10~20代の若者は「参加型のイベント」「推し活」にお金をかけている!
ファイナンシャルフィールド / 2022年7月31日 4時10分
今の10~20代の若者は、デジタルネイティブで、生まれた時からインターネットがあり、スマホを使いこなしています。 コロナ禍で外出制限され、消費行動もよりネットにシフトしているのではないでしょうか。 「令和4年版消費者白書」では、若者の消費動向についてまとめていますので、これから内容を見ていきましょう(※)。
10~20代が商品を購入する際に重視している情報は「SNSでの口コミ・評価」
商品やサービスの購入を検討する際、情報を得ているもののうち、重視しているものを聞いたところ、10歳代後半と20歳代の約5割が「SNSでの口コミ・評価」と回答しました。他の年齢層と比べ、10~20代の若者では「SNSでの口コミ・評価」「友人・知人」と回答した人の割合が高くなっています。
若者は「参加型のイベント」や「推し活」にお金をかけている
近年、若者の消費形態は、商品を購入する「コト消費」から、その時、その場所でしか体験できないスポーツイベントやフェスなどに参加する「トキ消費」に移行しているといわれています。
音楽/グルメフェス、コンサートなど、参加型のイベントにお金をかけている人の割合は、若者が全体よりも高くなっていることが分かりました。「今しかできない参加型の体験やコンテンツにお金を使う」と回答した人の割合は、10歳代後半で28.8%、20歳代で35.1%と、全体平均の14.6%の約2倍以上となっており、「トキ消費」にお金をかけていることが分かります。
この他、若者は有名人やアニメ、ゲームのキャラクターなど、応援する対象にお金を使う「推し活」にもお金をかけているようです。「有名人やキャラクター等を応援する活動にお金を使う」と回答した人の割合は、全体平均が10.3%であるのに対し、10歳代後半で42.1%、20歳代で31.8%と圧倒的に高くなっています。
ライブ配信サービスとは、パソコンなどからライブ形式で動画の配信が行えるサービス。コロナ禍でオフラインイベントが難しい中、アーティストとファンをつなぐ手段として注目されています。ライブ配信サービスにおいて、視聴者が有料のアイテムを購入、送信することは「投げ銭」といわれています。
15~19歳の56.9%が「コメントの投稿」を、13.7%が「配信者への有料のアイテム提供」、すなわち「投げ銭」を「よくしている」「することがある」と回答しています。1回の配信で最も多くのアイテムを贈った時の金額は、「500円以下」が36.8%で最も高く、次いで「1,000円以下」が21.1%で、「1万円超」という人も10.5%いることが分かりました。
若者が巻き込まれがちな消費者トラブルとは?
それでは、若者が巻き込まれがちな消費者トラブルにはどのようなものがあるでしょう。消費生活相談件数において「インターネットゲーム」のトラブルが増加する中、20歳未満の相談件数が特に増加しており、2021年 は4443件 と全体の過半数を占めています。
保護者のクレジットカード情報や、携帯電話のキャリア決済を無断で利用するなど、過大請求を受けたというトラブルが多く報告されています。なお、2021年の20歳未満の契約購入金額は、10万円以上50万円未満の割合が最も高くなっており、10代が払い切れない金額を請求されることがあるようです。
また、SNSをきっかけとした消費生活相談件数も増加しており、20歳代が相談数が1万1264件と最も多くなっています。例えば、「SNSで知り合った人からアイドルグループのコンサートチケットを売ると言われて代金を決済したが、連絡が取れなくなった」という相談が見られます。
成人年齢が18歳に引き下げられ、お金が一人で借りられるようになるため、新手のトラブルが発生しそうです。親は子どもの行動を注視し、お金を使いすぎている様子はないかチェックしておいた方がいいかもしれませんね。
出典
※令和4年度版消費者白書
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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