「投資初心者はiDeCoよりつみたてNISAから始めるのがおすすめ」な4つの理由
ファイナンシャルフィールド / 2022年8月8日 9時30分
「これから投資を始めてみたい」という方は、つみたてNISAとiDeCoの利用を検討する方も多いのではないでしょうか。しかし、どちらから始めたらいいのか迷ってしまう方もいるでしょう。結論からいうと、投資初心者の方はつみたてNISAから始めるのがおすすめです。 この記事では、投資初心者につみたてNISAをおすすめする4つの理由を解説します。
つみたてNISAとiDeCoとは?押さえておきたい基礎知識
まずは、つみたてNISAとiDeCoの基礎知識を確認しましょう。
「つみたてNISA」とは、年間40万円までの投資で得た運用益が、最長20年間非課税になる少額投資非課税制度です。運用商品は、値動きが少なく安定して運用できる投資信託のみなので、投資初心者でも安心して運用できるでしょう。
一方、「iDeCo」は自分で選んだ商品を運用しながら老後資金を蓄えられる、私的年金制度です。運用商品は、定期預金、保険、投資信託で、拠出した掛け金は、60歳以降にならないと受け取れません。
iDeCoは、拠出時、運用中、受取時のそれぞれの段階で税制優遇を受けられるのがメリットです。所得が多い人は特に、節税効果を感じやすいでしょう。
初心者はつみたてNISAから始めるのがおすすめな4つの理由
投資初心者はつみたてNISAから始めるのがおすすめの理由は、次の4点です。
●保有銘柄を売却してお金に換えられる
●解約が自由にできる
●最低積立金額が低い
●いつでも積立金額を変更できる
それぞれを詳しく解説します。
保有している銘柄はいつでも売却して現金化できる
人生何が起こるか分かりません。急にお金が必要になるときもあるでしょう。投資に回したお金を売却してお金に換えられれば、いざというときでも安心ですよね。
つみたてNISAで保有している銘柄は、いつでも売却して現金化できます。一方iDeCoは、60歳になるまで積み立てたお金を受け取れません。
結婚、出産、子育て、車の買い替えなど、人生にはまとまったお金が必要なタイミングがあります。つみたてNISAを利用すれば、必要なときに必要な分だけお金を引き出せるのです。
しかし、つみたてNISAで売却した分の非課税枠は、再利用できない点には注意が必要です。例えば、つみたてNISAで投資信託を20万円購入し、同一年内に売却した場合、その年に新しく買い付けできる金額は20万円となります。
少しでも投資する期間を長くしたいのであれば、使う分だけ売却するのがいいでしょう。
口座の解約がいつでも可能
投資を始めてみたはいいものの、「やっぱり自分には合わないから解約したい」と感じる方もいるかもしれません。つみたてNISAだと口座をいつでも廃止できますが、iDeCoは原則、解約は認められていません。
また、iDeCoでは掛け金を新たに拠出せずに、これまでの積立金の運用だけをする「運用指図者」になることも可能ですが、掛け金を積み立てている間は手数料がかかってしまいます。
その点、つみたてNISAなら、口座を維持するために手数料はかかりません。保有している商品の運用のみをする場合でも、コストがかからないのです。
しかし、つみたてNISAは長期間、積み立てて運用するのに適した商品が対象なので、短期間で解約してしまうとリターンが得られない可能性がある点も念頭に置いておく必要があります。
掛け金の最低金額が低い
掛け金の最低金額にも目を向けてみましょう。つみたてNISAの最低掛け金は証券会社によって異なりますが、多くの金融機関で100円から積み立てられます。それに対して、iDeCoの最低掛け金は5000円から。1000円単位で金額を変更できます。
いきなり5000円から始めるのは難しい場合もあるでしょう。まずは少額から投資を始めて、少しずつ掛け金を増やしていきたいと考えている方は、つみたてNISAがおすすめです。
いつでも積立金額の変更ができる
お金に余裕がなくなったとき、積立金額を自由に変更できれば安心です。つみたてNISAなら、いつでも積立金額の変更ができます。しかし、iDeCoは年に1回しか積立金額の変更ができません。
生活を苦しくしてまで、お金を投資に回す必要はありません。つみたてNISAなら、そのときどきの都合に合わせて積立金額を減らしたり増やしたり、柔軟な対応が可能です。
投資初心者はiDeCoよりも柔軟性のあるつみたてNISAから始めるのがおすすめ
余裕がなくて投資にお金を回せないときや、積み立てたお金を引き出したい場合もあるでしょう。
つみたてNISAなら、自由にお金を引き出せるだけでなく、積立金額の変更や解約が自由にできます。一方、iDeCoで積み立てたお金は、60歳になるまで引き出せません。また、積立金額の変更は、年に1回だけです。
投資初心者は、柔軟性のあるつみたてNISAから始めれば、急にお金が必要になったときでも対応できるでしょう。
出典
iDeCo公式サイト iDeCoってなに?
金融庁 つみたてNISAの概要
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
あきらめないで!少額からできる「ほったらかし投資」がおすすめの理由
ハルメク365 / 2024年9月20日 21時0分
-
株価急落時に大家族FPが行った3つのこと
トウシル / 2024年9月13日 14時19分
-
同僚が「月5万円」もNISAに投じていることを知り、焦っています。生活費を切り詰めて、投資に回したほうがよいのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年9月12日 1時0分
-
「今から、お金を増やすには⁉」40~50代からでも遅くない。資産づくりで「いちばん最初にすべきこと」
OTONA SALONE / 2024年9月1日 15時30分
-
もう老後の心配はありません…。55歳会社員「年金の上乗せ対策は完了」と余裕の笑みを浮かべていたが…突然の胃がん発覚を機に「家計破綻の危機」に陥ったワケ
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年8月31日 7時45分
ランキング
-
1「きのこの山」模倣品流通受け、明治が知的財産権の保護を強化へ…製造差し止めなどでブランド保護
読売新聞 / 2024年9月24日 16時59分
-
2《1個買うと1個もらえる》新作「チョコパイ」が無料ってお得すぎ...。セブン・ミニストップ・ファミマお得企画まとめ(9月24日開始)
東京バーゲンマニア / 2024年9月24日 12時37分
-
3「うまい棒」12円→15円に値上げ 「許容できる範囲をさらに超え……」
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月24日 13時9分
-
4昭和に大ヒット「青春という名のラーメン」令和に復活! 熱湯1分、タイパ志向に応える 明星食品
食品新聞 / 2024年9月24日 9時2分
-
5パソコン破壊は最終手段「データ消去」の落とし穴 デジタルの「痕跡」を消すための新たな最適解
東洋経済オンライン / 2024年9月24日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください