や株式の配当収入など、ストック型(資産型)の収入が望ましいです。
 
労働収入でも繰上げ受給を考えることは可能ですが、けがや病気で仕事ができなくなり、収入が減るリスクがあります。さまざまなケースを考慮して判断しましょう。
 

早くから年金が欲しい人

貯金が乏しかったり、退職後に収入が減ったりしてどうしても早期にお金が欲しい人は、無理な借り入れをする前に年金を繰上げ受給したほうがよいでしょう。将来の年金が減ってしまいますが、借り入れの金利を支払うよりは金銭的、心理的な負担も軽くなります。
 

長生きできる見込みが薄い人

人間の寿命は誰にも分かりません。しかし、今現在がんや重病を患っている人は繰上げ受給を検討してもよいでしょう。年金は死亡すると受給資格がなくなるため、亡くなる年齢によっては早めに受け取れば受給総額が多くなる可能性があります。
 
ただし、病気やけがは寛解、完治するケースもじゅうぶんに考えられます。長生きした場合は受け取れる年金額が減ることも踏まえて判断してください。
 

年金は減額されるが、繰上げ受給も一つの選択肢

減額されるデメリットを恐れて繰上げ受給しないのは、人によっては損になる場合もあります。60歳から受給しても24%の減額で済むので、81歳以降まで生きた場合を除き、繰上げ受給したほうが総受給額は多くなるケースがあります。
 
長生きリスクを過度に心配するより、できるかぎり若いうちに年金を受け取って人生をより楽しむのも、一つの選択肢ではないでしょうか。
 

出典

日本年金機構 年金の繰上げ受給
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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