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有資格者は全国で4587人!「お墓ディレクター」ってどんな仕事?

ファイナンシャルフィールド / 2022年7月31日 11時10分

有資格者は全国で4587人!「お墓ディレクター」ってどんな仕事?

故人を弔うための「お墓」は一般的な石材で作ったものだけではなく、「樹木葬」や「納骨堂」などもあります。故人が好きだった物を墓の形にする遺族もいますが、墓についてのルールなどがわからないと悩んでしまうケースもあるようで、サポートするのが「お墓ディレクター」の役目です。   本記事では、全国でたった4587人(2021年時点)しかいない「お墓ディレクター」の仕事に注目しました。

墓の専門家「お墓ディレクター」

「お墓ディレクター」は墓を作る際に使われている石材や墓の形、墓についての深い知識を持っている専門家です。国家資格ではありませんが、「お墓ディレクター」がいる事業所ではマークを表示することができます。墓のことで悩んでいる人にとっては頼もしい存在です。「お墓ディレクター」の資格試験がスタートしたのは2004年。それ以前は墓を作る際、石材や加工の費用を法外な金額で請求するなど、高級な国産の石だと偽って粗悪な石を売りつけるといった消費者トラブルが横行していました。
 
そこで石材産業の健全な発展を目指す全国組織として2001年、「日本石材産業協会」(2009年に社団法人化)が発足。墓に関する問題の防止と優良な事業者と悪徳業者を区別するため、同協会が幅広い知識と教養を兼ね備えた人材を認定したのが「お墓ディレクター」の制度です。仕事内容は以下のものがあります。
 

・墓についての相談を受け付ける

「お墓ディレクター」は墓についての豊富な知識を持っているため、墓についてのさまざまな相談にアドバイスをします。例えば、トレンドの墓の形や選び方、適正価格などです。
 

・墓に使用する石材のアドバイス

墓を石材で作る場合でも、石の種類は複数あるので悩んでしまいがちです。石の種類や質、販売元によって料金が異なります。予算以内に収まるようにアドバイスをすることが可能です。
 

・墓の手配をする

どのような墓を作るのかが決定した後、顧客の代わりに墓を作る手配をします。墓は1つ作るだけでも高額ですので、ミスがないように確認をしながら責任を持って進めなければなりません。
 

「お墓ディレクター」になるには

「お墓ディレクター」の資格試験は「2級」と「1級」があります。2級は「お墓あるいはお墓に関する仕事に従事している」必要があります。1級は2級取得者のうち「お墓やお墓に関する会社でアルバイト期間を除いて実務経験を3年以上積んでいる人」が受験できます。
 

・2級試験はマークシート方式

2級試験はマークシート式になっており、墓についての基本知識が問題として出題されます。1級は2級より専門的な知識が必要になる問題が多く、試験方式は「マークシートと記述式」です。合格率は2級のほうが比較的高く、80%以上となっています。1級は専門知識が求められ、合格率は30%前後です。2級・1級ともに試験問題はテキスト集である「お墓の教科書」から出題されます。
 

・合格後は認定証を常に携帯しなければならない

資格試験に合格すると、「お墓ディレクター」認定証、合格証書や合格証明書が発行されます。合格後に「お墓ディレクター」として働く場合、常に認定証を身につけていなければなりません。取引の際に、相手から提示を求められた場合は認定証を見せる義務があります。
 

将来性が期待できる「お墓ディレクター」


 
「お墓ディレクター」は日本石材産業協会が認定した墓のプロフェッショナルであり、専門知識でさまざまなアドバイスをすることが可能です。墓を求める人は時代を問わずいるため、将来性がある職業であるといえます。収入に関しては、「お墓ディレクター」の業務を企画提案営業とするならば平均的な月収は約27万9000円ほどです。2級は実務経験が不要ですが、墓関連の仕事に就いていなければなりません。1級は2級の資格保持者で、3年以上の実務経験が必要です。墓のことで悩んでいる人をサポートする仕事なので、人の役に立つ仕事をしたい人にも向いているでしょう。
 

出典

一般社団法人日本石材産業協会 お墓ディレクター
indeed 日本での提案営業の平均年収・給与
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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