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【タダで当然?】「家事・育児・介護」の報酬は家族以外ならいくら?

ファイナンシャルフィールド / 2022年7月28日 10時10分

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家事・育児・介護は「家族がやって当然」という考え方に「モヤッ」とする人もいることでしょう。家族が担えば家事や育児は無償という考えの念頭には、家族以外に頼むと費用が発生することがあるのかもしれません。   そこで、この記事では、家事、育児、介護といった「労働」を他人に頼んだ場合、どのぐらいの費用(報酬)を払わなければならないのか、解説します。

女性の家事労働評価額は1ヶ月16万1250円

内閣府経済社会総合研究所の「無償労働の貨幣評価」によると、2016年時点で女性が1年間に家事をした時間は平均1313時間で、家事労働の貨幣評価額は193万5000円となりました。1ヶ月当たりに換算すると16万1250円、時給換算すると1474円です。
 
一方、男性が1年間に家事をした時間は275時間で、貨幣評価額は50万8000円でした。女性が家事に従事する時間は年々減少傾向で、代わりに男性が家事をする時間は少しずつ増えています。しかし、日本では依然として女性のほうが男性の4.7倍多く家事を行っています。
 

家事・育児・介護のプロの報酬はどのぐらい?

家事や育児、介護のプロはどのぐらいの報酬を得ているのでしょうか。
 
例えば、料理のプロである調理師や調理師見習いの平均時給は1193円、洗濯を担当する洗濯工の平均時給は1092円、掃除のプロであるビル清掃員の平均時給は1062円でした。
 
また、保育士の平均時給は1277円、訪問介護士の平均時給は1246円です(金額はいずれも2016年時点のものです)。保育や介護のサービスを受ける際には、国や自治体の補助や介護保険制度があるため、自己負担額が抑えられることもありますが、家族以外の人を雇って家事を頼めば1時間当たり1100円、育児や介護であれば1200円~1300円ほどの賃金を支払わなければならないことになるのです。
 

民間の家事代行サービスを利用すると費用はどのぐらい?

民間の家事代行サービスを利用しますと、どのぐらいの費用がかかるのでしょうか。ハウスキーパーと家事を依頼したい人をマッチングするサービスを手がける「タスカジ」では、1時間当たりの料金を1500円以上としています。
 
なお、この金額は定期的にサービスを利用している人向けの料金で、単発で仕事を依頼すると1750円以上となっています。ちなみに、ハウスキーパーとして派遣される人が受け取る費用は時給1230円以上です。
 
ベビーシッターなどと依頼者をマッチングするサービスを手がける「キズナシッター」でも、利用料金は1時間当たり1952円からです。一部の自治体や企業は利用料金を助成していますが、補助なしで頼んだ場合、数時間でも5000円~1万円の費用がかかるのです。
 
さらに、民間の介護サービスとなるとそれ以上に費用がかかります。介護サービスを提供している「ダスキン」では、定期利用をしている人でも2時間で7700円以上となっています。夜間であれば割増料金が必要です。このように、家族がどうしてもやらなければならない家事を民間サービスで補おうとしますと、多額の費用がかかるのです。
 

家事労働は無償で当然ではない

家事労働評価額は女性の場合1ヶ月当たり16万1250円で、時給1474円となっています。家族ではなく民間の家事代行サービスを利用しますと、1時間当たり1500円以上の費用が発生し、数時間利用するだけでも5000円~1万円もの費用がかかることになります。
 
少なくとも、家族の家事や育児、介護といった労働を外注すれば有償です。無料でやってくれていることにとどまらず、長時間にわたり心身に負担をかけながら家事労働に従事している人へのねぎらいと敬意を忘れてはならないでしょう。
 

出典

内閣府 経済社会総合研究所 無償労働の貨幣評価
タスカジ 料金

KIDSNAシッター ご利用料金・費用

ダスキン ライフケアの介護保険外のオーダーメイドサービス

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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