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夏の電気代、どのくらいかかる?

ファイナンシャルフィールド / 2022年7月26日 3時0分

夏の電気代、どのくらいかかる?

電力需給がひっ迫している一方で、熱中症対策は欠かせないということから、エアコンの利用はそのままに、照明などの利用を抑えるようなオフィスビル、商業施設を目にするようになりました。今年も容赦ない暑さが続きそうな夏ですが、この時期の電気代はどのくらいかかるものでしょうか?

電力自由化により、さまざまなオプションで一概に言えなくなっている

電力自由化がスタートしたのは、2000年です。それ以前は、決まった電力会社からしか電気を調達できませんでした。自由化導入後、当初は工場や大型商業施設でからスタートした電力自由化までは、私たち消費者は決まった電力会社からしか電気を買うことはできませんでした。
 
それ以降、徐々に家庭にも浸透し、今では電力会社を自由に選んだり、スマートメーターといって、電気の使用状況を閲覧分析したりもできるようになっています。
 
具体的には、時間帯別料金といった料金メニューが導入され、各家庭の過ごし方に合わせた最適プランが選べる、省エネ診断や電気とガス、携帯電話などの組み合わせによる割引サービス、太陽光パネルの設置による電気代の抑制などがあります。
 

夏の季節性はあまり目立たない

総務省の統計から見てみると、やはり季節性が認められます。総務省の統計は全国統計ですから、夏にエアコンを使う地域と冬に暖房を使う地域がそれぞれあって、それらの内訳がわからないため、夏のエアコン代がどれだけ押し上げているのかははっきりわかりません。
 
加えて、先に述べた電力自由化による選択肢の広がりから、割引や最適なものを選択して利用している消費者が増えことも考えられるでしょう。
 

(出典:総務省の統計より筆者作成)
 

2人世帯の電気代の金額を見てみると……

下表は、直近の2人世帯での月額の電気代の全国平均です。この値を見る限りでは、夏のエアコンよりも冬の暖房費のほうが光熱費を押し上げている印象が残ります。
 

(出典:総務省統計数値より筆者作成)
 

結論:思ったほどかかっていない? 節約の工夫が浸透している?

総務省の統計数値のみを見ると、私たちが考えているほど、夏のエアコン稼働によって大きく家計費がかかっているとは認められないということです。
 
最近では、さまざまな選択肢をうまく活用して、電気代を抑える取り組みがしやすくなっていることは前述したとおりですが、家電製品自体も最近は省エネ設計が浸透しています。夏の電気代が思ったよりも抑えられており、こういったさまざまな企業の工夫も要因の1つなのかもしれません。
 
いろいろな選択肢があるだけに、消費者である私たちは、賢く家計を運営していく必要があります。夏の電気代を抑えるために、自分の家庭に合った選択肢を検討しましょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査(家計収支編) 時系列データ(二人以上の世帯)

 
執筆者:柴沼直美
CFP(R)認定者

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