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【フルローン】「頭金なし」「フラット35」でも住宅購入は可能? デメリットはある?

ファイナンシャルフィールド / 2022年7月28日 9時0分

【フルローン】「頭金なし」「フラット35」でも住宅購入は可能? デメリットはある?

頭金なしのフルローンで住宅を購入したいというニーズは常に一定数存在しています。住宅ローンの代表的なものの一つであるフラット35において、フルローンで住宅を購入することは可能なのか、それに対してデメリットはあるのかなど、フラット35におけるフルローンについて解説していきます。

フラット35とは

フラット35とは、住宅金融支援機構と民間の金融機関が提携して提供している全期間固定金利の住宅ローンサービスです。その名のとおり、最大35年間固定金利で住宅ローンを組むことができるため、無理なく返済計画を立てられ、長期間の返済でも安心して行うことができるようになっています。
 
フラット35にて住宅ローンを組む場合は保証人が不要である上、中古住宅の購入時にリフォームも一緒に行う場合は金利が一定期間引き下げられるなど、各種のオプションも付けることができ、非常に利用しやすい住宅ローンとなっています。
 

頭金なしのフルローンでフラット35を利用することは可能なのか

住宅ローンの借入時に差し入れるお金のことを頭金といいます。この頭金を0円で組むことをフルローンと呼び、一般的にフルローンで住宅ローンを組むことは返済が難しいと判断され、審査が厳しくなります。
 
フラット35においても「融資率が9割を超える場合は、融資率が9割以下の場合と比較して、ご返済の確実性などをより慎重に審査させていただくとともに、お借入額全体の金利を一定程度高く設定させていただきます」との記載があり、頭金なしのフルローンは住宅ローンの審査に通過することが通常に比べて厳しくなります。
 
しかし、フルローンで住宅ローンを借りることが絶対に不可能というわけでもありません。フラット35において頭金なしのフルローンでの利用も可能ではあるが、厳しく審査されるということを覚えておいてください。
 

フルローンにおけるデメリット

フルローンにおけるデメリットは、審査が厳しくなるという点以外にも、金利が高くなるというものがあります。
 
融資率が9割以下(1割以上の金額を頭金として差し入れた場合)においては最大でも1.510%の金利となるのに対し、フルローン(融資率が9割超えで頭金が1割未満)の場合は金利が最大で1.770%にまで大きくなります(2022年7月時点)。
 

出典:フラット35 金利情報(2022年7月時点)

その差はわずか0.26%ですが、1000万円、2000万円単位の大きな借り入れとなることが想定されるフルローンに対し、最大35年間という長期間にわたり金利がかかり続けることを考えると、フルローンを希望する多くの方にとって、この金利差は無視できない差になります。
 
頭金が1割未満しか用意できないような金額で組む住宅ローンは通常、自身の経済力に対して返済プランが重いものとなり、途中返済が苦しくなったり、滞ってしまったりする可能性の高い借り入れになります。
 
その点を踏まえると、「どうしても今」という事情がない限りはせめて住宅ローンの1割を超える金額の頭金が用意できるよう貯金を増やしてから、あるいは購入する住宅のグレードを下げて頭金が1割以上となるような割合でローンを組めるようにした方が無難といえます。
 

無理なく返済ができるのか十分な検討も必要


 
頭金なしのフルローンであってもフラット35であれば審査に通過し、住宅ローンを借りられる場合があります。しかし、頭金なしのフルローンで借りると金利が高くなり、結果的に総返済額も想定より高くなってしまったり、返済プランが自身の経済力に比して重いものとなってしまったりすることもあります。頭金を用意せず、フルローンにて住宅を購入する場合、将来を見据え十分に検討することが必要だといえるでしょう。
 

出典

フラット35 金利情報
フラット35 借入れを検討の方

フラット35 融資率とは

 
執筆者:柘植輝
行政書士

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